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黒木蜜香

「高坂...さん? やっぱり高坂さんだ!!!」


 そう言いながら俺の名前を呼ぶ黒髪ショートカットサイドテールな女子の名は黒木蜜香だ。


「蜜香か! そっちは大丈夫だったのか?」


「いえ、私のクラスも...と言うか全クラスに異世界に繋がるゲートが突如発生したんですよ! 私達もなんとか異世界から生還したのですが、まだ石川さんや佐藤さん。そして愛川さんも戻ってきていません!」


 俺はその言葉に驚いた。


「愛川...ってことは結美も巻き込まれたのか!?」


 俺は蜜香の肩を掴みながらそう叫んだ。


「はいっ! どうやら今の所現実世界に生還しているのは私たちのクラス数名と高坂さんのクラスだけなようですよ!」


「そうか、分かったありがとう」


 俺はそう言いながら部室を後にしようとしたのだが引き止められる。


「待ってください! どこにいくんですか!?」


「決まってるだろ! まずは結美を助けに行く! そして次に佐藤と石川も助けに行くさ。俺と彼らは友人だって知っているだろう?」


 その言葉を聞いた蜜香はコクリと頷く。


「そうでした。高坂さんはそう言う人でしたね」


「ああ、わかったか?」


「ええ、痛いほどに分かりましたよ。仕方ないので私も力を貸しちゃいます!」


 その言葉に驚く俺。


「おいおい、わざわざお前が力を貸す必要はないぞ。お前はあくまでも今年から出会った友人だ。結美達と同じく幼稚園からの友人って訳じゃない。言っちゃ悪いがお前が命を賭ける程の人物じゃないだろ?」


 俺の言葉にこう返してくる蜜香。


「いえ、私もボードゲーム部の一員ですから! もしも異世界で愛川さん達が死んでしまったらもう一生皆さんと楽しいゲームができません! なので命を賭ける理由にはなっていると思います!」


 彼女の言動に思わず笑いそうになる俺。


「ハハッ! お前も充分ゲームジャンキーだな! 楽しくゲームをする為に命を賭けるなんて馬鹿じゃないのか!」


「むぅ...! そう言う高坂さんだって1年生なのにボードゲーム部を立ち上げるくらいにはゲームジャンキーじゃないですか! 物凄いブーメランですよ!」


 俺と蜜香は互いのゲーム好きな点を褒め称えながら、結美のいるであろうダンジョンが存在する教室へと向かうのだった。


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