【完璧な絶望アイドル神ai・saga】
ai・sagaは私の言葉に疑問符を持ったかのように首を傾げる。
「...私はあなたのカズ君って言うのを嬲った覚えはないんだけど。そこんとこはどう説明するの?」
「...知らなくて良いわよ。だって今日ここで貴方は死ぬのだから」
私の強気な発言に彼女は眉を顰めます。
「そう。なら良いよ。貴方は女性だからに私の技は効かないけれど、だったら実力で黙らせたら良いだけだからね」
そう呟くと彼女は持っていたメガホンに声を出しました。
「それでは聴いてください! 私がアイドルデビューしたこの曲! 【ぎゅっと殺してあげる♡】!」
彼女の声と共に戦場に音楽が流され始める。
これは最低レベル200以下の雑魚を確殺し、それ以外の相手のMPを徐々に削るという嫌な技だ。
(どっちに転んでも強力なスキルだよね。でも...!)
私はすぐさまグラスレイを召喚します。
「【グラスレイの御霊+340】!!!」
私の背後に魂だけとなった古代の魔王【グラスレイ】が姿を現し、私を彼女の攻撃から守ります。
「【グラスレイ・ザ・メンバー】 古代の極大魔王...。でも所詮は過去の偉人を魔力でかたどってるだけだよね? 現役の【四天王】の1人である私がその伝説に幕を閉じてあげる! 【絶望ループ】!!!」
彼女の言葉と共に3手以内に彼女を殺せないとこちらが無限ループ攻撃のある空間に送り込まれて確実に死ぬ大技を繰り出してくるのだった。




