高坂真菜⑦
聖なる輝きを放つ雷が私たちに振り注ぐ!
「やばっ!」
「姉さん! 【聖波槍+5000】!!!」
真菜ちゃんの放った聖属性と全く同じ属性で反撃に出る修。
どうやら修の放つ聖属性の方が強いみたいですね。
しかし、それ以外のメンバーは...。
「うおっ!」
「きゃあ!」
「くっ!」
「結美!」
私は近くにいた小鳥遊優樹が身代わりとなってダメージを逃れましたが、それ以外のメンバーは手痛いダメージを負ってしまいました。
「ああっ...」
「うぅ...」
「くっ...情けないな」
「...」
4人とも戦闘不能級のダメージを負ってしまいます。
さらに言えばこのパーティ唯一の回復役である小鳥遊優樹が倒れたので回復はもうできませんね。
一応石川君もそれなりの回復魔法を扱えますが、即時全回復の魔法は覚えていません。
なので多少時間がかかるでしょう。
こうなってしまっては私と双子の勇者でなんとかするしかありません。
「一葉、修、母さんに力を貸して」
私の言葉に一葉は頷き、修は何も言えない表情で了承してくれました。
「2人とも...耳を貸して」
私達が少し相談した後で真菜ちゃんが声をかけてくるのでした。




