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朱雀と弟  作者:
第一部  同じかと思ひにけるよふる夢は君がひかりに消さるまぼろし
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8-4 目がさめたら

目が覚めたら、会えるように。

葵は寝ていた

しんと眠っている。

朱雀は頭巾をはずした

肩に髪が、はらはらかかる。

「すき、だったんだ」

光はそっと言った。

「だから兄貴に見せてやろうと思った。どうだ、いいだろうって、

見せて自慢して、渡さないつもりだった」

「うん」

「俺たち、これからだったのに…」

これからすべてが始まると思ってたのに。

気がつくと遅かった

ぽろぽろ、涙がこぼれる。


「なぜ逝くんだよ。会いたかったんだろ?連れてきたよ、ほら、

目を覚ませよ」

光はゆらゆら揺らした。

朱雀はとなりでそっと見守った。

美しい笑顔

安らかな寝顔

あまりしあわせそうなので、ついこちらもほほえまれる。

ほほえむ頬にほろり

涙がこぼれた

ぽろぽろこぼれて、伝い落ちる。

ふたりはきっとわかりあえたんだと思った

だってほら、こんなに笑って

涙がとまらなかった

よかったね よかったね

よかったのに泣けた

やわらかく微笑しながら

朱雀はむしょうに泣けた。

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