【調停者のゲートキー】
私は【調停者のゲートキー】を手にとって眺めてみる。
重々しくごつい鍵ですが、このゲートキーを扱うには条件がいる。
そう、私たち勇者の集結だ。
しかし、石川君はまだ戻ってこない。
(...石川君はいつになったら戻ってくるんでしょうか?)
私は既に他のメンバーにはゲートへの出動を停止させています。
石川君が戻ってきたら速攻でカズ君の元へと向かうためです。
だと言うのに彼はなにをしているのでしょうか? まさかとは思いますが石川君に限ってゲートの魔物に遅れをとるなんてことは...。
(...少し心配になってきましたね)
私は最後に石川君がゲートに向かった場所へと向かい、そのダンジョンの中を調べてみる事にしました。
(こう言う時の石川君は大体1人で魔法の研究などで籠っているイメージがありますからね)
双子ともコミュニケーションが取れてきたのでそろそろカズ君への道に向かう時期でしょう。
だと言うのになかなか帰ってこない石川君が悪いのです。
私は早速彼の向かったゲートの中に入り、そこで見たものは...。
「...図書館?」
なのでした。




