ナイト・メア
........零牙
(無事に島を離れた脱出船では、
淀んだ空気が蔓延していた)
............
(夏美は未だ目覚めず、
留々花も重くはないが、かなりの怪我を負っている)
おねーちゃん...零牙おにいちゃんは?
(美亜がビクビクとしながら美結の袖を引っ張る)
......美亜、向こうへ行っていなさい
(軽く頭を撫でて客室へ向かわせる)
う、うん.....
*その時、条星が声をあげる*
....零牙のためにも、
俺たちは足踏みしている理由はない.....!!
(船の舵を切り、本土へ進行方向を定める)
組織へ戻るぞ...!
......そう...ですね
(美亜が恐る恐る問いかける)
ところでですが...私たち三人の扱いはどうなるのですか?
監獄島から脱獄はしましたが...
私たちは元は一般人ですし、留々花さんに至っては
元々は政府の人間です...
安心しろ
俺がきちんとボスに掛け合ってやる
「...だが、俺の推測が正しければ.....」
*最悪の結末になる...!!*
**ギャング組織・ナイトメア・本部**
*ギャング組織ナイトメア*
海に面した海岸付近に設営されており、
組織の人間ではない者がこの館へ足を踏み入れると、
政府の幹部レベルの迎撃を受け、
何者だろうと生存は不可能と言われている
よし、みんなはここで待っていてくれ
(条星が船を沖へ停め、1人本部へと踏み入る)
*一階・フロント*
フロントマン、ボスへの面会をしたいのだが
(フロントのベルを鳴らす)
はいはい...では、こちら面会証となります
面会後は証拠隠滅のため、破棄を推奨いたします
(フロントマンが紐を繋いだカードのようなものを渡す)
ありがとうございます
「....ここまで怪しい素振りはないが」
*三階・首領室前*
コンコンコン
ボス、入りますよ
(ノックを三度鳴らし、豪華な扉を両手で開く)
.....ほう、条星か
(ワインを片手に、向き直る)
あの監獄島に収容されていると聞いていたが、
よもや脱獄を成功させたということかな?
.....はい...一名、尊い犠牲はありましたが、
仲間と共に脱出しました
そこでですがボス、監獄島で...
三名ほど組織へ引き入れたい者を連れてきたのです!
.....知っている
(予想外の言葉を口にする)
東原 美亜・東原 美結・上代 留々花であろう?
......なっ!?
ど、どうして知っているのですか!!
(一歩後ずさる)
何故かって...?
何故だろうなぁ...?どうしてお前たちの拠点がバレたのか...
何故お前たちのチームにカレンという裏切り者が居たのか...
(姿が変貌していく)
それもこれも....
クッ...!
「やはりこうなるのか...!!」
*館へ踏み入る前*
.....美結、一ついいか?
(美結を呼びつけ、耳元へ囁く)
これは憶測なんだが.......
....えぇっ!?
(美結も流石に驚愕する)
シッ...!
こんな巨大組織を作れるほどの手腕があるボスが、
裏切り者を1人見逃せないと思うか...?
それに、美亜の人体実験の件...誰かの代替者として
選ばれたと言っていたが...きっと俺の代替者として
抜擢されたはずだ.....その時期は、俺にもその話を耳にした
......なるほど
それで、私は何をすればよろしいんですか?
.....怒らないのか?
妹を代替者として...実質的に俺の身代わりにされたんだぞ?
怒りなどしませんよ、あなたがいなければ、
あの監獄島からは一生出られなかったでしょうし...
.......わかった
クッ...!
「やっぱりこうなるのか...!!」
お前たちはどうやら監獄島で、証拠を
掴んでしまったようだな...あの場でモルモットとして
一生を暮らしていればよかったものを....!!
.....俺が
(ポツリと何かを呟く)
俺が、その程度の事を..
読んでいないとでも思っていたのか!!
....何?
*その瞬間*
バリィィィンッ!!!
(窓ガラスを突き破りながら何かが飛来する)
条星さん!捕まって!!
(手を伸ばしながら対角線上のガラスへ突っ込む)
ッ....!!
(手を掴み、窓を突き破りながら館を脱出 する)
ズガァァァアンッ!!!
*空中から船へと急降下する*
ドォォンッ!!
(船へダイナミックに着地)
急いで船を出せ!!
(留々花が素早く舵を取る)
バッ...!!
(その時、割れた窓から何者かが飛び出してくる)
逃しはしない...!!
(現われた人物の名は....)
.....彼は
(舵を切りながら後方を見つめる)
知っているのか!?
えぇ...彼の名は*クロウ*...政府に所属している、
空軍の最高司令官です
(速度をマックスにしてから自動運航へ切り替える)
生物は確か.....大火喰鳥...!!
ヒクイドリ...空軍のくせに、陸上も行けるってのか......!
(ハッチを閉め、空中からの攻撃に備える)
......完璧な防御体制か
(機関銃を構えていたが、無駄だったようだ)
留々花!ココへ向かうぞ!!
(地図のある一点を指差す)
.....ここは?
この国最大の繁華街及び都市.....
**天環街だ!!!**
part14 END
part14閲覧頂き恐縮のキワミィ
ブクマと評価よろしくね!!
次回は逃避行だよ




