1131/1160
私の目的
「大体石川君は私の目的が分かっているの?」
「それは...高坂和希と出会い調停者の座を奪うことだ...と言いたい所だけど君の場合違うんだろう?」
私はその答えにクスリと笑う。
「御名答♡ 私の目的はカズ君と出会うことじゃなくて一生一緒に過ごすことだからね♡ ああ...♡ 早くカズ君に会いたい♡」
私はカズ君のことを思うだけで思わずメス声になってしまうのですがそれもこれも全部カズ君が悪いのです♡
あんなに最高の存在を目にしたらどんな女の子もイチコロでしょう。
だと言うのに世間的カズ君の評価は一般ピーポー。
それ以下でもそれ以上でもありません。
ですが、だからこそ障害が少なく歳さえ取れば簡単に結婚できるとたかを括っていた昔の自分を少しぶん殴りたいですね。
結局カズ君と結婚するためだけに何度も人生をやり直したり魔王になったりと波瀾万丈の生活を送っているのですから。
でも、それもう直ぐ終わるのです。
私は目の前の敵を見据えながら静かに微笑むのでした♡




