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20話目 外の世界を調査するにあたり、移動にかかわる問題を解決するくだり

遠出をするにおいて交通手段を確保するくだり


 さて、猫耳少女の強化と平行して、やはりフィールドワーク用の移動デバイスを確保するべきと思考する。基本、猫耳少女を、お供にして、卵形のデバイス、今回のフィールドワーク用には、汎用デバイスより、頑丈な探索用のデバイスとのコンビで、野外活動を可能にすると想定する。予想される事態におおよそ対応できるための装備、それを運搬させるための車両?をもと秘密結社の倉庫から選択する。

 せっかく猫耳少女用に、作成してメインウエポンにすることが決定されている巨大な戦槌、これを常時小柄な少女に運ばせるというのは、まあ、筋力的には可能だけれども、ビジュアル的にどうか?と思う。やはり目立ちすぎるかなと。いやいまさらとか言われても最低限取り繕うくらいはしたほうがよろしいかなと思うしだいなので、この巨大重量物を運んでも目立たないような大きさのモービルを考える。走る棺桶は却下。少し小さい上に、動力源やら、駆動のデバイスを迷宮特産のものに限っているので継続距離が問題。半永久的とまでは行かないけれども、継続距離が長く、補給が容易なものでなければならないと考える。

 過去の装備に転用できそうなものがあるので、それをアレンジして作成することにする。あちらの世界の知識をいくらか応用して、動力源を魔法の粒子を主として使うものから、電磁誘導を利用したもの、つまりはモータを使うことにする。力の伝達はそもそも不可思議な構造をしていない、機械的なものなのでようは、動力を迷宮から補給する魔法粒子によるものではない者にしてしまえばいいわけで。候補に上げた内燃機関は油の確保に何があるかなと、それこそ、魔法で旅先で抽出、分離してもよいわけだけど、かなり、供給が不安定になりそうなので却下、それにプラスして、騒音と排気ガスの問題……あまり目立ちたくないので。外燃機関はそこまで文明が進歩してなさそうなので、却下。未だ、蒸気機関はなさそうであるし。ある意味魔法による産業革命はされているかもしれないが。基本こちらの世界の交通機関は獣を調教して行っているのが主体という辺境の村での調査結果もあるので。もっとも魔法のアイテムで非常識なまでに先進的(笑)なフォルムのモービルも存在するわけであるが……正直不必要にひねくれている機構のせいでどうにも趣味ではない。フォルムが混沌としてひねくれているのではなくて、コストに置ける効果の問題。前に進むためのエネルギーを風車を回して、水をくんで、その水が落ちる勢いを利用して、ダイナモを回して、それをつかって風車を再び回して、動力の歯車を回しているというかそのような、もどかしさを感じるので気に障る。イチから魔法の乗り物を作ってもいいくらいではあるけれども、既存のものの改良の方が効率的であることが、少し考えるとわかるので、その手の魔法道具の開発はまた後日へと回されることとなる、心にメモ。

 核融合炉をそなえて、半永久的に動くとか、対消滅エンジンとか、色々アイデアは浮かぶ、ただし、作成は可能だが、メンテナンスや、事故が発生したときの致命的な世界への干渉性とか、リスクを考えると、今現在この世界において、これらのシステムを実用化するのは次期尚早と判断、ひっそりと概念の開発というか設計図は、のんびりと作成しておくようにしておく。なにしろ、理想的な素材を魔法の粒子の操作によって好きなだけ……私の能力の及ぶ範囲で……作成できるのだるから、夢は広がる、狂的な科学者のような、知的好奇心のおもむくままにすすむと、時空を操ることのできるような機械を作成するのも時間の問題ではなかろうか?と夢想する。もっとも空間に直接影響を及ぼすよりも、それにつぎ込むエネルギーでやりたいことを実現させたほうが手っ取り早いというか、無駄がないという結果がわかっているので、これはやはりロマンの分類なのであろうなと、やはり、夢想するわけで……星々を渡る船くらいは、半世紀内で作成してみたいかもしれない。

 今回選択した燃料は、蓄電池。そもそも、触媒の再生に関しては、魔法の粒子でちょっかいをだすことができるので、充電用というか、再生使用?用のオリジナル魔法をくんでしまえば、個人の能力でバッテリーの回復が可能という反則仕様。対象の触媒も量はしれているわけで、イオンを操るだけの単純粒子操作なら0レベル魔法でも20キロくらいの対象に効果が及ぼせるという……やはりとんでもない非常識な技術だと改めて思う、魔法というもの。しかも、触媒そのものも、高性能の材料で理想的な比率で混ぜ合わせることが、比較的簡単に行えるという、あちらの世界の技術者が泣いて感謝するような、もしくは、驚愕するような、利便性……。反則級であるなと改めて思う。

 こちらの世界ではまあ、発想がそもそも出来ないので、あちらの知識がある私がそもそも、反則であるのか?


移動用水陸両用デバイスのお披露目についてのくだり。ただし身内のみでひっそりと。


 で動力源を入れ替えて、作成したものが、ここに、迷宮のちょっと広目の多機能整備室にてお披露目のしだいとなったわけ。全高は首を伸ばして7mほど、全長が尻尾を含めて15mくらい、全幅は3mから4mほど程、太い四肢で大地をしっかりとふみしめて、足先には白く短い指と爪。色合いはくすんだ青で、むしろグレーに近い。瞳は穏やかな草食獣の心を写すごとく、鮮やかな青。良く観察すると、カメラの焦点が動いているのがわかる。重量は各種反則級の素材作成を行った結果、およそ1000kgで、しかも、刻まれた魔法の力によって質量の増減が50%の範囲で可能。表皮は動物の皮ににせているが、対熱対ショック耐性のある化合物による合成品。骨格は鉄をベースにした合金を箇所にあわせて作成。人工筋肉で駆動するので動きに非生物としての違和感も感じられない。

「首の長い恐竜ですね」卵型の汎用デバイスであるワタシが見上げて言います。

「りゅうですね」猫耳少女がほうけて言います。

 こちらの世界では地上最強の生物と名高い、竜のフォルムをしている騎獣を模したモービルです。実際の大きさでは、全長が20mを越えるわけですが、さすがにそれでは取り回しが面倒くさいので、この小型サイズです。小型……ですそうです実際の最大の竜に比べれば、可愛いサイズです。街道でもなんとかすすめるレベルのはず。狭い山道は苦しいかもしれないけど、走破性は良いので、多分問題ない予定。

 既存の生物として存在するのなら、違和感は薄いはず……。ちなみに巡航速度は非整地でおよそ時速60キロくらいで、裏技を仕様すると、瞬間最大速度が音速に近づくという化け物仕様です、さいだい荷重は本体重量の5倍ほどですから、5トン?単純に何かを牽引するという用途であれば、トルクを調節して、人工筋肉と補助動力である、ギアを使用して……およそ40トンほどの重量を移動させることができます。……ええと、あれ?スペックがおかしいような気がしますが気のせいでしょう。

 燃料であるバッテリーは希少な材料を山ほど使用して、小型化に成功、しかも質量を圧縮して、重量を魔法で軽減してあるので、重さは70キロほどに収まっています。さすがに0レベル魔法一度では再充電されませんが、それでも魔法使用回数で、2回から3回ほどで初期状態にもどるという、反則使用。一度の充電で、一昼夜連続、可動可能。私のみだけでなく専用の魔法を使える人がいれば、作業効率が悪魔のようになりますね……。バッテリーとそれの最準備の魔法だけでも、この世界ではひどいブレイクスルーだったような予感がいまひしひしと私をおそっているわけですが、まあ、世界に広めようとは思わないので問題ない……か?さすがにこの技術が公開されると、色々世界のバランスが崩れそうなのでやらないように……崩ことが目的なら発表してもいいのか?……メリットが無いので却下。

 違和感のないフォルムはこちらの世界でも目立たず、紛れ込むことが出来るでしょう。いえ、なんとなく、ワタシ、斜め上方向に視線をそらしてしまいます。まあ、趣味に走ったことは認めます。しかし後悔は今はしていません。目立つだろうなあさすがに……。でもまあ、なんとか運用で解決しましょう。あと、整備用のユニット兼偵察用ユニットの”雀”達も連れていかないといけないので外側に巣をつくりましょうかね?少量なら、雀の燃料である魔法粒子も”ワタシ”で作成できそうですし。恐竜の頭の上に雀の巣をくっつけますかね?うーんちょっとビジュアルが間抜けですね。


 ともあれ、作成は完了、命名は……

「まあ、元になった恐竜の名前からもじって、”いかずち”で」

「きょうりゅう?」

「そうゆう分類なんですよ正確には、ブロントサウルス(Brontosaurus)ですかね?ええとアパトサウルス(Apatosaurus)っていうんでしたかね?まあ、こちらではどうでもいい話ですが」

「そうなんですか?おっきーですね」

「あの頭の上に座って、操っているふりをしてください、ええと、手綱をつけておきましょうかね?やはり巣は背中につけることにします」

「わかりました!……巣?」しゅたっと手を挙げて元気に返事を返す猫耳少女のスノウさんです。その後首をかしげます。

「ええと巣のことは気にしないでください。雀さんを連れて行くのであった方がいいかなと……背中に樹でも植えますか?」それもビジュアル的に面白そうだなと思います。

 なんとなく、非難の目を雷から感じます、それほど性能の良い人工知能は乗せていないはずなので気のせいということにしておきます。

 ともあれ、移動用のモービルの完成です。あとは細かく色々装備を揃えて、猫耳少女さんが旅にでられるように周囲の段取りを行えば、諸国漫遊の旅……もとい、周辺調査のフィールドワークが開始できるわけですが、ここに来て一つ問題が発生。

 ワタクシ、引きこもり体質であるので、出かけたくないなー。

 どうしましょうか?

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