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修VS佐藤②

「こちらから行くぞ! くらえ! 【戦士の槍+500】!」


 凄まじい一撃が修を襲うのですが...。


「何? その程度の攻撃しかできないの?」


 槍も使わずに指2本で攻撃を受け止める。


「なっ!? 俺の攻撃を指で受け止めるだと!?」


「ほいっ」


 軽く修が腕を振るとゴリラである佐藤が空中に放り出される!


 私は分かっていましたが、ギャラリーは驚きの声を上げる。


「あの佐藤さんが吹っ飛ばされた!?」


「マジかよ!」


「ありえない!」


 佐藤はそのまま空中で切り返して笑いながら反撃を行う。


「はっはっはっ! つぇぇぇな! お前! 【大聖槍+800】!」


 今度は光り輝く槍で刺突を放つ佐藤でしたが...。


「...」


 それも難なくかわしてしまう修。


「これも躱すか! ならば次だ! 【一閃突き+1200】!」


 先ほどよりも素早い動きで攻撃するも、修は余裕そうにかわしてしまう。


「ちっ! ちょっとは反撃してこいよ! つまらねぇだろ!」


 挑発する佐藤に少しだけ反応したのか修は「じゃあちょっとだけ」と呟いて反撃にでる。


 普通に槍VS槍の戦いなので技量差がモロに出るのだが、あの佐藤が終始押されっぱなしだ!


「やるな、お前!」


「...」


 無言のまま佐藤の槍を弾き飛ばして修の勝利となり、会場中がざわめき出した。


「うわ...」


「嘘でしょ!?」


「あの佐藤さんが負けた!?」


 この学校に通う者ならば驚くのは当然でしょうね。


 佐藤はこの学校1番の槍の使い手。


 それが負けたということの重大さをその場にいた全員が身をもって知っています。


 だというのに佐藤は嬉しそうにしていました。


「ははっ! 俺より強い槍使いは久しぶりだ! しかもお前全く本気を出してないな?」


「...」


「無口なのは気にいらねぇが、その強さは気にいった! これからもたまに訓練してくれよな!」


 そう言いながら手を出す佐藤に修は静かに手を出して握手を返すのでした。

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