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嫉妬

「...」


「ははっ! やっぱりこの3人で歩くのは楽しいね!」


「まあな。俺も気を使わなくて良いし楽だわ」


 カズ君はそう言っていますが、私は正直いうと楽しくはありません。


 厳密に言うとカズ君と一緒にいる時間は無条件で楽しいものとなるはずですが、小鳥遊優樹という邪魔な存在が私の中で本当にお邪魔虫なのでした。


 ある意味で私が彼女のことをライバル視していることにはなってしまいますが、やっぱり先ほどの一件で彼女の方にカズ君の視線が向かったせいでかなり焦っているのです。


(...何かカズ君の気を引かないと!)


 そう思った私は取り敢えず目についた物を指差しました。


「ねぇ、そろそろお腹すかない? あそこのスパゲティ屋さん気になったからよらないかな?」


「結美が気になるならいいぞ」


「私も良いよ〜」


 取り敢えず先ほどの話題を打ち消す為にスパゲティ屋に入ります。


 各自好きなメニューを注文し、前菜のサラダを食べている時でした。


「なんかここのサラダ美味しね」


 と小鳥遊優樹が発言します。


「ああ、なんかシャキシャキしてるな。新鮮な野菜でも使ってるんだろう」


「うん、確かに美味しい」


 私もそれには肯定します。


 シャキシャキの食感に野菜の甘みを増幅させるドレッシングがとても美味しいです。


 前菜だから少なめのサラダとなりますが、それでも美味しいと感じていました。


「これなら本番のスパゲティも期待できるな」


「うん! 期待できそうだね!」


 私がカズ君の気を引くためだけに寄ったスパゲティ屋さんですが、意外と美味しい店を手繰り寄せてしまうのでした。

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