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一方的な戦い

「...ふふっ♡」


「何がおかしい?」


「いえね、やっぱりラルの力を解放してもその程度なんだと思ってさ」


 私はそう言いながら自分の分身体を作り出しました。


「【支配者の影武者】」


 私の分身体が現れると石川君は冷や汗をかき始めます。


「物理依存の愛川結美副生体!」


 私の分裂を見て彼は身構える。


 そう、今の私とは対極的な私を生み出す【支配者の影武者】は超強力なスキルだ。


 スキルだから魔法詠唱も必要ないし必要な魔力の量もめっちゃ大きいってほどではない。


 ではなぜすぐに召喚しなかったのかと言うと、石川君のMPを少しでも削ってから召喚した方が効率が良かったからだ。


 物理依存の私はその名の通り物理攻撃には強いけれど魔法攻撃には弱いと言う特性があります。


 それに私も知らない物理攻撃系スキルを所有している上に細かな命令を出せるわけでもないのでここぞと言う場面までとっておいたのでした。


「さあ、ここからが本当の戦いだよ♡ 石川君♡」


 まずは私の影武者に特攻させました。


「【支配者の拳+3000】」


「くっ! 【ヒーローシールド+3000】!」


「付け焼き刃でカズ君の技を使っても無駄だよ!」


 私の影武者の拳はまさしく私が知識に研鑽した時間を全て肉体に注いだような性能をしているのです。


 つまり、今ここに存在しているのは魔法を極めた魔王と物理を極めた魔王の2人と言うことに相違ありません。


 いくら今の石川君が全ての勇者の技を使えるからと言ってそれを使用する石川君の肉体は【賢者】のままなのですから物理依存の私の影武者の攻撃を耐え切れる訳がありません。


 私の影武者の攻撃が彼の装甲をぶち破り決着が着くのでした。


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