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第27話

リンゴ食うNo!往生。

変な婆さんからリンゴ食わされる童話を端的に表現してみました。完璧な表現に戦慄しろ皆の衆!ではなく。


隣国の王女、である。


「お初にお目にかかります。シリーと申します。」

と挨拶をかましてきたのは、我がメルカニア王国の隣のレテルィア帝国の第三王女のラルクの許婚のシリーだ。「の」が多いな。じゃあ言いなおそう。我国隣帝国三女シリーラルク付だ。十分通じるな。漢字の潜在パワーのおかげか?


「で、ラルクの嫁さん候補だと。面識はあるのか?」

「少し前までは両国の関係はそれほど悪くなかったので、私も含めて数回お会いされていますよ。」

と答えたのはラビー王女。なるほど。つまり、今は関係が悪いということだな。了解した。


「で、いつ攻め上がるのだ?今?一時間後?二時間後?戦力なら俺とエスで大丈夫レテルィア帝国とその周辺のクロクシア連邦とダレガルリア部族同盟とエルヴィキア神聖国を全部まとめて更地にしてこよう。そうだ更地に行こう。ところで更地ってどうすれば更地になるんだ?地上物吹き飛ばし?地下まで虚空行き?」

「落ち着け馬鹿者。」

「兄さま、何れにしても出来なくは無いですが、優先度は下ですよ。」

「やる選択肢を排除していないのが流石エスだね。」


さて、一瞬で冷静になった俺。

「レテルィアの情勢は、第一王女と第二王子の組み合わせが有力で、かなり派手に暴れ始めているんだな。」

「そうです。その他の王子・王女は派閥や勢力作りで後塵を拝してしまい、暗殺すらされかねないと怯えながら過ごしている方も多いそうです。」

「んー。直球で意見を言ってもいいか?」

「どうぞ。」

「自分たちが下手こいただけで、その尻ぬぐいを我々が買って出る理由がないな。精々内々で暴れてもらって、終わったら呼んで、でええんちゃうちゃうちゃう?」

「通常ならそれで良いのでしょうけど。レインはどう思いますか、ってもうお気づきですね。」


まあな。大体急に関係が悪化する事が予想されるなら婚約何ぞするわけがない。後ろで糸を引いている奴がいますよ、と言わんばかりですねそうですね「という事で行くぞエス」「だから待て馬鹿者。」「脊髄反射過ぎるよレイン。」


と、周りの面々が止めてくるが、ラビーも同じ考えのようだ。

「下手に乗り込んで解決してしまうと、解決後のいざこざに巻き込まれることは明白。」


慎重派の巨匠だが、まあシリーに何とかさせようと、その方が収まりが良かろうと「そういう事だな了解した」「しかし隣国の王女でも普通に呼び捨てるのは流石レイン」外野が何か言っているが、そんなことはさておき、シリーをどういう風に動かすか、少々迷うな。


「シリー自体は大した能力もないが「一応帝国屈指の治癒師って言われてんだから少しは気を使えよ」お付きのメイドはそこそこ戦えそうだから「何時調べたんじゃお主は」メイドのふりをして皆で潜入するか。その名も薙ぎ払う狂メイド隊で。」


完璧な作戦とドヤ顔の俺。

穏やかなエス。

苦虫を…その他。


「まあ、王国としてバレても良いくらいの覚悟で介入するならさておき、なるべく隠したい、ということならそこまで悪くはないじゃろうが…。」

「ねえ…。」


一斉に俺に向けられる視線。トマト食う戸惑う俺。酸味と旨味のバランスが絶品だなこのトマト。お前等にも食わせて…あ、いらないですかそうですか、で、何の話だっけ?トマト煮?


「絶対にやり過ぎるに100ダルク。」

「賭けにならんな。」


心外な、十分賭けになるだろう。最終的に丸く収まるに賭ければ大儲け間違いなしだぞ。そして過程に目を瞑るのか大人の対応ってもんよ。


「なあ、エス。」

「そうですね。結果は。」


色々省略された気がするがまあいいか。

少数精鋭でシリーと乗り込む事は決定で良いだろうから、後は人選だが…。


「まあ試す価値があるといえばありますが…。」

「それよりも、兄さまも行かれるのですか?」

「そりゃあこんな楽しそうなイベント参加せざーるをえなーいでごさーる。」

「メイドの格好ですが、宜しいので?」


ん?

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