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15.異世界の朝日

 その夜桜咲はベリーがくれたサンドイッチを口にしてすぐに眠りに落ちた。

 自身の想定を遥かに超える出来事に疲労は蓄積していたのだろう。


 朝の空気は現実世界でもそうであるようにこの異世界<アルクライン>においても清々しものだった。

 窓を開けると爽やかな風と心地良い日光が入ってくる。


 グーッと伸びをして桜咲は体の調子を確かめると部屋の中にある椅子に座り机に向かった。


 机の上には昨夜置いておいたスマートフォンがおいてある。


「こんなマーク見た事ないよなぁ」


 スマートフォンの画面を見ながら桜咲おうさきは呟いた。

 桜咲の言うこんなマークとはスマートフォンの画面の右上に表示されているバッテリー残量のことである。

 通常バッテリー残量は数字で残り何パーセントなのか表示される設定になっている。

 しかし今の桜咲のスマートフォンは数字の表示はなくひし形のようなマークが、数字のあるべき場所に表示されていた。


「充電が切れないっていう便利な設定なのか?」


 桜咲なりの答えを出して、桜咲はあくびをした。


 でも、画面割れたらサポートしてくれるところなんてないよなぁ。ジョ◯ズもアッ◯ルもこの世界には存在しないしなぁ。

 と桜咲はこの先のスマートフォンの状態に一抹の不安を感じる。


 そんなことを考えていると部屋のドアをノックされた音が聞こえた。


「ショウ起きてる?レイチェルよ」


「あれ?レイチェル?集合はギルドじゃなかった?」


「ふふふ、早く目覚めちゃって。入っていい?」


 入るの!?と驚きを表情に全開公開しながら桜咲はすぐに身だしなみを整える。

 と言っても髪の毛の寝癖を手で確認する程度だったが。


「どうぞ」


 桜咲はドアを開けてレイチェルを部屋の中に誘導する。


「2人でゴールド目指すんだと思うと目が覚めちゃって」


 効果音にテヘがつくような笑顔でレイチェルはおどけて見せた。


 朝日よりも眩しい。

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