魔術師
「...【破壊の宴+3000】」
私の魔法よりも先に彼女が先制で魔法を放ってきました。
(私の知らない魔法? 面白い!)
ここまできて知らない魔法が出てくるとは思いませんでした。
ならばと、私もそれなりの力を持って相手をしましょう。
「来なさい...【グラスレイ】」
久方ぶりに彼の地の魔王の御霊を呼び出す私。
過去に私はこの力で無敗を誇っていました。
あらゆる攻撃に耐性を持ち、特に魔法系の攻撃を遮断するにはこの力を顕現させるのが1番良いでしょう。
故に彼女の圧倒的な出力を誇る魔法ですら私は平然と受け止めて見せる。
「...まさか真正面からこれを受けて無傷とは」
「ふふっ。あなたとは格が違うのよ」
私がグラスレイの力を使い、彼女を圧倒する。
「ガハッ!」
門に叩きつけられる彼女を見て私は笑う。
「これで終わりだね♡【グラスレイ】!」
グラスレイが片手を振り上げて振り下ろす。
後に残るは大きな拳の形のみ。
「...終わったわね♡ さ〜て、カズ君に会いに行こうかな♡」
るんるんとした気分で私は門をこじ開ける。
「カ〜ズ君♡ 会いに来たよ〜!!!」
私はようやくカズ君に会えるのかと思ったのですが...。
「...はっ?」
そこで見たものはカズ君ではないのでした。




