絵えぇぇぇぇー!!贋作でした!?
白沢「ここよ!!いい場所でしょ!?」
放課後、白沢に連れられて来たのは森の中にある旧校舎だった。もう数十年使われてないのか、蔦は覆い茂り、ガラスにはヒビがあり、蜘蛛の巣やカビ、埃だらけになっていた。正直、側から見ると訳あり物件みたいだ。それを見た宝華は
「これはー、なかなかの建物ね」
と唖然としていた。白沢は箒と塵取り、ゴミ袋に雑巾とバケツを持っていた。掃除する気だな。
白沢「これから私達の活動拠点になるのだから、綺麗にしないとね」
そう言って、みんなに掃除道具を渡していた。夏菜は雷属性なのか、工具を渡された。多分、電気の配線を直すためだろう。早速ドアを開けると、辺りは埃まみれの蜘蛛の巣まみれで物が散乱していた。普通なら業者を頼まないといけないだろうが、こっちはゴーストがあるのでゴーストを数十体出して手伝わせた。使える物は残し、使えない物は捨てるようにし、壊れた部分は再び修理していき、蔦や雑草を取り除き、水道管やガス栓を直していき、数時間で綺麗になった。その後、廊下や壁にニスを塗り、ガラスを交換し、色をつければ古かった旧校舎は綺麗な建物に変わった。
白沢「やっと完成したわね!!」
赤城「私はガス栓直すだけで疲れちゃった〜」
宝華「私も水道管で苦労したわ」
春香「蔦と雑草多すぎて疲れた」
夏菜「私は楽しかったわよ♪」
秋穂「天井裏がきつかった」
オリヴィア「ミンナト掃除、楽シカッタネ!!」
みんな疲れ切っているのか、ボロボロになっていた。流石に暗くなったので帰る事にした。
白沢「みんな、お疲れ様!!明日から頑張りましょ!!」
白沢の言葉でみんな解散した。正直不安だったが、なんだか楽しくなりそうだな。ま、半ば強引だったけどね。僕もゴースト達を体内に戻すと真っ直ぐ家に帰った。
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クリーマリー「ごめんね。私は帰る方法知らないんだ」
灰川「いえいえ!!こちらもご迷惑かけてすみません!!」
クリーマリーと灰川は昨日来た場所に来ていた。昼間なのか、洞窟は少し明るく見えた。灰川とクリーマリーは地球に戻る方法を探しながら、洞窟内をウロウロしていた。しかし、いくら探せど何も起きなく、時間だけが経っていた。やがて夕方になり、諦めて街に戻ろうとした時、洞窟の奥から何かが伸びてきた。クリーマリーは間一髪蹴りを入れて、弾き返したが灰川が捕まってしまった。
灰川「ぎゃあぁぁぁー!!!」
クリーマリー「しまったっ!?灰川っ!?」
灰川は抵抗するも虚しく連れ去られてしまった。そして引っ張られた先は、アトリエみたいな部屋だった。灰川は困惑した。何故私が連れ去られ、ここに来たのか?
???「いいね〜!!いいね〜!!いいモデルを連れて来てくれたね〜!!」
???「もう1人は捕えられなかった。あれは冒険者だった」
すると奥から誰かが入って来た。入って来たのは人間ではない、異業種の怪人だった。
灰川「だ、誰!?」
ムルータ・レスぺ「ムルータ・レスぺだ。急に連れ去って申し訳ないが本題に入ろう。君には2つの選択をくれてやろう。私のモデルになるか、売られるか?」
灰川「どういう事!?早く解放しろっ!?」
シーカー・メレーオン「それは無理な相談だな。何しろ、俺が捕えたんだからな」
シーカー・メレーオンが姿を現した。奴は体を消す事が出来るので、見えない舌で捕えたのだ。舌は両肩にある骨から出ている。
ムルータ・レスぺ「シーカー、あまり痛めつけるな。モデルが嫌なら売ればいい。臓器も正常だし、どっちに売っても高く売れるぞ」
灰川「ふざけないでっ!?早く解ほ・・・ぎゃあぁぁぁっ!?」
突如、灰川は強い衝撃を与えられ、気を失った。何が起こったのか分からず、灰川は痙攣し始めた。
灰川「うがっ・・・あがっ・・・!?」
エレキ・ソン「無駄無駄。どんなに叫んだって聞こえはしないよ」
攻撃したのはエレキ・ソンだった。手を電球に変え、そこから電流を流したのだ。電流が流れたからか、体が痺れて動けなかった。
ムルータ・レスぺ「しばらく部屋を貸してやろう。但し、期日は1週間だ。よーく考えるように」
灰川「嫌だ!?嫌だ!?嫌だーーー!!!!!」
灰川の必死の叫びも虚しく、カオス兵に連れて行かれた。そして、彼女は夜まで叫び続けるのであった・・・。
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白沢「では、第1回ノワール・ファミリー作戦会議を始めたいと思います」
黒季「何で仕切ってるの?」
翌日、白沢はノワール・ファミリーを連れて旧校舎に来ていた。但し、地球にいるメンバーだけで。場所は会議室で行われ、そこには大きなテーブルに余る程の椅子。さらにはアンティーク家具や黒板までもがあった。無かった備品は後で買い集めた。そんな中で会議は始まった。
白沢「まずはこちらをご覧ください」
そう言って、1枚の新聞を取り出した。そこには大きく一面に『美術館が買い取った美術品、偽物かっ!?』と書かれていた。それは朝で見たニュースでオークションで買った美術品が全て偽物だったと言うのだ。最初は本物そっくりに見えるが、鑑定士が詳しく調べると良く出来た贋作だと言う事が判明。このニュースを機に、美術品を買った人が偽物を買わされた事実が発覚し、警察が動き出した。しかし、行われたオークションは既に無くなっており、事件は迷宮入りしたと言う噂だとか。
宝華「ああ、知ってるわよ。しっかし、酷いよねー、贋作を買わされるなんて」
赤城「それにこれがここ数年もやっていたなんてね、私なら怖くてやらないわよ」
秋穂「被害者も続出してるわ。お金を巻き上げるなんて許せないわ」
みんな、色んな評価を言い合っていた。確かに、ここまで酷かったら裁判を起こしてもおかしくない。しかし、相手の身元が不明な以上、特定の仕様がない。捜査が難航するのも仕方がない。すると、白沢が立ち上がり
「これは紛れもなく、グレゴリーの仕業です!!みなさん知っての通りグレゴリーは裏の世界の組織、表には出ません!!警察も全く知らない組織よ!!」
と叫んでいた。
春香「どうしてグレゴリーの仕業って言えるの?」
白沢「なんかこういうのはやっていそうだからっ!!」
確証はないんだな。つまり、あてずっぽうで言い出したな。よく自慢げに話せたな。
夏菜「とはいえ、その可能性も捨て切れないわね。何しろ、実際に見たからね」
それは言える。実際に奴隷や武器などを運んでいたからな。
白沢「警察でも手を焼く事件。そこで私達の出番って訳よ!!」
黒季「どういう事?」
白沢「私達で難事件を解決して、被害者を救おうって事よ!!」
宝華「えぇーっ!?そんな探偵みたいな事をするの!?私達も一応裏の組織なんだけど!?」
白沢「私達学生でしょ!!警察も私達がやってるなんて思わないわよ。それに足もつかないし」
赤城「それってバレたら危ないというリスクもあるんですよね?大丈夫なんですか?」
白沢「大丈夫!!そのための彼じゃない!!ね、ノワちゃん!!」
黒季「人を猫型ロボットみたいに言わない。て、おいっ!?」
悪い予感は常に的中するもの。結局、僕の所に振ってきた。なんかみんなこっち見てるし、白沢は目を光らせているし。
赤城「な、なるほど。確かに黒季なら大丈夫よね?」
不安がられてる。
赤城「そう言えば、白沢さんと付き合ってるって聞きましたよ?」
白沢「ああ。あれはね、このチームから出られなくするための嘘。じゃないと、この子すぐにクビにするから」
赤城「えぇぇぇーっ!!??」
オリヴィア「|Was zum Teufel!?《何だって!?》」
宝華&色田三姉妹(知ってる・・・)
この場にいた赤城とオリヴィアは驚愕した。まさかとは思わなかったが、そんな理由だったとは思わなかったそうだ。そりゃ、分からないわな。
白沢「よし!!明日から情報集めよ!!ゴーストは任せたわよ、黒季!!」
黒季「はあ〜」
こうして、初めての会議は幕を閉じた。次の日、みんなは情報集めをしていた。黒板や壁に色んな情報を貼り付け、警察や新聞社の情報はゴーストを通じて調べた。みんな、血眼になって犯人を探すが、決定的な証拠は見つからない。分かったのは被害者の数と被害額と時期。
ジャラゴン「なかなか難航してるね。このままじゃ、警察の二の舞だ」
ケンちゃん「何か証拠が見つかればいいのですが」
結局、何も掴めないまま1日が過ぎてしまった。そんなある日、新聞にまた大きな一面と字が書いてあった。それは『街に現れた謎の巨大像!!』と書かれてあった。その像は見た事ある形をしていた。
黒季「アートルム・・・やっぱりグレゴリーだな」
白沢「嘘っ!!」
ケンちゃん「もしかすると防犯カメラに何か映っているかもしれません!!僕の方で調べてみます!!」
ジャラゴン「これは何かの能力の一種だな。恐らく補助系の能力・・・」
宝華「それにしても、なかなかの作品だねー。でも、これの何が贋作騒動と関係してるの?」
黒季「相手は彫刻も作っていた。しかも本物に似てるよう、巧妙にね。絵は自分で描けても、彫刻は能力で作らないとだめなんじゃないかなって考えただけ」
秋穂「そう言われれば、そうかも。でもなんで金にならない大胆な事をしたの?」
黒季「うーん・・・おべっかとかご機嫌取りとか?」
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青紫「これは!!いくらアートルム様に媚を売ってるからって、これはなかなかの傑作ね!!」
琥珀「まさか意外だな。奴が金にならない事をするなど」
アートルム「面白いじゃないか。僕がモデルの像なんてなかなかないからねー」
新聞を見ていたアートルム達は盛り上がっていた。お題は先日の巨大像騒動。つい先日まで贋作騒動が起こったが、今度は巨大像騒動で世間を騒がせていた。
アートルム「僕があげたカオス達も活躍してるねー」
青紫「今度は自由の女神を盗んで偽物を飾る計画を練ってるって聞いたわよ」
アートルム「いいねー!!自由の女神を盗んだら、どこに飾ろうかなー♪♪♪」
琥珀「なんか、ついていけないな」
琥珀は黙ってその場を立ち去った。




