乗船者五名の脱出船
ズガガガガッ!!
(拳だけでなんとかナイフを側面から叩いていなす)
面白い!先程の*奴等*とは一味も二味も違う!!
(愉悦に浸った表情を続けながらナイフを走らせる)
さぁ!もっと素晴らしい風景を見せてくれ!!!
ッシャアッ!!
(拳を留々雅の顎下から拳を跳ね上げる)
おっと!
(顎を反らし、カウンターをカチ上げる)
お返しだァ!!
*ナイフが条星の胸を薄く切る*
っぶねぇ...!
(後ろへ大きく飛び退く)
アイツら...まだなのか.....!?
**Aチーム**
クッ....ソ.....
(体に鞭を打ち、立ち上がる)
留々花...夏美を..脱出船に運んでやってくれ.....
....零牙様はどうされるのですか?
(夏美を担ぎ上げる)
俺は...あの馬鹿野郎をぶん殴ってくる.....!!
先に着いたら...躊躇わずにここ(・・)を発て!!!
(壁に手を着きながら一直線にどこかへと向かう)
承知しました...
(逆方向へ走り出す)
**Bチーム船内**
お姉ちゃん!外で条星お兄ちゃんが戦ってるよ!
分かってる...!今エンジンの準備してるの!!
(パネルを弄りながら運転席へと座る)
けど、まだ零牙さんたちが.....!!
*船外の港*
シュッ!!
(条星の頬をナイフが掠める)
しつけぇなァ!!
(トゥキックを突き出す)
ガッ!!
(条星の足を留々雅が片腕で掴む)
そぉら!!掴んだぞ!!
(そのまま体を回し、怪しげな雰囲気を纏った
倉庫へと投げ付ける)
*ドゴォォォッ!!!*
ガァァァッ!!
(倉庫内の積み上げられた角材へ
背中から激しく激突する)
シュォォォォ....
(土煙をあげて倉庫内へと姿を消す)
やれやれ、手こずらせやがって.....
(ナイフを納めぬままに船へと近付く)
気付いているぞ!船内に、誰か居るな!?
クッ....!
「条星さんがやられたのか...!?」
美亜!あなたはここで待っていなさい!!
*美亜が変体を行い、船から飛び出す*
喰らえッ!!
(硬化した羽根を飛ばす)
ほう....!
(ナイフを回しながら逆手に持つ)
よいしょっと!!
(軽々と羽根を切り落とす)
この程度....ッ!!
(急旋回し、留々雅へ急降下する)
遅いなぁ...欠伸が出ちまうよ
(ありえない角度に傾き、ナイフを振り上げる)
*その瞬間*
ダァアンッ!!
(倉庫の闇から銃弾が留々雅の右脇をつんざく)
ガフッ.....!?
(不意に留々雅の口内を血液を満たす)
馬鹿...なッ.....!!
イッテェなぁ...兆倍にしてお返しだ...!!
(口元と背を撫でながら、右手には拳銃が一丁...
そして腰にはさらに二丁納められている)
.....まさか!!
「武器倉庫だった...ってのか!?」
美結!ミアは無事か!?
(再び銃弾を放つ)
はい!無事です!Aチームと合流すれば
すぐにでもここを出ます!
(操作室へと戻る)
零牙.......!!
**零牙のところでは**
ゼェー...ゼェー...これをやれば.....!!
(港付近にある灯台...零牙は
螺旋階段を登りきり、頂上へと現れる)
.....どこへ行かれるのですか?(カツカツと階段を登りながら、カレンが姿を現す)
......ッフ、おせぇよ
(操作盤を押す)
*ビィィィィィィッ!!!*
な...!
こんな深手を追うのはちょいと想定外だったが...
今回ばっかりは俺の勝ちだ!!
(灯台から霧笛が鳴り響き、灯りが灯る)
アイツらが無事に出航できれば、俺はそれでいい!
.....ッ!!
*ダァァンッ!!!*
**Bチーム**
.......あれが
(夏美を脇へ抱えた留々花が港へ出る)
条星さん!船を出してください!!
なっ...まだ零牙がいねぇじゃねぇか!!
(留々雅へ牽制をしながら)
*その瞬間*
ビィィィィィッ!!!
(先ほど零牙の鳴らした霧笛が響く)
......この音は
「霧笛か...けど、一体誰が.....まさか...零牙か!?」
...留々花!先に船へ入れ!!
*条星が留々雅へ鉛玉を撃つ*
甘い!
(空へと飛び交い、躱わす)
今だ美結!船を出せ!!
「.....そういうことだよな、零牙!!」
ダッ!!
(留々雅が遠退いた隙に全員が船へ乗船する)
させるものかッ!!
(あるスイッチを出す)
あそこには俺が仕掛けた爆弾が...!
*しかし*
カチッ.....
......は?
(何度もスイッチを押すが、ただカチカチと音が鳴るだけだ)
チッ...配線を誰か切りやがったな....!!
ザァァァァアアッ!!!
(船が波に乗りながら監獄島を離れていく)
クソが!!
「この天候じゃ、飛んでも途中で力尽きるだけか...!」
.......零牙...すまない.....!!
part13 END




