チョコレートを買いに行く前
割烹で少し書いたチョコレートを買いに行った話です。需要があるか分かりませんが投稿します。
チョコレートを買いに行きました。ベルギーはブリュッセルで。
注)このページには一部不快な表現があります。食事時に読むのはお勧めしません。
こんにちは。のどあめです。
皆さん、チョコレートは好きですか?私は大好きです。最近甘い物が受け付けなくなった私でも食べられるのがチョコレートとココアと果物。たまに食べるチョコのふわっと漂うカカオの風味がたまりません。
チョコに含まれるカカオポリフェノールは抗酸化作用があってアレルギー症状の緩和、炎症を抑える効果があるとか。
今、ピュアココアに牛乳(と、たまにラカント)を加えて飲んでるのですが今シーズン比較的軽症(と言っても目薬に軟膏手放せないけど)なのはカカオ効果なのかもしれません。なお、砂糖は炎症起こしたり促進させるらしいです。年末から甘い物を控えたのも結果的に花粉症に良かったのかもしれないとも思います。
さて。私がチョレートの美味しさに衝撃を受けたのは家族が土産で持って帰ってきたGODIVA。ベルギーのチョコです。
当時の日本にはない宝石箱のような高級感溢れるパッケージに詰められたこれまた高級感溢れるプラリネチョコ。マジ美味しい。あまりの美味さに語彙が崩壊したもんです。
アメリカのチョコレートの様な質よりボリュームだろ?砂糖だろ?ではなく。フランスのチョコレートの様におしゃれな洗練されたのともまた違う。甘さ控え目なほろ苦さがあるカカオの香りにまろやかなプラリネクリーム。この世にこんな美味しい物があるのかと感激したものです。
◇ ◇ ◇
月日が経って仕事できないへなちょこ社員のどあめは海外出張を命じられました。ちなみに理由は
「あんた、暇でしょ?」
で行く事になりました。
暇じゃないと思うんだけどな〜。
この頃、なぜか会議スタートが7時だったり9時だったり。報告と打ち合わせが10時スタートとかがしょっちゅうだったのです。夜の。帰宅はいつも12時過ぎ。夜の。
まだ働き方改革導入前。在宅勤務もなかった時代。会議時間は夜型で徹夜上等の方々のスケジュール優先でした。
「あはは〜今日で3日家に帰っていないんだ」
「昨日、徹夜したんだ。」
とかいう人達の前では何も言えません。そんな生活してました。
なぜ上の方が暇そうだと判断していたのかは 謎 です。
救いは滞在先が一ヶ所だけということでしょうか。ブリュッセルだけだよ。移動が無いんだよ。山の様な会議も打ち合わせも無いよ。ラッキー!
のどあめの勤務先は当時そこはかとなく貧乏でした。誰かが海外出張に行くとなるとついでだからあそこにもここにも向こうにも行って~とあちこち行かされたもんです。酷い人はアメリカ大陸南北横断させられたという話を風の噂で聞きました。
できない社員のどあめですら滅多に行かないからと東南アジアから欧州横断した事があります。英語がろくにできない身でオランダはアムステルダム空港の歩いても歩いてもたどり着かない搭乗口まで走った事もありました。一人でね。
でも今回は楽勝、楽勝。しごでき素敵な先輩から「ベルギー最高だよ~、ベルギービールお土産に買ってきてね〜。料理もお菓子も美味しいよ~。楽しんでおいで~」と送り出されたのです。
初日。飛行機は無事に到着しましたが私はあまり無事ではありませんでした。
豪華な夕飯の後、不思議ですね〜。数十分後にご馳走は胃の腑から消えました。飛行機乗った後のアルコールと恐らくは魚介類が私の胃にクリティカルヒットしたんでしょう。
今考えると確実に蓄積した何かのせいだとわかるんだけど。当時の私は
「おっかしいな〜。こんなに酔いが回るなんてあまりないんだけどな。飛行機で沢山寝れたのに。」
と不思議がってました。
麻痺って無知って怖いです。
2日目の夜もご馳走して貰いました。
名物のバケツに入っているムール貝のワイン蒸しからの豪華ディナー。ひゃっほー!デザートはこれまた名物のダム・ブランシュ(アイスクリームのチョコレートソースがけ)。
ムール貝大好き!喜んで頂きましたとも。とっても美味しかった。ワインにもあって素晴らしく美味しかった。ベルギー最高!
ダム・ブランシュはわくわくしながら頂きました。甘さ控えめのカカオの香り漂う温かいチョコレートソースと甘めのバニラアイスがたまらなく美味しかった。量が半分位だったら良かったのかもしれないと今なら思います。
ところが。ワインと貝のマリアージュは私の胃の粘膜に致死的ダメージを与えたようで。デザートから数分後、ご馳走は胃の腑から消失しました(お察し下さい)。せっかくのご馳走が、グルメが台無しです。本当に悲しくて切なかった。せっかくの場がしらけてしまうし。
つくづく下戸の身が恨めしいと思ったのはこの時です。
そう、私は下戸。
どれくらい弱いかと言うと。新人の頃、体育会系の先輩に「のどあめ、鍛え方が足りないんだよ。鍛えれば飲めるようになるよ。」と言われて素直に飲んだら壮絶にマーライオン状態になって。以後、先輩から「のどあめ、無理すんなよ」と言われるレベル。今だったらアルハラになるのかな。
今更になって私は同じく下戸のオトンがワインを飲む時は自分はテイスティングだけで周りにせっせと飲ませていた訳を理解しました。
名付けて「美味しいワインは皆で飲もうよ!と見せかけて自分は飲まない作戦」。
財布に余裕無いとできない作戦だがな。
オトンはワインの銘柄結構勉強してました。オトンが選んだなんちゃら婦人の〜とかいうワインを飲んだ時の衝撃。ソムリエでなくてもわかる飲んだ時のふわっと香る花の香り。ワインって奥深いですね。あまり飲めないけど。
後日、色々なワインを試し飲みさせてくれたお洒落なレストランで一口飲んで相方に飲ませたら相方が酔っ払って…以下、略。セルフ出禁になりました。多人数でないと使えない作戦です。
そしてオトンが酒を飲む時はいつもシェリーと水割りだった訳も理解しました。
名付けて「自分強い酒飲んでますんで!と見せかけて量は飲まない作戦」。
これは現在活用してます。杏露酒とかで。お湯割りもいいですね。自家製花梨酒のお湯割り、相方はのど飴みたいな味だといってたけどとても美味しいです。
そうそう。
よく恋愛小説で酔っ払った子をお持ち帰りとか酒の勢いでワンナイトとかあるけどさ。あれ、ある程度飲める子じゃないと成り立たないよね、と思います。
ほんまもんの下戸だとね。
「あ、わたし ちょっと飲みすぎちゃった~」
なんて演技はできない。その前に無口になり撃沈する。
ただでさえ四人以上の会話だとついていけない「ああ、早く家帰りて〜」になるコミュ障だからかもだけど、ロマンスのへったくれもないんですよ。下戸は。顔も赤鬼のように真っ赤になるし。しかもずっと正気だから飲み会でハイになって自分が言っちゃった事を思いだして翌日「あ〜〜〜っ」と悶えるし。
バーに連れていかれても雰囲気を楽しむのは一瞬。メニュー選びで正気に戻る。いかに悪酔いしないカクテルを選ぶかに意識がいくのは私だけだろうか。「君の瞳に乾杯」で酔えるキャパはない。
かように下戸とロマンスは結び付きにくい。それとも私だけなのでしょうか?
なんで東アジアに下戸という人種が産まれてしまったのでしょうか。中国のどっかにいた下戸のご先祖様が恨めしいと今でも思います。
閑話休題
こうした、せつない思い出が優勢なブリュッセルでしたが、楽しみはチョコレート。売店の100円かそこらのやっすいチョコレートが激ウマだったんです。
次の話に続きます。
一部あれな表現があるにもかかわらず最後までお読み頂きありがとうございます。