奇奇怪怪
香蓮!右へ回れ!!
(零牙は左から、香蓮は右から斬撃を繰り出す)
ほう.....
(冷静に見極め、様子を伺う)
この斬撃は...避けられねぇ!!
(寸分の狂いもなく確実に命脈へと届く....はずだった)
.......遅い
(すでに羅刹は背後へと回っていた....そして)
ズシャアッ!!!
(いつ斬られたか、気がつくと
二人の胸元には深い切り傷が刻まれていた)
.......え?
(訳も分からず、二人は地面へ手を着く)
馬鹿な...動き出す予兆なんてなかった.....!!
(傷口を押さえながら零牙の眼光が細くなる)
香蓮、すぐに治してくr...
ズサァッ!!!
(すでに...羅刹が手刀を香蓮の
みぞおちへと深く貫通させていた)
か...香蓮ゥゥゥゥッ!!!!!
**北区と西区の中腹**
急げ!北区まではすぐそこだ!!
(盗んだバイクに跨り、爆速で進路を突き進む)
条星様、あそこを右へ曲がってください
(ある路地裏の一角を指差す)
あそこを通れば、北区までは下水道を
通って最短で到着できるはずです
いいやだめだ
さっき北区の方面から爆発音がした...
おそらく、零牙から聞いていた下水道を使った
ガス爆発の音だろう...そんなところを通るのは危険だ
**北区**
ッ....!!
(香蓮が自ら脇腹を切り裂き、羅刹の元から脱出する)
零牙さん、今治しますからね!!
(自身の傷口を治してから零牙へと走り寄る)
悪いな.....香蓮
(羅刹を見据えながらナイフを持ち直す)
行くぞッ!!
*再び二人が二方向から攻める*
ほう...まだ向かってくるのか
(腕を再び振り上げると、二人の視線が再びそこへ向く)
.........なんだ?
(違和感を感じるが、振り切ってナイフを振り上げる)
零牙さん!よそ見しないで!!
(零牙に合わせて太刀筋を合わせる)
.......哀れな
(二度目.....二度目の攻撃が始まる)
ズシャアッ!!!
(再び二人の胸元へ斬撃が入る)
ガハァッ!?
(鮮血が飛び散り、互いの血液が混合する)
零牙s....ガファッ!?
(言葉を遮るように悲鳴が散る)
ま...た.....!!
グフッ.....!
(膝から崩れ落ち、傷口を押さえる)
馬鹿...な....!!また..見えなかった....!?
これが私の生物の片鱗だァッ!!
ズシャァァアアッ!!!!
(手刀が振り下ろされ、肩から右脇まで絶たれる)
グアァァアアアッ!!!!!
(絶叫を上げながら視界が点滅する)
グァ...!!アガァッ!!!
零牙さん..... ッ
(傷を治療しながら這いずる)
今...治します.....から...!!
.........よくやった
(香蓮の背後から声が響く)
会いたかったぜ...羅刹!!
*現れたのは...条星だ*
条星...さん....?
(瞼を拭いながら見つめる)
ソイツを離してもらおうかッ!!
(ホルスターから二丁のナイフを抜き、走り出す)
来るか...裏切り者よ!!
(六腕を広げる)
ズガガガガガッ!!!
(二丁のナイフと硬い拳がぶつかり合う音が鳴り響く)
ほらよッ!!
(跳び上がって背後へ回り、マッチへ火を着ける)
シュボォ!!
(火の灯されたマッチを羅刹の襟元へと放り込む)
小癪なッ!!
(マッチを払うが、すでに火が燃え移っている)
グアァァアアッ!!!!
.....まだ全然たりねぇ!!
(ナイフの連撃を浴びせる)
美結と夏美の仇...取らせてもらうぞッ!!!
.......は?
(零牙からポツリと一言漏れる)
美結...が....?
ほう?アイツを仕留めたのか?摩御羅が!!
(燃え盛る中、ニヤリと微笑む)
面白い!貴様らも後を追わせてやろう!!
舐めんなよ...!!
(再びナイフを振り下ろした...その瞬間)
*.....カチッ*
..... カチ?
(条星が違和感を覚える)
ズサァァアアッ!!!!!
(次の瞬間、先ほどの二人同様に
条星の胸元がバッサリと裂かれる)
......ガッ!?
(血を吐き出しながら膝を着く)
ゲボォッ!!!
条星さん!!
(傷を治療した香蓮が再び飛び出す)
......貴様はもう口飽きした
(瞬き一つの間に背後へと回っていた)
な.....!!
ドサァッ!!!
(右・左の肩甲骨のちょうど中心を手刀が貫く)
ガフゥッ!!!
(力を失ったように前のめりに倒れる)
香蓮....条...星......!!
(動くだびに裂けていく傷口を押さえながら立ち上がる)
........来るか
(羅刹の瞳が夕焼けに染まる)
ふざけ...んなよ.....!!
(拳を握りしめ、ヨタヨタと
おぼつかない足取りで走り出す)
**.......ここで朽ち果てるがいいッ!!!!!**
part27 END
part27閲覧頂き恐縮のキワミィ
ブクマと評価よろしくね!!
次回は助っ人が




