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朱雀と弟  作者:
第三部  母なき子よたりいつたり集ひきてあひ惑はんやしあわせ探し
85/175

23-3 よほどうざい

おとなおとなしく、ひたぶるにすきずきしくはあらで、いと、けはひ

異なり。*

蛍は始終落ち着いていた

恋に狂うふりなど、もちろん狂言で

女への礼儀でもあるが

根は思った以上に、しんとしている。

まだ亡くした人を想い続けていた

恋じゃない、懺悔だ

だからよけい意味がなく、悲しい。


 声はせで身をのみこがす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ*

さぞ、おつらいことでしょう。

玉鬘はそっとつぶやいて嘆息した

あの人は私に恋したいのかしら?

何かもっと違うものを求めていたように思う。

吐息すら、とても紳士だったと思った

丁寧で、やさしい紳士。

「蛍はやけに夜更ししていったね。まとわりついて、うざい奴でしょう」

光がにやにやしながら言うので

貴方のほうがよほどうざいよ。

と思うけど、もちろん言わずに、玉鬘が苦笑する。

この人に嫌われるとまずい。生きていけないし。

でも触られるのもだめだ

私はこの人の娘ってことになってるんだから

しかもこんな大々的に宣伝されて、懸想人集められて

これで結局この人の手に落ちたなんてことになったら

いい笑いものだと思う。

どうせなら、嫁にしてくれればいいのに。

その中途半端な態度が玉鬘を苦しくさせた。

思ふことなくは、をかしかりぬべき御有様かな*―

顔はいいのにね

性格若干変だから、痛い人だと思う。

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