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黒崎条星は逃げられない  作者: とある小説の製作者
天環街編〜激闘: 羅刹編〜

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33/34

去る者と残る者



イヤだッ!!俺はまだしにだぐないッ!!!

(醜く地面を這いずる)


死ねェッ!!!羅刹ゥゥゥッ!!!!!

(条星の拳が振り下ろされる)


ドゴォォォオオッ!!!!


*鈍く重い衝撃音が、深夜の北区に響き渡る*


ガハッ...ッッ!!?

(条星の拳が羅刹の後頭部を粉砕し、

   顔面をアスファルトに深く埋め込む)


ひ、ぎ...ぃ.....

(指先が痙攣し、羅刹の身体から力が抜けていく)


...テメェの『生きたい』って執着が、一番反吐が出るんだよ

(拳を朱に染めた条星が、冷徹な眼差しで見下ろす)


ユルジデ...ッ..ユルジデグレェッ!!!

(ボロボロと崩れる腕で条星の足へ纏わり付く)


黙れッ!!

(容赦無く頭を踏み抜く)

そうやって!!テメェは!命乞いしてきたやつを!!


*何人殺したんだッ!?*


ゲボォッ!!!

(容赦のない蹴りの応酬が繰り広げられる)


夏美が...!! お前に命乞いをしたか!? ああ!?

(叫びと共に、条星の踵が羅刹の背へとめり込んでいく)

テメェに許される死に方は.....惨めに泥水を啜って、

その末に体が衰弱することも生ぬるい....ッ!!


消えろ....!!羅刹ゥゥゥッ!!!!!


ドゴォォォォォォォォォンッッッ!!!!!

(渾身のストレートが羅刹の顔面を直撃...

      衝撃波が周囲の瓦礫を吹き飛ばし、

         羅刹の身体は粉々に打ち伏せられる)


*ガラガラと音を立てて崩れる外壁の下に、

          羅刹の気配は完全に消えた…*


........さよならだ....夏美...美結.....

(物寂しい背中を向け、仲間の元へと歩いていく)







**どこか...遠い駅**







.......ここ...は....

(条星ほどの年齢の女性が....

   美結が電車を降り、ある駅に着く)


......美結

(駅に設置されているカフェの椅子には...夏美が座っている)


.....夏美...さん?

(トボトボとした足取りで近寄る)

夏美さん!!こんなところにいたんですね!?


.......美結....お疲れ様

(そう告げると...缶ビールを差し出す)


......え?

「お疲れ様...?何を....!まだ条星さん達が羅刹と...!!」

何を言っているんですか!?早く条星さん達の元へ!!


......終わったのよ...私たちの役目は

(物悲しく告げ、グイッと缶ビールを胃へ流し込む)


(ガタン、ゴトン…と、遠くで

   実体のない電車の音が響き、霧の中に消えていく)


終わった…? 何が、何が

終わったって言うんですか! 夏美さん!!

(美結が詰め寄るが、その手は夏美の肩を

   すり抜けるように、確かな手応えを返さない)


…あぁ、冷えてて美味しいわね、これ

(夏美は美結の動揺をいなすように、

  プハァと息を吐き、静かに空を見上げる...

     そこには太陽も月もなく、ただ穏やかな

             琥珀色の空が広がっていた)


「だんだんと思い出してきた...私は..

   羅刹の親衛隊と戦って...それで....それで...?」

どうなったん...だっけ....?


あなたは...条星さんを庇って....石像になったのよ

(空になった缶をゴミ箱へ投げる)

あなたは...立派に役目を果たした....

けれど、あなたには...まだやるべきことがあるの


*立ち上がり、美結の肩を押す*


ッ!?夏美さん!!

(倒れる瞬間、美結の体が

   溶けていくコンクリートに沈む)


さようなら...美結....永遠に..条星達によろしく言っておいて

(手を振り、駅のホームへと消えていく)



*夏美さんァァンッ!!!!*














**そして....美結が南区の路上で目を覚ます**




.........そうか.....摩御羅( アイツ)が死んで....能力が解けたのか....

(頭を抑えながら起き上がる)

......夏美さん


*その時*


再会


…美結.....? 美結なのかッ!?

(遠くから、聞き慣れた、だが酷く掠れた声が響く)


…条星....さん

(顔を上げると、そこにはボロボロの条星が

 立っていたその後ろには、同じく満身創痍の留々花、

             美亜、そして香蓮の姿がある)


…生きて、たんだな..あぁ、クソッ、よかった…!!

(美結の肩を強く掴むその手からは、禍々しさは消え、

     ただ一人の仲間を想う男の温もりに戻っていた)


…ええ..お陰様で、地獄の改札口で追い返されましたよ

(無理やり口角を上げ、皮肉めいた笑み...

   だが、その瞳からは堪えきれない涙が溢れ出した)


グスッ...

(美亜が涙をボロボロと溢す)

お"ね"ーぢゃ"ーん"!!!!


......美亜....成長...したのね....

(美亜を抱きしめながら頭を撫でる)


......帰りましょう

(留々花もその上に腕を被せる)


.......みなさん

(遠い目でだんらんを見つめる)


.....香蓮、お前もこっちこいよ!!

(泣きながら条星が手招きする)


......ッ!!.....はい!!!






**そして.......**






ギャング組織ナイト・メアは、条星達に

壊滅させられた後、空中分解。事実上の治安向上へと

繋がった。条星達はそれぞれのやりたい道へと進み、

自分の第二の人生を歩む.....






条星: 20歳となった日、留々花と入籍...上代 条星となる。

零牙: 海洋学者に就職し、

     シャチの健康維持を仕事に勤勉に努める。

香蓮: 零課へと戻り、今度は二重スパイ活動を行う。

美結: 大気科学者となり、鳥達と戯れる日々を過ごす。

美亜: 留々花と条星の結婚式に号泣した後に、

医療従事者として過ごし、吸血鬼として何年も生き続ける。

留々花: 元軍人としての経歴を生かし、我流武術を広め、

    門戸を叩くものへと稽古をつける。








**どこかの遠い昔の国**







お〜い!アイス〜!!

(相馬である馬...アイス・バレットの名を呼ぶ)

なんかなぁ?面白そうなチラシが届いたんだよ!!


*ついに開幕!!総距離10,000km...

     グランド・キャニオン・カップ!!!*


せっかくだし....参加するか!!!











第一部...グレイト・ハート・ギャングス.....〜完〜



最終話閲覧頂き恐縮のキワミィ

ブクマと評価よろしくね!!

次回は第二部!!グランド・キャニオン・カップをお楽しみに〜!!!

一応第二部は別の作品枠で投稿するから気をつけてね〜!!

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