染まる色は白銀色
ドガァァアアンッ!!!!
(空将のタックルに巻き込まれ、
留々花がビルへ衝突する)
ガハァッ!!
(血を吐き出しながら地面へと這いつくばる)
空将...殿
ひさしぶりだな...陸将?
いや、今は裏切り者のコウモリの下僕だったか?
(空軍将軍クロウ....生物大火喰鳥)
兄さんが来ていた時点で予想はしていましたが....
あなたがわざわざ羅刹の応援へ駆けつけるとは
(落としてしまった
ロングナイフがない今、徒手を構える)
........私の父親なものでな....あんな男でも
(同じように徒手を構える)
......そうですか
(押し問答もそこそこに、留々花が走り出す)
ッ.....!!
*驚異的な動体視力で一撃を避け、
ボディブローを叩き込む*
おっと.....ッ
(目を見開きながらカウンターを出す)
ほらよッ!!
*今度はクロウのアッパーが留々花をカチ上げる*
ガフッ.....!!
(血を少し漏らす)
ッゥ!!!
(互いに拳を突き出す)
ズギャァッ!!!
(骨と骨がぶつかり合う音が響く)
ッフ....いい拳だ、だが……重さが足りねぇな!!
(クロウの拳が留々花のガードを突き破り、
無防備なその胸元へめり込む)
カハッ……あ、あああああッ!!
(留々花は背後の壁に再び叩きつけられ、
肺の空気を強制的に絞り出される)
……っ、ハァ、ハァ……流石、は……空将殿…
(意識が遠のきかける中で自身の舌を噛み、
その激痛で無理やり意識を繋ぎ止める)
ほう、まだ目が死んでねぇか...流石は
陸将を務めただけのことはある...だがな……
(クロウの脚に、陽炎のような熱気が立ち昇る...
大火喰鳥の真髄――超高熱を帯びた蹴撃の予備動作)
元同業者としての情けだ...一撃で焼いてやる
……二度と、父上の邪魔はさせんッ!!!
……それは、こちら、のセリフです……ッ!!
(留々花が地面に転がっていた鉄パイプを、
折れた腕で無理やり掴み取る)
ッリャア!!!
*全力で鉄パイプを投擲する*
悪あがきをッ!!!
(軽々と蹴り飛ばす)
死ねッ!!
(クロウの豪脚が、大気を焼き焦がしながら円を描く)
ッ.......!!
(肉をこがしながら留々花の首筋へ迫る)
リャアッ!!!
*右側の地面へ頭を叩きつけるように必死に避ける*
おっと
(脚から煙を放ちながら留々花の頭を掴む)
次は外さない.....!!
(頭蓋が振盪する勢いでアスファルトへと叩きつけられる)
ガハァッ!!!
(視界が白黒反転する)
イッ.....!
随分と入ったようだな?
(頭を離し、懐から怪しい注射器を出す)
コイツでお前の目を醒させてやる.....
.......なんですか、それは?
(怪しみながらもゆっくりと体を起こす)
コイツはな、組織の開発途中のあの裏切り者の
眷属化した者の、いわば呪いを解呪するための薬品だ
(少しだけぴゅっと液体を出す)
ほら、手を出せ
っやめ...ろッ!!
(必死に振り払おうとするが、
力の抜ける肉体じゃ限界のようだ)
お前を真っ白なカラクリ人形に戻してやるよ!!
(袖を破り、肘裏の血管に注射をあてがう)
往きなッ!!無限の地獄に!!!
ガァ!?アァァァァアアアッ!!!!!!
(薬液を注入された途端、
注射口を中心に赤い発疹が現れ始める)
*そして...黒い煙を上げながら留々花の瞳が元の黒色に戻る*
......言え
(留々花にナイフを返しながら)
お前は誰の物だ?お前は誰に仕える?
......私...は....
(虚ろな表情で俯きながら、ナイフを握り締める)
私...は....!!
「マス...ター.......たすけ...て.....くれた.....
奴隷のように生きる...人生から」
.........私は
*ナイフを逆手に持つ*
永遠に....マスターの物ですッ!!!
(ナイフを振り上げてクロウの頬に突き刺す)
ッハ....?
(突き刺されたナイフに手をかざしながら)
ッギャァァアアアアアアア!!!???
私がカラクリ人形...?ふざけるな!!
(ナイフを抜き取ってもう一度振り上げる)
私は永遠にマスターと...
条星さん達と死ぬまで過ごすんです!!!
っざけんなァッ!!!
(振り下ろされたナイフの刃を握り止めながら)
ッ.....!!
「まだそんな力が....!?」
...ッツアアア!!!!!
*その時*
.......やっと追いついた....お姉ちゃんッ!!!
(白い髪をたなびかせながら美亜が降下してくる)
......マスター!!
(留々花の瞳に光が宿る)
なッ....!?
(クロウの瞳には真逆の絶望が浮かぶ)
お姉ちゃんに....!!
(牙を突き立てる)
何してるのォォッ!!!!
*牙が頸動脈を食い破り、
約4cmほども深く肉を食いちぎる*
**グアァァァアアアアアッッッ!!!!!!!!!**
part29 END




