東京へようこそアインスさん達 (3)
ジェミー&ミーニ「「ねえねえ、ビッグカオスを送りたいから、作って!!」」
カメル「断ります!!」
その頃、カメルの研究室にカストール姉妹が来ていた。どうやら、この所大きな仕事がないため、退屈していたようで暇つぶしにカメルの所に来ていた。
カメル「この頃、全然稼げへんから余裕がなくてですねー」
この頃、ノワールファミリーという謎勢力のせいで上納金すら払う事が難しい状況だった。カメルもその被害者の1人だった。
ジェミー「えー!?じゃあ強盗や誘拐でもやって金集めてよー!!」
ミーニ「でっかいカオスがいれば余裕じゃん!!」
それでも駄々をこねるカストール姉妹。カメルは状況を伝えるも、彼女達の耳には通らなかった。付き合うのが面倒くさくなったのか、カメルは2人が駄々をこねてる間にスッと立ち去った。その後、2人は駄々をこね続けていたが、急に静かになった事に違和感を覚え、辺りを見渡すとカメルの姿がいない事に気づいた。
ジェミー「逃げたっ!?」
ミーニ「逃げられた!?」
カメルがいない事にショックを受けた。2人は我慢の限界に達したのか、カメルの部屋から出て
ジェミー「だったら、私達がするもん!!」
ミーニ「ノワールファミリーなんて怖くない!!」
と騒ぎながら廊下を走って行った。
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今日は上野動物園に来ていた。冬美と冬音、そして白沢がどうしても行きたかったようで、何やらパンダの赤ちゃんがいるという情報を知って行きたがっていた。確かにパンダの赤ちゃんは一度は見てみたいが、日曜日なのか人が多い。恐らくパンダの赤ちゃんを一目見ようとしているのかもしれない。
冬美「お兄ちゃん、肩車!!」
背が小さい冬美は肩車を求めた。確かに大人の背が高いからか、あまり遠くまで見えなかった。しょうがないので、肩車をする事にした。
冬美「うわー!!!全っ然見えない!!」
黒季「もう降ろすよ?」
すると白沢がボロボロになって帰ってきた。何があったの?
白沢「の、能力を使って前に行こうとしたら、みんなスマホ持っていたから、そのカメラレンズに反射されまくって、気付けばライオンの檻の中にいて、不機嫌だったのか、追いかけ回された」
黒季「・・・何してんの?」
その後、倒れた。なんか可哀想とも思え、馬鹿だとも思う。まあ、散々な目に遭ったって事はよく分かった。頭から血が出てるし。
宝華「パンダ見れた?私達は写真も撮ったけど見る?」
黒季「こっちも見れたよ。冬音、行くよ」
冬音「はーい」
こうしてパンダを見れた一同は他の動物の所にも周った。ちなみに、僕は白沢を引きずりながら歩いている。
ジェミー「パンダ見えないっ!!」
ミーニ「見えないっ!!」
その頃、上野動物園に来ていたカストール姉妹。何やかんやで地球に来たようだ。今日はパンダの赤ちゃんを見ようと、人を掻い潜って前へ行こうとしている。しかし、人波に巻き込まれてしまう。
ジェミー「も〜!!パンダ見ようと言ったの誰!?」
ミーニ「お姉ちゃんじゃん!!」
ジェミー「そうだった!!」
ミーニ「お姉ちゃん、私気分悪くなってきたよ」
2人は人混みの中を掻い潜りながらも、無事パンダの赤ちゃんを見る事に成功したようだ。しかし、代償は大きかった。
ジェミー「ミーニ、どこ?」
ミーニ「お姉ちゃん・・・ここ・・・」
ジェミー「ミーニ!?」
ミーニはボロボロになって出てきた。どうやら踏み潰されたのだろう。ミーニは自力で立とうとするが、力尽きてバタッと倒れた。
ジェミー「ミーニ!!」
ジェミーはミーニを引きずりながら、その場を離れた。
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冬美「パンダ可愛かった!!」
冬音「可愛かった」
ノイン「可愛いわね!!世界にはこんな可愛い生物がいるなんて」
その頃、みんなは食堂でご飯を食べていた。そこでそれぞれ撮った動物の写真を見せ合っていた。象やキリン、シマウマやライオンなどたくさんの写真をスマホに収めていた。中には自撮りもあったが、みんな楽しそうだった。特にフィアとゼクス、ノインははしゃいでいるようだ。なんか威嚇してるようだけど。
赤城「フィアちゃんがライオン見たら、急に唸って来て、止めるのに精一杯だったのよ」
秋穂「ゼクスさんも急に吠えそうだったから、大変だったよ」
獣人には厳しかったかな?まあ、これも修行だな。白沢はいつの間にか、元気になってる。たまにはこういう息抜きも悪くないな。いつもアニメショップと本屋をはしごしているから、こんな場所に行く事すら滅多にない。東京に連れて来て良かったな。今度は広島など色んな場所に誘おうかな?すると宝華が後ろから
「ほら、注文出来たから行くわよ」
と声を掛けた。僕はカレーを注文した。料理が出来たのか、ブザーが鳴りっぱなしだ。僕は椅子から立ち上がり、受け取り口まで取りに行った。席に戻ろうとした時、横から歩いて来た人にぶつかってしまった。
「ぎゃっ!?」
ぶつかった衝撃でカレーがこぼれそうになったが、皿を掴み、ご飯とカレールーを上手く皿に乗せた。ついでにおぼんも左手で掴んだ。
黒季「セーフ」
カランッ!!あ、スプーン忘れた。スプーンは床に落ちた。カレーが無事でも、スプーンが無ければカレーは食べれない。しくじった。その後、上手く体を起こし、カレーを安全な場所に置き、スプーンを拾った。するとぶつかった相手が
「ごめんなさい。スプーン変えておきました」
とスプーンを手にしていた。相手は女性で髪半分が黄色になっている。変わった人だな、コスプレかなと一瞬思った。しかし、見た目に反して言葉使いは丁寧だな。
黒季「あ、わざわざすみません。こっちも気付けなくて・・・」
女性「いえいえ、こちらこそ気づかなくて・・・」
宝華「何してるの?」
宝華が駆け寄ったのと同時に、もう1人女性が現れた。
女性「お姉ちゃん!!」
どうやら姉妹のようだ。それにしても2人は見た目は一緒だが、髪の色が違う。違うというか、染めてる場所が違う。まるで双子みたいだな。
宝華「ちょっと!?大丈夫ですか!?」
姉と呼ばれる女性「いえ、私が前を見てなかったものですから」
妹と呼ばれる女性「お姉ちゃん、大丈夫!?」
黒季「・・・一旦席座ろうか」
そう言うと、みんなのいる席に案内した。みんなは急に現れた女性に驚いたが、すぐに馴染んだ。
白沢「へー!!観光で来たんだ!!」
ジェミー「はい、私はジェミー・カストール。この子はミーニです」
ミーニ「ミーニよ!!よろしくね」
オリヴィア「オー!!私ト同ジネ!!」
外人絡みだからか、オリヴィアとはすぐに打ち解けた。アインス達も警戒する事なく、親しそうだった。因みにこの2人もパンダを見に来たようだ。
春香「あなた達もあの人混みに?」
ミーニ「そうそう!私なんか、すぐに踏まれた」
白沢「分かる!!」
黒季「分かるって、お前も踏まれていたけどね」
話が盛り上がっていく内に、みんなで動物園を歩き回っていた。お土産屋でも動物のぬいぐるみを買い始めて、楽しそうにしていた。やがて夕方になって行き、出口前にみんな集まった。
白沢「今日帰っちゃうんですか?」
ジェミー「はい。また仕事があるので」
白沢「また東京に来てくださいね」
夏菜「私達がまた案内してあげるわ」
ミーニ「ありがとね!!」
そう言うと、2人は帰ってしまった。その後電車に乗り、東京駅に降りた。本来ならここでおさらばしたい所だが、そうとはいかなかった。面倒ごとに巻き込まれたからだ。
男性「動くなっ!!俺達は銃と刃物を持っているんだぞ!!」
東京駅に5、6人はいる謎の集団がやって来たからだ。みんな目出し帽を被って、顔は見えなかったが明らかに男性である事に間違いない。すると男性の1人が天井にパンッと発泡すると、みんな怖がり怯えた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁー!!」
テロリスト「騒ぐなっ!!」
そう叱責すると、みんな黙ってしまった。さっき発泡した弾の薬莢が床に落ちて、カーンッと響くほど静かだった。すると1人のテロリストがスマホを取り出し、誰かに電話した。
テロリスト『おい!!この東京駅は俺達がジャックした!!解放させたければ、こちらの要望に応えてもらおうか!!』
相手は警察に違いない。取引を持ちかけたようだ。早く終わらんかなー。
テロリスト『1つ目は今捕まっている仲間の解放。2つ目は金。そうだな、1億円用意しろ!!3つ目は脱出用の車と飛行機。これが出来なければ、ここにいる人質は全員殺すからな!!』
うわー、本格的だな。サスペンスドラマでしか見た事がないな。さっさと終わらないかな?なんかつまんなさ過ぎて、寝てしまうな。するとリーダー格であろう男性と目が合ってしまった。何か嫌な予感がする。
テロリストリーダー「貴様、何見てんだよ。そうだ、貴様を人質にしてやる。そうすれば、他の奴らは助かるかもしれねえな」
リーダーの男は僕の腕を掴んだ。つまり、僕を人質にして、日本から出るまで一緒に行動するって事かな?それは面倒だ。こんな奴らと海外に行きたくない。しかし、どうしようか?テロリストリーダーは銃を突きつけているし、みんなざわめいているが、白沢達は澄まし顔で見てるし。普通に考えたらピンチだけど、手はもう打ってある。実はジャラゴンとケンちゃんは天井裏に隠してあるのだ。能力を使って移動させた。あとはタイミングが合えばいいが、これは僕がやろう。
黒季「あ、あれ何?」
テロリストリーダー「何?」
黒季は遠くの方に指を刺した。テロリスト達も当然指を刺した方を見た。その隙にジャラゴンはケンちゃんを出し、ライトをつけた。改造したスマホだからか、太陽のように眩しく、テロリスト達や他の人質達も目を抑えていた。
テロリスト達「ぐわあぁぁぁぁー!!!」
眩しいからか、テロリストリーダーは掴んでいた手を離し、黒季は自由になった。正直目立ちたくはないが、状況が状況なので仕方がない。みんなが怯んでいる隙に白沢達はテロリスト達を掴み、テロリスト達が持っていたロープを使って、ジャラゴンがぐるぐる巻きにした。巻き終えたら、ジャラゴンとケンちゃんは僕の体に入った。白沢達も素早く元の位置に戻った。光り終えた頃には、テロリスト達は状況が分からなくなっていた。それはその場にいた人達も同じで、みんな唖然としていた。そして、警察が突入した頃には、もう終わった後だった。僕も唖然とした振りをしよう。その後、テロリスト達は逮捕され、僕は事情聴取をした。全て終わった頃には夜になっていた。
ツヴァイ「さすがノワール様ですっ!!さっきはかっこよかったですわ!!」
ドリィ「素晴らしいです!!我々の手を煩わせる事無く片付けるとは!!」
黒季「お前達がやると面倒になるから」
赤城「ていうか、さっきスマホが喋っていたんだけど・・・」
ケンちゃん「やあ、こんにちは。僕は賢者のケンちゃん!!よろしくね!!」
赤城「・・・もう何でもありね」
その後、アインス達は黒い緞帳を使って異世界に帰った。これにて破茶滅茶だけど、楽しかった観光は幕を閉じたのだった。
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カメル「・・・なんやこれ?」
カメルの作業机にはカメレオンのおもちゃが置いてあった。近くには置き手紙も置いてあり、『お土産だよー!!ジェミー&ミーニ』と書いてあった。
カメル「やれやれ!!楽しんだんかいな」
カメルは微笑んだ。




