裏切り者の翔き
ズガガガガガガァァッ!!!
(傍に留々花が出血で座り込んでいる中、
零牙と留々雅が鮮血を散らせる)
ほらほらほらァッ!!
どんどんと血がなくなっていくよォ!?
(狂気に満ちた笑みを貼り付け、ナイフを走らせる)
チッ...バケモンが!!
(必死に食らいつきながらも、血が飛び散る)
もらっとけ!!
*零牙の鋭い一撃が留々雅の腹部を突く*
フグッ!!
(およそ5cmほど突き刺さる)
イダダダ.....!
(言葉とは裏腹に、表情からは愉悦の感情が消えない)
「なんなんだこの狂気は....!?」
気持ち悪りぃ奴だな....!!
*その瞬間*
リャアッ!!!
(千載一遇の隙を突き、夏美がダクトから飛び出す)
邪魔をするな.... ッ!!
(超人的な反応でスペツナズ・ナイフを発射する)
なッ!!
「速い...!?」
ズシャアッ!!!
(的確に夏美の鳩尾を捉える)
馬鹿っ!出てくるな!!
(零牙が夏美へ目を遣った瞬間.....!!)
戦場で目を逸らしては
ならんと教わらなかったのかぁ....?
(煙幕のある一角から留々雅がぬるりと現れる)
ズシャァッ!!
(零牙の鎖骨辺りへナイフが突き刺さる)
ガハァァァァッ!!!
(零牙の口から血飛沫が飛び出す)
馬鹿...な.....!
*ドサリと零牙の身体が地へと伏す*
零牙...さん.....
(夏美の目には敗色が濃く浮かんでいる)
*.....その場から少し離れた物陰*
.....みなさん
(香蓮が静かに何かを弄りながら佇んでいる)
もしもし.....*ボス*ですか?
**チームB**
美結、もうそろそろ着きそうか?
(条星が美亜を抱き止めながら問いかける)
ええ、なんならもう見えていますよ
(滑空をやめ、地面へと着地する)
これが連絡船です、おそらく.....
終業時間を超えているので、燃料は満タンでしょう
わはぁ〜!おっきくてかっこいい!!
(美亜がはしゃぎながら連絡船へ乗り込む)
ところで条星さん.....
(美結が神妙な面持ちで見つめる)
船...運転できるんですか?
あぁ、なんてったってハワイで妹に教わったからな
珍しいですね、親父じゃなくて妹ですか?
(そう言いながら美亜を追う)
**Aチーム**
.....ザッ
(香蓮が四名の前へ姿を現す)
ほう...久しぶりだな、その格好は
(留々雅がナイフを納める)
風間 香蓮...またの名を.....
*政府直属の諜報機関・零課所属...カレン*
......ぇ?
(夏美が信じられないものを見る目で、
香蓮...いや、カレンを見つめる)
香..蓮...様....?
(留々花がフラフラしながら立ち上がる)
..........
「眷属にされる前...少し記憶がある....」
.....今思い出しました...確か....ギャングチームへと..
カレンという女性が...潜入していると.....
.....夏美さん...すみませんね、私はこちら側なのです..
(カレンが夏美へハンドガンの標準を合わせる)
あなたたちとのギャングとしての生活、
少々私には刺激的でしたよ
ダァンッ!!ダンダンッ!!!
*三発...夏美の右胸・右脇腹・左下腹部を撃ち抜く*
......行きましょうか、海将(留々雅)殿
(ハンドガンを差し、その場を立ち去る)
ゼェ...ゼェ...
(零牙が数分後に目覚め、立ち上がる)
....これは...何が.....
*留々花が零牙を支える*
....香蓮様が...政府直属のスパイだったのです
(肩を抱えながら)
.....は?
(目を見開く)
滅多なことを言うな!
アイツが...アイツがそんなわけが!!
(叫び散らすが、言葉には諦めが滲み始めている)
......零牙様
......留々花、先に夏美を補助してやってくれ
まだ...息があるはずだ
(零牙の言う通り、三発撃たれたはずの
夏美からは、微かだが呼吸音が漏れている)
*Bチーム*
.......どうされました?条星さん
(美結が中々乗り込まない条星を訝しむ)
いや...なんだか嫌な予感がしてな
(言葉を返して連絡船へ乗り込む)
とりあえず、四人をここで待とう
お姉ちゃ〜ん、飴ちゃんちょうだい!
はいはい、一個だけね
(アップル味の飴を渡す)
**看守室**
.....カチッ
(カレンがわざと港の監視カメラを切る)
海将殿、港の監視カメラからの情報が途切れました
何...?仕方がない、俺が直々に見に行こう
(椅子から立ち上がり、ナイフを携帯する)
.......お気をつけて
*Bチーム*
.....アイツら、遅いな
(条星が窓から波止場を見つめる.....)
....なッ!?
*留々雅がシトシトとこちらへ歩いてきている*
馬鹿な...!?あの四人が、
アイツを引き止めているはずじゃあ!!
(条星が運転席を飛び出し、美結を美亜の護衛へ回す)
変身ッ!!
(条星が変体を行うと、植物特有の気孔が
四つ鎖骨へ現れ、両腕前腕が薄緑に染まる)
おや、リーダーの君が来るのか?
(ナイフを抜く)
言ってろ!!
(落ちている少し大きめの石をぶん投げる)
おっと!
(首を逸らす)
怖いなぁ...いきなり投げてくるなんて
*互いに同じタイミングで走り出す*
**ズガァァァアッ!!!!!**
part12 END
part12閲覧頂き恐縮のキワミィ
ブクマと評価よろしくね!!
次回はついに条星と留々雅が激突!!!




