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13.異世界とパーティ

 大体の説明を終え桜咲は新しくベリーの設定が追加されている事を確認した。


「それって出会った人が追加されていくってこと?」


 ベリーの情報が追加されている事を話すとレイチェルが尋ねてきた。


「多分そうだと思う。それにすでに決まっているこの世界の情報は修正できないんだと思う。だからこれは確認の為の機械ってことか」


 ふうん、とレイチェルは聞きながら飲み物を口にした。

 

 これが桜咲自身が書いていた設定通りだとすれば桜咲の最終的な任務は


 ウルダッセンの王子を討って平和な世界を取り戻すこと


 だと、考えられる。

 考えて桜咲はレイチェルに質問することにした。


「レイチェル。聞きたいんだけど、僕はどうしたらウルダッセンに行くことが出来る?」


 突然の桜咲の質問にレイチェルは一瞬取り乱して見せた。


「え?それは私の目標でもあるんだけどなー。ウルダッセンに何かあるの?」


 何かある、のはウルダッセンにではなく設定なのだが。


「僕の書いていた設定と同じだとすれば、なんだけど最終的にしなければならないのはウルダッセンから世界を救うことなんだ」


 レイチェルの表情が険しくなったのを感じた。

 それもそうだ、レイチェルの母はウルダッセン国境戦域において行方不明になっている。レイチェル自身その母を探すためにウルダッセン国境戦域に行く事を目標としているのだから。


「ショウがウルダッセンの侵略を止めてくれるの?」


 レイチェルのそのすがるような声に心が揺れ動く。


「うん。そのつもりだ」


 桜咲が力強く答えるとレイチェルは笑顔に変わった。


「じゃあ、2人で目指そうか」


「へ?」


 レイチェルの提案に桜咲は素っ頓狂な声を出してしまった。

 そんな桜咲にレイチェルは言葉を続ける。


「パーティーだよ、うん。ウルダッセン国境戦域に冒険者が行こうとすれば最低ゴールドクラス以上の能力を示して国王様の許可がいるの。まぁ冒険者じゃなくて軍に入って兵士として派遣されるのもありだけどウルダッセンに行けるかどうかは分からないし、冒険者として経験を積むのが近道だと思うよ」


 なるほど、と桜咲は聞きいる。


「レイチェルはどうやってシルバーに昇格したの?」


 桜咲はふと気になった事をレイチェルに質問した。

 レイチェルは桜咲の質問にふふと微笑んで少し得意げな顔をして説明を始めてくれた。


「ブロンズからシルバーに上がるのは経験値の蓄積ね。私は精霊魔導師志望なんだけど基本魔法は使えるの。適正は水と風の2種類、これでも2種類保持はデュアルって呼ばれてて珍しいのよ。でね、私たち冒険者はそれこそ街の掃除から魔物の討伐まで色んな依頼を選んで受けることが出来るの。それで依頼をこなすとこのペンダントに経験値が蓄積されていって一定数たまるとシルバーにあがれるのよ。ゴールドもかなりの経験値が必要だけどそのまま上がれるわ。でもプラチナだけは特別な条件があって国王様に認められないと上がれないのよね」


 レイチェルは自分のペンダントを手にそう言った。


 ふむふむ、と桜咲は説明を聞いてからレイチェルに「パーティーって?」と聞き直した。


「パーティーはねギルドに正式に申請して組むチームのことよ。そうするとどんな依頼も一緒にこなす事が出来るの。まぁ、報酬も半分になるからお得かどうかは微妙なところだけどね。ほら、ウルダッセンに向かうっていう奇特な目標を共にしているんだから一緒に依頼をこなしていくことが近道かなって。ショウの事情も聞いちゃったしね」


 レイチェルはそう言っておどけて見せた。


 いわば不審者で怪しい桜咲の事を信じパーティーを組もうと言ってくれるレイチェルの優しさに桜咲は感動していた。

 たとえ目的が同じといえど異世界からきたと言っている男に手を差し伸ばせるなんて、、、異世界に舞い降りた天使だ。桜咲はそんな思いと飲み物を飲み干した。


「是非お願いします」


 また、レイチェルは微笑んだ。

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