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【最初の調停者】②

 私がドアをこじ開けると、そこは晴れ渡る空に草の生い茂る綺麗な草原でした。


 その真ん中に白髪の少女が1人、椅子に座ってこちらを見ています。


「レギン、あれが?」


「うん。あれが【調停者】だよ」


「ふ〜ん...。人の形をしているのね」


【調停者】と言うくらいだからもっと神秘的な神様的なのをイメージしていた私ですが、見た目がまるで人間の少女とは...。


 しかも服装は白のワンピースと普通の衣装すぎて少し笑ってしまいます。


「...誰?」


 少女が私たちに声をかけてきたので私は名乗りを上げました。


「私の名前は愛川結美。貴方を倒して【調停者】の称号をこちらのレギンの渡す者です」


 丁寧にそう答えた私に少女は赤い視線をこちらに向ける。


 冷たくて...鋭くて...、まるで全てを拒絶するかのような視線に少しだけ気押される私でしたが...。


(なんのこれしき。カズ君と出会う為なら私は素っ裸で槍の海ですら泳いでみせるわ)


 私は笑みを浮かべながら彼女の威圧に魔力を逆反射してやり返す。


「...!」


 私の魔力に過剰反応する調停者の方から更に大きな魔力の波動が当てられました。


「流石調停者...。もっともっと楽しみましょう」


「...貴方何者?」


 私は調停者に不適な眼差しを与えながら、心の中でカズ君のことしか考えていないのでした。



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