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ノワール・モンスター  作者: アキラ明晃


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新たな仲間はガラクタ?!

 翌朝、突如ドアをダンダンダダンッと叩く音が聞こえた。こんな叩き方をするのは奴しかいない。僕達はその音で目覚めてしまう。いくら鍵をかけても相手はスペアキーを持っているので容赦なく入って来る。そして入って来るなり、大声で


「色田さーん、家賃についてじゃけど・・・」


と叫んだ。奴の正体は松田荘の大家、松田アキだ。今日もシャーリー君と一緒に現れた。唯一僕が勝てない敵だ。僕は寝ぼけながらも大家の相手をする事にした。母さんはまだ眠っているし。ほんと、僕だけはゆっくり眠れやしない。


黒季「家賃についてって、家賃は半月分を先週一括にして払ったでしょ?」


松田「その件なんじゃけど、来月から2万アップさせてもらうけぇな」


黒季「2万・・・え、2万っ!?」


突然の出来事に目が覚めてしまった。2万アップとはこれまた大胆な行動をしたな。つまり、出費が大幅にアップしてしまった。


黒季「2万なんて、いくら何でもぶちめちゃくちゃじゃっ!!!」


松田「私、お腹にシャーリーとの子供がおるけぇの。その養育費が必要じゃけぇ」


黒季「子供っ!?しかもシャーリー君のっ!?オエェ〜〜〜〜〜〜」


親子じゃないかと思われる程、歳の離れた人と子供を作るとはっ!?そういえば最近太っていたのはそれかっ!!!もうめちゃくちゃ過ぎて、どこから突っ込めばいいか分からない。


黒季「困るんじゃけどっ!!急に2万もプラスされて納得出来るかっ!!」


松田「そりゃここをマンションにすれば、家賃10万はガッポリ手に入ると思うたのに、急に白紙になって中止になったけぇのう、家賃でもアップさせて金をむしりとろうと思ってるんじゃ」


黒季「いや金搾り取る気だったんかい!?」


そんな状況で横にいるシャーリーはずっと松田さんのお腹をさすっている。よくこんな強欲人間を愛せるな。


シャーリー「ア、今蹴リマシタ。私達ノ子供モ賛成ダト言ッテイマス」


松田「シャ〜リ〜!!!今日は寝かさないからね〜!!!覚悟なさいっ!!!」


シャーリー「松田サン、大好キデスッ!!」


・・・いや、朝っぱらから何惚気てんだ?そういえば、マンションが白紙になった件は白沢が何か吹き込んだな。まあ、それはそれで有り難いが。


松田「とにかく、家賃はしっかりと請求するけぇの。金がなければ銀行かATMで大金持ってこいや!!!後、その服似合ってるで」


そう言った後、部屋を出て行った。そしてしばらく黙った。


黒季「うん・・・・うん・・・・って、なんてこったーっ!!!!」


再び発狂した。家賃2万アップっ!?世界の金融システムでもバグったのかぐらい混乱している。もしそうなったらまともなご飯がしばらく食べられなくなるじゃないかっ!?


夏菜「ど、どうしよう〜!!家賃2万アップされたら餃子が食べられないっ!!」


流石の夏姉もこの事に関しては驚きを隠せなかったらしい。そんな余裕どこにあるんじゃあぁぁぁぁー!!みんなもこの件を聞いて落ちついていられなかった。


春香「母さんっ!!家賃が上がるって!!」


黒子「え?何ですってーっ!?」


母さんは急いで布団から飛び出て、いつの間にかスーツに着替えていた。仕事にでも行くの?


黒子「母さん、仕事に行ってくるわ!!お金を稼ぎに働いてくるわっ!!」


合ってた。母さんはそのまま家を出た。残された僕達は頭を抱え始めた。しかし、この家に住んでいる以上、決定権は大家しかない。何とか奇跡が起きないかと期待してしまうのも無理はない。


秋穂「どうするっ!?異世界で強盗でもするっ!?」


黒季「そんなの僕の美学に反する」


秋穂「じゃあ、どうするのっ!?」


その時、黒季の部屋から何かが出て来た。色は黒く、手があり、足の代わりに魂みたいな物が下についた、顔は横に長い長方形の形をして、体は縦に長い長方形、頭には角が2本にアンテナ1本、口らしきものもあり、棒線状の目が画面に映し出されているロボットが現れた。そのロボットはスゥーと横を通り、台所へ行ってヤカンに水を注ぎ、コンロに火をつけた。それを見た春香は


「え、何これ?」


と困惑していた。それは他の人も同じで誰1人状況を理解出来なかった。ただ、黒季やジャラゴン、ケンちゃんを除いて。


ジャラゴン「すげーっ!!成功だっ!!ちゃんと自立しやがった!!」


秋穂「あー、お兄ちゃん、何これ?」


黒季「紹介しよう、我が家の家政婦兼ノワールファミリーの新メンバー、"ガラクロ"だっ!!」


夏菜「え?なんて?」


春香「ガラクタ?」


すると突然ガラクロが春香の方を睨み出し、怒ってる目つきをし、口から牙が出て、体からもう2本の腕とタイプの違う銃型の武器を取り出した。今にも春香目掛けて撃ちそうになったので、ノワールがスイッチを押すとガラクロは動かなくなった。一方、ガラクタと言った春香は部屋の片隅に隠れていた。


黒季「1つ言い忘れた。ガラクロは実際、捨てられた家電や機械から作ったものだから、ガラクタと言われると無条件かつ脊髄反射的に襲ってくるから気をつけて」


春香「先に言ってほじがった〜」


夏菜「厄介なロボットね」


秋穂「そういえば、最近籠もり気味だったのはそれを作ってたからなのっ!?」


黒季「そうだよっ!!何かと僕達って忙しいじゃない?そんな時に◯ンバみたいな物があればな〜て思ったのがこのガラクロだ!!」


冬美「確かに掃除機みたいな形はしてます」


冬音「・・・それで仲間ってのは?」


黒季「そうだったね。それとノワールファミリーの新メンバーとして作ったから仲良くしてやってね」


春香「うぅ〜、分かったわよ〜」


黒季はスイッチを入れると再び動き出した。表情は元に戻り、武器も片付けていた。その後、ヤカンの水を急須に入れて、みんなにお茶を配り始めた。


春香「ロボットにしてはなかなかやるわね」


夏菜「美味しいわ!!まるで人が作ったみたいだわ!!」


ガラクロ「美味イカ?ソリャヨカッタ」


秋穂「ガラクロって喋れるんだ・・・」


黒季「喋らなきゃロボットじゃないだろ?」


秋穂「いや、普通に喋らないロボットは沢山いるけど」


こうして、新メンバーガラクロが仲間入りなったのだった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


白沢「うわっ!!ロボットッ!?」


灰川「初めて見る、なんなの、これ・・・」


氷山「へー、なんかかっこいい!!」


僕は白沢達にガラクロを紹介し始めた。やはりロボットという所でみんな興味深々だった。特に灰川はめちゃくちゃカメラを撮りまくっていた。


宝華「ねえ?このロボットって戦う事は出来るの?」


黒季「出来るよ、CHO合金をふんだんに使ったからミサイルを喰らっても壊れない」


宝華「うーわ、凄っ!!」


氷山「他にはどんな機能がっ!!」


黒季「洗濯、掃除に食器洗いなど家事全般、コーヒーやお茶入れ、カメラを撮る役、ケーキの切り分け、メルカゲ(この世界のメル◯リ)の出品に手続きに包装、ネット注文、ゲームの相手、栓抜き、耳かきなどその他etc・・・」


氷山「な、なるほど、かなり機能が充実しているって訳ね・・・」


宝華「絶対要らない機能あるでしょっ!!」


ガラクロはそれ程有能という事だ。自分で作っておいて言うのはあれだけど。さらに彼には面白いものを与えた。


ガラクロ「アナタ、スリーサイズ教エテ?」


宝華「は・・・?何言ってんの?」


ガラクロ「私ノ最大ノ特徴、ソレハ服作リガウマスギル事ダッ!!」


・・・ん?このロボット、何か怪しいぞ?その時、みんなの視線は黒季の方を向いた。しかもこっちを睨んでいる。


ケンちゃん「あの〜、ガラクロさんに何かやったのですか?」


宝華「正直に答えなさい?返答次第ではあなたの寿命が縮むかもよ?」


黒季「何って、僕の力を持ってるに決まっているでしょ?ガラクロにも能力を与えた」


赤城「の、能力ーっ!!!ロボットにっ!?」


黒季「服装術(キセカエマクリ)、この力は服を作るのが上手になる能力だ」


オリヴィア「Echt(エヒトッ)(本当っ)!!能力持チダッタトハネッ!!」


秋穂「なるほど、でも何でその能力に?」


黒季「何か似合うと思ったから」


灰川「直感かいっ!!」


するとガラクロは宝華の体に触り始めた。それに驚く宝華は反射的にガラクロに殴ろうとした。しかし、ガラクロは咄嗟に避けてしまい、それ以降も白沢達の体を触り始めた。


灰川「何するのよっ!?」


赤城「一体何のつもりっ!?」


ガラクロ「君達デ実験スル。特注装備オートクチュールドレス


ガラクロが指をパチンッとすると、次々とボンッボンッと白い煙を出した。黒季を除く11人に能力をかけたのだ。一体どんな力か、それはすぐさま分かった。宝華の服はチャイナドレスになっていた。


宝華「ゲホッゲホッ!!もう、なんなの・・・これ?」


自分の状況を見てすぐさま固まってしまった。他にも白沢はバニーガール、赤城はボンテージ、灰川はエロメイド、オリヴィアはエロサンタ、氷山はスク水、春香はビキニアーマー、夏菜はナース、秋穂はミニスカポリス、冬美と冬音は看守に変わっていた。


ケンちゃん「あ、あ・・・」


冬美「あー、お姉ちゃん達、とても、似合ってる・・・?」


冬音「・・・う、うん、セクシー?」


ジャラゴン「・・・似合ってるが、今は逃げるぞ」


黒季「うん・・・」


9人「き、き、きゃあぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!!!!」


あまりの変わりっぷりに思わず叫んでしまった。それは部屋中に響き、外にまでも響いた。まさか、こんなにも発揮するとは思わなかった。僕はとりあえず天井裏に隠れた。


宝華「このバカロボットッ!!!何してくれてんのっ!!!」


ガラクロ「オ似合イデスガ?」


赤城「どこがですかっ!?こっちは恥ずかしいんですけどっ!!!」


ガラクロ「イイネ、体ノラインピッタリダネ」


宝華「話聞いてんのかっ!!!このポンコツッ!!!」


ガラクロ「・・・チッ、ウルセェナ。黙ッテリャ、可愛イノニヨ」


灰川「こいつ、ロボットのくせに舌打ちしたっ!?しかも言葉使い悪くなってるしっ!?」


ガラクロ「俺ノ美的センス分カンネエ奴ラダナ。コノ俺様ノスーパーブレインハ、アリトアラユルデータヲ分析シ、相手ノ素性ヲ見抜ク力、アルンダゼッ!!」


白沢「うわあーん!!元に戻して〜!!!」


ガラクロ「何故ダ?俺様ハオ前ノブイライン、ス・・・」


ピーッ!!!突然、ガラクロは止まり始めた。黒季が再びスイッチを押してオフにしたのだ。その後、黒季の力により元に戻った。ここまで暴走するとは、まだ調整が必要だな。


ジャラゴン「新たに優秀な仲間を作ったのに、とんだ変態ロボットになってしまうとは・・・」


宝華「今度はちゃんとしなさいよっ!!」


黒季「分かったよ。今度はまともな奴にするから」


黒季はガラクロを一旦部屋に戻した。これから色々と調整しないといけないな。いずれ、グレゴリーにとっての脅威になるように。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


グレマーズ「ついに、ついに手に入れました。これがあれば・・・」


その頃、グレマーズは自分の部屋で大喜びをしていた。手には分厚い本を持っていた。実はこれはロッソ法国の大聖堂の地下に封印されていた禁書で、神に関する内容が書かれていた。グレマーズは早速ページを開き、中に書いてある本を読み始めた。


グレマーズ「これは、この力があれば私も神にっ!?そしていずれは彼を超えられるっ!!待ってくださいね、あなたの椅子は私が座ります、アートルム様、いやアートルム・・・」

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