【武神の回復術師】
「ウガアアアアア!!!!」
凄まじい叫び声を上げるリロフ君の攻撃をその身で受け止める小鳥遊優樹!
ブシュっ! と言う血肉の裂ける音と共に出血が始まりますが、それを瞬時に修復する小鳥遊優樹。
吠えるリロフの攻撃を全て受け止めながら笑顔で彼に歩み寄る。
「...痛かったよね。つらかったよね。でもさ...。私にはリロフ君の苦しみも痛みも苦しみも辛さも分からないからさ。せめてその苦しみを分かち合おうと思うよ」
そう言いながらリロフ君の攻撃を真正面から受け止めながら彼に抱きつきました。
「アグッ!?」
「...大丈夫。これからは私がいるから。苦しかったら私がいつでも相手してあげる。だから他の人を苦しめるのはやめようね」
血に塗れた笑顔でリロフ君を見た瞬間、彼の暴走は静かに止まっていく...。
「...姉さん」
「うん。大丈夫だから安心してよね」
泣きじゃくるリロフ君を手荒な真似をする事なく止めた手腕は評価に値しますが、何処となくヒロインオーラを纏っているのはウザいですね。
(貴方よりもカズ君のヒロインしているのは私だよ)
そう思いながら勝手にリロフ君とくっついてくれないかなと考えてしまうのでした。




