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逆さまになる前に。

作者: 杉将
掲載日:2020/01/30

 酒を飲みながらテレビを見ていると、どうしたものか、耳がキーンとする。頭を左から二回、右から二回叩いてみても、状況は変わらない。それから立ち上がって、頭を傾けながら、片足で飛んでみても、変わらない。様々なヨガのポーズをしてみても、腕立て腹筋をしてみても、変わらない。なんでやねん、ドワッ! と声を出しても変わらないもんだから、僕はムカついてきた。テレビも酒もどうでもよくなって、ただこの耳キーンだけがどうにかならないものかと考えた。それから、自分の頭をポコポコ殴っているうちに、どんどん馬鹿になった。時計が読めなくなり、世界が逆さまになった。視界がぐるぐる回り、吐き気がした。ご、ごめんよ、と思わず声が出た。その声は曇りなく、耳に届いた。

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