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【魔神クラウス】③

「通りすがりの勇者...だと!? ふざけるな!」


 一葉と修の言葉にクラウスは激怒する。


「貴様らのような小童どもに遅れをとる我輩ではない! 矮小なる人の子である以上勇者とは言え限度はあるはずだ。貴様らには完全なる敗北というやつを教え込んでから配下に加える事としよう」


 その言葉に一葉も修も敏感に反応する。


「完全なる敗北? そんなの何度も味わってきたよ。心身共に壊れかけるほど痛いくらいにね」


「完全なる敗北? それって何度でも乗り越える物だよね? ここまで生きてきたからには今更誰かに教えられる僕じゃないよ?」


 2人とも何度も負けてきたような言い方をする。


 あれだけ強いのに負けたことなんてあるのでしょうか? ...いいえ、きっとあるのでしょう。


 私だってカズ君にゲーム上では何度も負けてきましたし、そういうことかもしれません。


 身体能力の関係のないゲームなどのバトルなら彼女達双子でも負ける可能性はあるでしょう。


 しかし、こと現実的なバトルにおいては彼女達が負けるビジョンが見えません。


 現に私でも勝てるか怪しいとんでもない強敵であるはずの魔人クラウスを終始圧倒しているのですから...。


 その実力は本物でしょう。


 激昂していたクラウスの魔力がどんどん高まっていき、この世界そのものを破壊してしまうのではないかと思えるほどの魔力が溜まっているように思えます。


(いや...流石に今の私が参戦してもあれは犠牲者が出ちゃうね)


 私の魔法だって完全ではありません。


 あれだけの魔力を放たれたら結界は破壊され、現実世界にそれなりの被害が出てしまうでしょう。


 流石の私も焦っていましたが2人はそれを見てもまだ余裕そうな笑みを浮かべているのでした。


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