46.爽やかな朝と誤解と異世界
ああ、朝日は爽やかだなぁ。
桜咲は窓から入ってくる陽光を受け清々しい朝を迎えた。
結局、リリィの提案を受けて宿屋の空いている部屋を借り、一泊した桜咲とレイチェル。
だがレイチェルとリリィは険悪なままだ。
その間にいる桜咲は気まずさしかなかった。
「おはよう、ショウ」
ベットの中、桜咲の隣でリリィが目をこすりながらそう言った。
何故いる。
確か昨夜、リリィは桜咲と同じ部屋で寝ると言っていたのだが、レイチェルとノエルの視線が刺さってきていたし、倫理的に一緒に寝るわけにはいかないと断ったはずだ。
「なんでいるの、なんで裸なの」
布団で隠しているものの、リリィが上裸であることがわかる。
急いで視線を逸らす桜咲だが、そんな反応を見てリリィは桜咲の腕に自分の体を擦りつけた。
「な、何してんの!」
急いで腕を引き離そうとしたがガッチリとリリィに掴まれている。
「ええやないの、そんなん。ほら、あんたの欲望をぶつけてええんやで」
腕で胸を寄せて上目遣いで桜咲に訴えるリリィ。
「そんな欲望ありません!」
桜咲は言いながら、ドンとリリィを突き放した。
押されたリリィはベットに倒れこんだ。
「痛いやんかー」
「あ、ごめん」
桜咲がそう言ってリリィに謝るとリリィはニヤリとして、桜咲の腕を引っ張った。
体勢を崩した桜咲はちょうど、リリィに覆いかぶさるよな形になった。
やべ、嫌な予感がする。
桜咲はふとドアの方に目をやった。
案の定、ドアは開いており、そこにはレイチェルが絶句しながら立っていた。
「あの、おはよう、、、レイチェル」
引きつりながら桜咲はレイチェルに言うと、レイチェルは笑顔を浮かべた。
目の笑っていない笑顔だ。
「あら、おはようショウ。お楽しみだったかしら」
「違うよ!これはリリィが勝手に」
必死に弁解しようとするとレイチェルがこちらを指差してきた。
「勝手に? それはその右手を離してから言うべきじゃない?」
右手?
桜咲はクエスチョンマークを浮かべながら自分の右手を見てみると、そこにはリリィの形のいい乳房があった。
視認した途端に柔らかな感触が、桜咲の神経に訴えかけてくる。
「体は正直やね、ダーリン」
ニヤリとしながらリリィは桜咲にそう言った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
異世界4日目が始まった。




