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焦ってる?

「焦ってる...か」


 私は星を眺めながらこう呟きました。


 カズ君に言われたことはずばり図星です。


 私は正直に言うと物凄く焦っていました。


(どうすればカズ君と一緒の世界を歩けるのでしょうか?)


 そればかり考えているのは本当です。


 それに...。


 私はそれを考えると手を握りしめながらワナワナと震えていました。


(どうにかして()()()()()を隠密に()()()()()())


 そう、どの選択肢をしても結局カズ君は何故か彼女を伴侶として選ぶのです。


 そう思いながら彼女の行動を見張るのですが...。


「うう〜ん!!! ここのハンバーグ美味しい〜! あっ! 卵も美味しいねぇ! それにサラダも悪くない!」


 そう言いながら皆が引くほど食べ続ける小鳥遊優樹。


 私も当然呆れていたのですが、どうやらカズ君だけは違ったようです。


「おっ! 今日もいい食べっぷりだな優樹!」


「うん! 戦闘では役に立たない分、せめて足手纏いにならないようにしっかり食べて力を蓄えておかないとね!」


 などと言いながら食べ続ける小鳥遊優樹の姿を楽しそうに見ているカズ君を見て少し彼女に嫉妬してしまいます。


(もしかしてカズ君ってたくさん食べる女の子が好きなのかな?)


 いいや、そんなはずはありません。


 古今東西、太ってる女の子が好きな人なんて希少種も良いところだと思います。


 しかし、小鳥遊優樹はたくさん食べる割に普段の訓練や運動で全て消費してしまうのでプロポーションは素晴らしいと私も思っていました。


(...たくさん食べて元気な女性アピールをしながら太らないようにしたらカズ君に好かれるかも!?)


 こうして勘違いした私はしばらくの間、食べ過ぎてしんどい目に遭い続けてしまうのでした。

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