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朱雀と弟  作者:
第四部  借り物を返す旅路のはじまりにさしのべらる手二度と離たず
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37-8 死の三者面談

「もう、三十一にもなって家出なんて、みっともないからやめな

さい。夕霧にも悪いだろ」

致仕大臣は困り顔で雁を叱った。

あれだけかたくなに夕くん夕くんと言っときながら、喧嘩すると

すぐ里帰りだなんて。

これだから、恋愛結婚てやつはあてにならない。

「家出?」

雁はきょとんとすると

「やだな、ちがうわよ」

朗らかに笑った。

「弘徽殿姉が来てるから、ちょっと子どもたちを見ててもらおうか

と思って」

「何?お前、女御に子守させる気か」

「うん。ちょっと用があるの」

にこにこ笑うと、綺麗に着替えてでかけてしまう。

外には良人夕霧が、車を寄せて待っていた。

これから二人連れ立って向かう先は、一條二宮邸である。


これが噂の、死の三者面談てやつか…

夕霧は涼しい顔をしつつ、まったく緊張がないわけではなかった。

だが、ここまできたからには仕方ない

とりあえず自分はどうなってもいいから

女二人を無傷で守らなきゃと思う。

雁は別に、宮さまと取っ組み合いの喧嘩をする気はなかった。

ただお呼ばれしたから行くだけ

今日の二人は二宮に招待されていたのだった

「冬のお月様でも一緒に見ませんか」

明らかに怪しい、風流のさそい。

雁はもちろん二つ返事でOKした

今まで十年以上も夕霧ひとりに尽してきたのだ

その権利も誇りも、自信もある。

誘われて、今さら敵に背を向ける雁ではない。

直接対決?望むところよ。

しっかり化粧して、堂々と一條邸にのりこむ。

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