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第21話

今日は本選5回戦。いわゆるベスト8というやつだ。

エスのチームは順調に勝ち進んでいるが、この間の不穏な動きを見せたチーム「フオーン」(俺命名)も勝ち進んでいるのだブウウーイ。


それにしてもフオーンと当たるのは…このまま行けば次になるのか。まあ、あまり気にしてもしょうがないな。うむしょうがない。それにしても生姜は普通に言うくせに「姜」っていう字の使い道には難があるな。「姜」の字にも意味はあるはずだが、せいぜい姜子牙とか姜維くらいしか使い道がない。なお太公望は経緯を踏まえれば「太公↑・望↓」の発音が正しいと思っているが異論は受け付けます。


さて、「兄さま、勝ちました。」

と、淡々と報告をしてくるエス。後ろで反省会の王子ズ。いつもの光景。


ふむ。

いつもの光景。

依然として漠然とした不安を訴えるヴァルシャル。



そんな時に、ハッと気づく俺。



違和感があるのに「まあ、気にし過ぎだろう」という台詞を吐きながら一見前に進んでいるようなムーブを見せるのは、なろう系特有のフラグ、略して「なっ特フラグ」だ。いやスルーしないでちゃんと調べろよ、そのくらいの勘はさっきまで普通に働かせていただろ、の奴だ。



ということで、容赦なく全力で裏を探る俺。これが俺の全力全開!



結果、フオーンの3人のうち、数合わせで参加していたと思われる男の婚約者が、実は残り2人を操っていた黒幕で、自分の存在が注目を浴びないように婚約者もスキルで操りつつ、密かに試合会場に仕組んでいた魔導陣をエスか俺の秘めた力を無理やり使って発動させ、ラルクとロットくんどころか王都を壊滅させるほどの爆発を起こそうとしていたものの俺にバレて阻止されることとなった。よし。ミッションコンプティーク。ということで、顛末をヴァルシャルやアイリーンに報告すると、流石に呆れていた。


「お主、まさか最初から知っていたのではあるまいな?もちろんそんなことは無いと思うのじゃが…。」

とヴァルが疑念の眼差しを向けてくるほどのスピード解決である。

当り前だ。エスに危害を加えそうな輩を放っておくわけがない。


「判断自体は妥当かもしれないけど、言動が過保護すぎる。」

「色々仕込んでいた相手に同情はしないけど、相手が言いたいことは何となく分かるわ。」


つまり、悪党なりにもう少し見せ場を作ってもらっていいですか?ということだな。

残念見せ場はありませんでしたー。まさに外道。


ということで明日1日休養日を挟んで、明後日は6回戦から8回戦、つまり決勝戦がある最終日だ。

ここまで比較的順調に勝ち上がっていたからか、それとも他に思惑があるのか、俺を見るたびにニヤニヤするラルク、相変わらずジーっと見つめてくるロットくん、そして。


「ん?」



エスがいない。



「エスは…どこだ?」

「えっと…。」

「ん?」

「どこかしら、寧ろレインが知っているんじゃない?」

「いや…。」


ラルクもロットくんも、どうやら気付いたらエスがいなかったらしい。


もう一度言おう。そう大事なことだから二度言う。

いや、そうじゃない。



「エスはどこだ?」

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