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普通の高校生、蒼天に目覚める

作者: もゆら
掲載日:2025/12/16

この物語は、

世界を救うために生まれた”特別な力”の話

ではありません。


選ばれてしまった一人の少年が、

誰かを守りたいと願い、

その想いだけで前に進んだ物語です。


蒼い空で始まる、

終わりと始まりの記録を、どうか見届けて

ください。

序章:終わりと始まり


 黒瀬凛央は、普通の高校生だった。

 雨が降る下校中、幼い子どもを庇って車に

 轢かれた‥‥そこまでの記憶で、世界が白く弾けた。


 目を開けたとき、凛央は古い石造の天井を見ていた。

 隅に走る痛みがゆっくり消え、代わりに身体の奥で”何か”が脈を打つ。


「‥‥ここ、どこだよ‥‥?」


 石の部屋、古い書物、壁に刻まれた見慣れない模様。

 凛央が起き上がると、扉の前にフードを深く

被った少女が立っていた。


「目覚められたのですね、転生者様」


 銀のまつ毛、透き通るような白い肌。

 少女は静かに跪いた。


「わたしはユエル。

 ーーあなたは”蒼天の器”として、この世界に転生されました」


 世界の運命を握る”器”。

 凛央は状況を呑み込めず、ただ戸惑うしかなかった。



第1章:世界の理と”器”


 みことに案内され、凛央はこの世界のことを知る。

 世界は”八つのことわり”によって支えられ、そのひとつーー蒼天の理が崩壊しかけて

いるという。


「蒼天の理を修復できるのは、”蒼天の器”を持つ

 者だけなのです」


「待って、俺そんな特別じゃ‥‥」


「特別だから、ここに転生したのです」


 ユエルの声は淡いけれど、どこか震えていた。


「それに‥‥あなたが覚醒しないと、わたしたち

 は滅びます」


 その言葉が胸に刺さる。



第2章:初めての”理”への接触


 凛央はユエルに連れられ、封印の間へと向かっ

た。

 中央には巨大な結晶。ひび割れ、淡い光を漏

らしている。


「凛央様。右手を結晶に触れてください。器の

 反応を‥‥」


 言い終える間に、結晶が脈打った。

 凛央の右手が勝手に伸び、吸い寄せられる。


 触れた瞬間、視界が蒼に染まった。


ーードクン。


 胸の奥が痛いほど熱い。

 何かが暴れ出しそうで、凛央は思わず膝をつ 

く。


「凛央様ッ!」


 ユエルの声が遠くなる。

 代わりに、蒼い世界の中から”声”が響いた。


「ーー目覚めよ、我が器よ。

 汝の名は蒼天。何時は選ばれし継承者ーー」


「な、なんだよ‥‥! 誰だ‥‥!」


『”蒼天の理”そのままだ』


 蒼い光が凛央の身体へと流れ込み、神経を焼

くような痛みが走る。


『解放しろ。恐れるな。

 汝の魂はすでに”蒼天”へと適合している』


「う、ああああああああッ!!」



第3章:覚醒


 光が弾け、封印の間が揺れた。

 ユエルが必死に凛央を支えようと駆け寄る。


「凛央様! 意識を! 意識をしっかり!」


 その瞬間ーー。


 彼の背中から青い風が吹き抜けた。

 床の模様が蒼く輝き、割れかけていた結晶の

ヒビが逆に閉じていく。


「そんな‥‥もう、覚醒の前兆が‥‥!?」


 凛央はゆっくりと目を開いた。

 瞳が、いつの間にか淡い蒼に染まっていた。


「‥‥俺、なにした‥‥?」


「”理の力”を部分的に解放されました‥‥。普

 通の転生者ではありえません‥‥」


 ユエルは震える声で、でもそっと微笑んだ。


「凛央様‥‥あなたは、本当に”器”なのですね」


 凛央は自分の手を見る。

 蒼い光が脈を打ち、まるで呼吸するみたいに

揺れている。


「これが‥‥俺の力‥‥?」



「いいえ。

 ーーこれは”覚醒の序章”です」


 ユエルの言葉に、凛央の胸がどくんと跳ねた。


 これから背負うものの重さと、知らない未来

への恐怖とーー

 そして、なぜかほんの少しの期待が混ざっ

ていた。



第4章:黒き災厄<アビス>の影


 凛央が覚醒の余韻に戸惑う中、封印の間の空

気が急に冷たくなった。


 ーーズズ‥‥ッ。


 闇のような霞が床の裂け目から滲み出て

くる。

 みことが即座に凛央の前に立ち、指先で白い紋

を描いた。


「来ます‥‥”アビス”です。蒼天の理を喰らう

 災厄‥‥!」


 霞は形を変え、人の形に似た”影”へと変

化する。

 目のように光る部分が凛央を射抜いた。


 凛央の心臓が跳ねた。

 恐怖でも、混乱でもないーー本能が警鐘を鳴

らしていた。


 その瞬間、背中で蒼い風がざわりと揺れた。


「‥‥俺の体が、勝手に‥‥!」


「凛央様の器が反応しているんです! 離れな

 いで、すぐ傍に‥‥!」


 ユエルが凛央の腕を掴んだ。

 小さく震えている手なのに、凛央を支えよう

とする意志は強い。



第5章:蒼天の力、初顕


 影が床を滑るように襲いかかる。


「ッ!」


 凛央の体が勝手に動いた。

 意識よりも先に右腕が上がり、蒼い円環が展

開する。


 ーーガァン!!


 影の攻撃が円環に弾かれ、火花のように蒼い

粒子が散った。


「な‥‥今の、俺が‥‥?」


「防御の術式です! 本来は覚醒後に数ヶ月訓

 練してやっと扱える力です!」


 ユエルが驚いている間も、影は次々と形を変え

襲いかかる。

 刃のような腕。跳ねる足。死音のような

呼気。


 だが、凛央の動きが徐々に変わっていく。

 蒼い光が神経に流れ込み、”世界の動きが遅く

見える”ほど感覚が研ぎ澄まされていく。


 背中から吹く蒼天の風が、凛央に語りか

けた。


『我が器よーー戦え。

  理を守るのは、汝の第一の使命。』


「うるさいッ‥‥勝手に操るな‥‥!」


 凛央は歯を食いしばる。

 身体を奪われるような違和感があった。


 だが、その腕を掴む小さな手があった。


「凛央様。ひとりで戦わないでください」


 ユエルの声は震えていなかった。

 静かで、凛央を信じる音だった。


「凛央様の”意志”が力を制御します。器が強す

 ぎるなら、わたしが支えます」


 その言葉で、凛央の意識がグッと現実に

戻る。


「‥‥ユエル、離れるなよ」


「はい‥‥そばにいます」



第6章:初撃ーー蒼天斬〈アズール〉


 影が再び跳びかかる。

 凛央はユエルの手を握ったまま、息を吸う。


 蒼い紋が右腕に浮かび、光が集まる。


「‥‥行くッ!!」


 腕を振り抜いた瞬間、蒼い刃が空気を裂

いた。

 音より鋭い閃光が影の身体を貫く。


 ーーゴッ‥‥!


 影は揺らぎ、断末魔のような歪んだ音を出し

て霧散した。


 静寂が戻る。


 凛央は息を切らしながらも。光が消える腕を

見つめた。


「‥‥これが‥‥俺の力....?」


「はい。

  でもこれはまだーー覚醒の”入口”。凛央様は

 もっと強くなる....誰よりも」


 ユエルはそっと凛央の胸の前に手を添えた。

 そこには、淡く蒼く光る紋が浮かび上がっ

ていた。


「その紋は”蒼天の核心〈コア〉”....器が完全に

 覚醒した時、世界の理そのものが凛央様を認め

 る証です」


「俺、そんな大役....」


「できますよ。

 ーーだって、わたしが隣で支えますから」


 ユエルは微笑む。

 けれどその笑みの奥に、一瞬だけ深い影が

落ちた。


 凛央はまだ知らない。

 ユエル自身に隠された”出生の秘密”が、この

世界の運命と深く結びついていることを....。


第7章:巫女の仮面


 アビスの影を退けた夜。

 古い聖堂の部屋で、凛央は眠れずにいた。


 胸には蒼天の紋。

 脈を打つたびに、世界のどこかの”痛み”が

微かに響く。


「これ....ほんとに俺が背負っていいやつなの

 か....?」


 自嘲気味に呟いた時、扉がきしんだ。

 凛央が顔を向けるとーーユエルが立っていた。


「眠れないのですね、凛央様」


「まぁな....。ユエルこそ」


「わたしは....眠らない体質なので」


 不自然に瞳が揺れた。


「え、眠らない? 人間じゃ....」


「....っ」


 ユエルは肩を振るわせ、凛央から視線を逸ら

した。


「ご、ごめん。無理に聞くつもりじゃ....」


「いえ。いつかは伝えなければならないこ

 とです」


 ユエルは椅子に座り、凛央の方を向く。

 いつも静かな彼女が、今はどこか怯えている

ようだった。


「わたしはーー”人”ではありません」


 聖堂の光が揺れる中、ユエルの言葉は静かに

落ちた。


「わたしの生まれは、《理源りげん

民)》....。

 人間と、理そのものの狭間で生まれる存

在です」


 凛央は息を呑む。


「じゃあ....ユエルは、蒼天の理に近い存在って

ことか?」


「....はい。

 だからこそ、凛央様の覚醒を近くで補助でき

るのです」


 そう言うユエルの声には、自分を”道具”だと嘲

るような響きがあった。


「それだけじゃありません」


 ユエルは胸元を押さえた。


「わたしには、”巫女”としての使命があります。

 ーー蒼天の器が覚醒した時、命と魂を捧げて

 器を完成させると言う使命が」


「....は、?」


 息が凍った。

 凛央は反射的に立ち上がる。


「待って、それって....覚醒したらユエルが死ぬっ

てことだろ!」


「はい」


 あまりにも淡く、普通の返事みたいに聞

こえた。


 凛央は拳を震わせる。


「そんな使命、俺は絶対に認めない。だってユ

エルはーー」


「凛央様」


 ユエルが膝をつき、凛央の手を包んだ。


「わたしの存在は使命のためにあります。

  あなたの言葉で揺らいではいけないのです」


「揺らいでいいだろ....! 俺は....」


 言いかけて、凛央は唇を噛む。

 胸に浮かんだ言葉は、まだ口にするには早す

ぎる気がした。



第8章:王国の召喚


 翌朝。

 聖堂に重い鐘の音が響いた。


「....来ましたね」


ユエルの顔が険しくなる。


「何が....?」


「王国の使者です。

  凛央様を“王城へ連行”するために」


「連行....? 俺、犯罪者扱いかよ」


「いえ。器を国家の所有物にするつもりです」


 外で甲冑のぶつかる音が響く。

 扉が荒々しく開けられ、騎士の列が凛央たち

を囲んだ。


「黒瀬凛央、並びに巫女ユエル。

  国王陛下の命により、二名を拘束し王城へ連

行する!」


「命令だと? 俺は従うつもりーー」


 凛央が言う前に、ユエルが凛央の前に立った。


「この方は”王国”のものではありません。

  理の器は、誰の支配下にも置けません」


「黙れ異形の巫女め!」


 騎士が剣を抜く。

 凛央の背中で蒼の紋が危うく震えた。


「....剣を向けるなッ!!」


 凛央が怒鳴った瞬間、蒼天の風が爆ぜた。

 風圧が聖堂を揺らし、騎士たちの剣が床に

弾かれた。


「凛央様....! 力が....!」


「こいつらがユエルを傷つけようとしたら、止め

られない....!」


 凛央は蒼く光る腕を振り上げる。

 刹那、広間が揺れた。


 だがーー騎士の最後尾から、ひとりの男が

進み出る。


「暴れないでいただきたい、蒼天の器よ」


 深紅の外套。冷たい瞳。

 王国最高司祭レイヴァルトだった。


「あなたが暴走すれば、この国が滅ぶ。

 ーーだからこそ、あなたを”管理”させて

 もらう」


 凛央は冷たいものが背筋を走るのを感じた。


「ふざけんな....俺は駒じゃない....!」


「駒ではない。脅威だ。

 ”アビス”よりも、はるかに危険なね」


 その言葉には確信があった。



第9章:アビスの正体


 緊張が満ちたその瞬間ーー大地が震えた。


 聖堂の外から、異常な呻き声が響く。


「っ....この気配....!」


 ユエルが青ざめる。


 聖堂の窓が砕け、黒い霧が溢れ出した。


「アビスの....”本体”....!」


 影の中から伸びた無数の腕が騎士たちを飲

み込み、

 地響きを立てながら巨大な形へとまとまっ

ていく。


 禍々しく歪む目。

 空間そのものが削れるような音。


「うわ、やべぇ....!」


 凛央は拳を握る。

 胸の蒼天の紋が熱く脈を打つ。


「凛央様、また覚醒が....!」


「大丈夫だ....今回は俺が....俺の意志で使う!」


 蒼い風が吹いた瞬間、アビスの巨体が凛央へ

と襲いかかる。


 その中で、ユエルが叫ぶ。


「凛央様ーー!

  あなたが”蒼天の器”に飲み込まれたら....わたし

 は....!」


 凛央は振り返り、ユエルの手をぎゅっと握っ

た。


「俺は飲まれない。

 ーーユエルが隣にいる限り、絶対にだ」


 蒼天の理が爆ぜる。

 空が蒼へと染まる。


 そして、凛央の”真の覚醒”が始まった。



第10章:蒼き意志の解放


 アビス本体が雄叫びを上げ、黒い波動が世界

を咲くように広がった。

 聖堂が音を立てて崩れ、空は黒雲に包ま

れる。


 凛央の胸の紋は熱を超えて、光そのものに

なっていた。


「これ以上....誰も傷つけさせねぇ....!」


 蒼い風が両腕に集まり、空気が震える。

 アビスが無数の触手を放つが、凛央は一歩も

引かない。


「凛央様! 正面からは危険です! まだ完全

覚醒じゃーー」


「なら....今、する!!」


 凛央が叫んだ瞬間ーー蒼天の紋が光柱となっ

て爆ぜた。


 脳裏に声が響く。


『器よ。問うーー汝は”世界を守りたい”か』


「守りたい! ユエルも、この世界も....全

 部!!」


『ならば応えよう。

  我、自らの全てを汝へーー解放する』


 蒼い世界が広がり、凛央の背に光の翼が形

成された。


 蒼天覚醒・第二段階《蒼翼》


 凛央は空へと舞い上がる。

 アビスが咆哮し、その光に怯えるように後

ずさった。



第11章:ユエルの真実


 凛央がアビス本体へ突撃しようとした瞬間。


「凛央様! 待ってください!!」


 ユエルが涙を流しながら叫んだ。


「あなたが”完全覚醒”してしまえば....わたし

 は使命によって、あなたに吸収されてしまい

 ます....!」


「....吸収?」


「器が完成すると、わたしは”核”として取り込

 まれ、存在は蒼天の理に溶け、消えます....。

 ーー凛央様を残して、いなくなってしまうん

 です....!」


 その告白に、凛央の胸が締め付けられた。


「ふざけんな....!」


 凛央は地面に降り、ユエルの肩を掴む。


「ユエルが消える覚醒なんて、俺はいらない!!」


 ユエルの瞳が揺れ、唇が震える。


「わたしは....凛央様が好きです。

  あなたの力になれるなら、消えても....」


「そんなこと言うな....!」

 声が震える。

「そんなの、絶対間違ってる....! 俺は、ユエル

 にいてほしい!」


 使命でも運命でもなくーー

 凛央の”意志”が、覚醒の核心を変えていく。



第12章:決戦ー蒼天VSアビス


 アビスが再び迫り、地形が崩壊を始めた。


「凛央様....行きましょう。

  あなたの力なら、わたしを犠牲にしなくても

 理を救えます」


「ユエル.....信じるぞ。絶対に二人で帰る」


 凛央は蒼翼を広げ、アビスへと飛ぶ。


 アビスが闇の奔流を吐き出す。

 凛央は蒼天の盾で弾き、蒼い槍を生み出して

突撃する。


 ーー衝突。


 空が裂け、蒼と黒がぶつかり合う。


「喰らえぇぇぇぇッ!!」


 凛央の蒼槍がアビスの中心核を貫き、黒い体

が砕け散る。


 だがーーアビスは死なない。

 むしろ、凛央の力へ吸い寄せられるように再

生を始める。


『器ヨ。オマエノ理ヲ、我ハ欲ス』


「黙れ!!」


 そのとき、ユエルが凛央の肩にそっと触れた。


「凛央様。

  ”わたしの理”を....分けます」


 ユエルの胸も蒼く光り、凛央の翼と同じ紋が

浮かぶ。


「な....ユエル!?」


「わたしは理源の民....あなたほどではなくと

も、理を扱えます。

 二人なら、”蒼天”はもっと強くなれる....!」


 蒼い風が二人を包み、力が溶け合う。



第13章:蒼天融合ツインコア


 凛央とユエルの光が一つに重なりーー


 世界に新しい理の輝きが生まれた。


「....これが....二人の力....!」


『器ト巫女。二ツノ魂ガ響キ合ウ時ーー

  蒼天ハ真二完全ナル理トナル』


 蒼天の声が祝福のように響き、凛央たちの力

が頂点へ達した。


 凛央はユエルの手を強く握り、


「ユエル、一緒に終わらせるぞ!」


「はい....凛央様と一緒に!」


 二人は蒼く光る巨大な剣を形作り、


「蒼天断罪ーーーーッ!!」


 その刃でアビスを真っ二つに切り裂いた。


 黒い世界が蒼に洗われるように消えてい

き....

 ついにアビスは完全に滅びた。



最終章:蒼天と共に


 戦いが終わった空の下。

 凛央とユエルは崩れた聖堂の跡に立っていた。


「....生きてる。俺たち」


「はい。凛央様のおかげです」


「いや、ユエルがいたからだ。

  二人じゃないと勝てなかった」


 凛央はそっと彼女の手を握る。


「それに....俺はユエルに消えてほしくなかった。

  使命も理も関係ない。ユエルがいない世界なん

 て絶対イヤだ」


 ユエルは驚き、そしてゆっくり笑った。


「凛央様....。

  その言葉だけで、わたしは幸せです」


 蒼天の門は二人の胸に淡く輝き続ける。

 それは”二人で蒼天を担う”という新たな理

の証だった。


「これから....どうする?」


「凛央様と歩みます。

  器としてではなく....ひとりのユエルとして」


「じゃあ行こう。ユエルとなら、どこへだって」


 二人は手を繋ぎ、蒼い空の下を歩き出した。


 ーーこうして、蒼天の器と巫女は世界を

救い、

 新たな理と未来を紡いでいく。


 その物語はまだ、始まったばかりだ。




 


 

蒼天の器は、一人では完成しませんでした。


支える者がいて、

信じる声があって、

「失いたくない」と言う思いがあったからこそ、

世界は救われました。


この物語が、

読んでくださったあなたの中で、

小さな“蒼”として残ってくれたなら幸いです。

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