生欲し
初めての作品なんで、ちゃんとかけているか心配です(笑)
俺は天野 翔。16歳だ。しかし俺には末期ガンがあり、「あと3ヶ月生きたらいいほうだ。」と医者に言われた。3ヶ月なんてあっという間で、知り合いや友達に別れの挨拶を書いて死んだ。しかし、やはり「生きたい」という気持ちが大きくずっと暗闇で抵抗をしていたら目の前が真っ白になった。そして目を開けると、俺は知らない山のてっぺんで寝ていた。
俺は転生系の小説が好きだった。もう死ぬ俺に希望を持たせてくれたからだ。しかし現実になるとどうしても違和感がある。
「まぁ仕方ないし、山降りるか」
そう思った瞬間、俺は足を踏み外した。あ、終わった。そう思っていたが、何故か生きていた。しかも無傷で。「はは、打ち所が良かったんだな、生きててよかったー」2度死ぬのはゴメンだ、よし!死なないように生きよう。俺はそれを自分のモットーにすることにした。山の麓にはでかい街があった。行ってみるとそこは廃墟のように人っ子一人いなかった。「どうしたんだ」俺は考えるのをやめた。目の前に見たことの無い生き物が遠くに見えからだ。頭は鳥、体は節足動物、足は爬虫類とどれも歪に生えていた。それが街を滅ぼしたとわかったのはソイツが近ずいてくる度にでかくなるからだ。俺は全力で逃げた。しかしソイツはものすごく早くすぐに捕まってしまった。俺は食われた。ソイツの口の中は気分が悪くなるほど生臭く、暖かった。俺の体はソイツにかじり取られた足などによりとてつもない痛みに襲われた。そして真っ暗になった。気がつくと俺はお腹の中にいた。そいつは街中の人を食べていたらしく、色々な人の顔や手足が浮かんでいた。とけてないのを見ると、アイツは消化する能力がないことが分かった。俺は街の残骸の中からナイフを見つけることに成功した。アイツのお腹は柔らかくよく切れた。斬る度にやつは悶え苦しみとても揺れた。俺はお腹をさいてて出てくることに成功した。出た先では見知らぬ男性が3人いた。彼らは近くの町の冒険者だそうだ。そのうちのリーダーだというガルムという男性から俺が殺したモノは500年前創り出された魔獣キメラの唯一の成体であり、多数の国や街をほろぼしていたことを初めて知ることが出来た。そしてソイツは世界最悪の魔獣である7大魔獣の一角であるそうだ。なんでも食べることから『暴食』と呼ばれているそうだ。そして俺はガルム達に連れられて、セブルス王国といる国に行くことに成功した。ガルム達の奢りで宿に止めて貰えたから俺は本当にラッキーだ。そして落ち着くとある疑問が起きた。俺は暴食に食われバラバラになったはずだ。なのに俺は五体満足である。7大魔獣はそれぞれ特殊な能力を持っているとガルムから聞いたことを思い出した。
「いいか、7大魔獣はそれぞれ特殊な能力を持っている。お前が殺した『暴食』は何をしても幸福感が得られない『永遠の空腹』、『傲慢』は自分に敵意を持つものの能力を封じる『絶対有利』、『憤怒』は能力を5倍にする『バーサーク』、『怠惰』は脳の回転が遅くなるほど能力が上がる『スローパワー』、『嫉妬』は自分より優れたモノに対して能力が上がる『妬み』、『色欲』は相手が異性だと相手の能力を半減させる『カリスマ』、最後に『強欲』は欲しいものを奪い取る『強奪』。7大魔獣なんて言っているが、『憤怒』『色欲』『傲慢』『強欲』の4つは人間で時折世代交代があるそうだ。まぁみんながみんな『暴食』のように悪さをしているわけじゃないから一括りに出来ないんだがね。」
そして俺はあることを知ることになる。俺は転生し、『強欲』の7大魔獣になったということに。俺は決めた、俺は「生」を謳歌しよう。そのために冒険者になろうと。
これから沢山書いていこうと思います。