神VSノワール&マゼンタ(4)
続いて、グリファ・スラン戦。そこではヘルブラン、ルージュ、秋満月が対応していた。
秋満月「鳥が空を飛んでる?・・・当たり前か」
グリファ・スラン「そりゃ、鳥人やからな」
ルージュ「大丈夫ですの、彼女は?」
ヘルブラン「う、うん・・・何とかしてくれるよね?」
秋満月「うん、たまに寝ちゃうけど心配いらない。59%は寝てるけど」
ルージュ(ふ、不安しかないっ・・・)
ルージュは心底不安になってしまった。本当に彼女は大丈夫なのかと。そんな彼女に畳み掛けるようにグリファは槍を片手に襲いかかってきた。
グリファ・スラン「よー分からんが、お前達を始末すれば仕事終わりや」
ルージュ「げっ!!襲ってきたわっ!!ヘルブランッ!!」
ヘルブラン「分かりましたっ!!"アイスウォール"」
ヘルブランは地面から氷の壁を出した。急に現れた壁にグリファは驚きつつ、行き先を変更した。壁を越えないといけなくなったが、鳥人にはどうって事ない・・・と思う時があった。壁から秋満月が現れた。ルージュも遅れて現れたが、2人とも驚愕した。
ルージュ「あ、あれ・・・?」
秋満月「"黒点滅"」
秋満月の背中から黒い針状の何かが出てきた。その先端は鋭く、グリファの翼を貫通した。貫通された事により、グリファはバランスを崩して、そのまま地面に落下してしまった。
ルージュ「あ、あなた、一体何者ですの?」
秋満月「私の能力"陰の世界"は自在に影を操れる能力。これを使うと1日の2分の1は寝てしまうから・・・ぐぅ〜」
ルージュ「寝ちゃいましたっ!?」
ヘルブラン「これは厄介な能力者ですね。でも、さっきの攻撃でやら・・・」
グリファ・スラン「油断しちまった。翼をやるとは中々やるな」
グリファは翼はやられても、流石に倒れはしなかった。当たり前か、あの程度ではやられないか。グリファは槍を構えると、槍先から雷が出始めた。その槍から電撃攻撃を始め、ルージュやヘルブランに向けて放っていた。
グリファ・スラン「おもろいな、戦いはこうじゃねぇとな。どんどんいくでー」
ルージュ「げっ!!これは厄介っ!!」
ヘルブラン「ぎゃ〜っ!!アマリージョさんみたいな攻撃をしてきましたよ〜っ!!」
グリファ・スラン「こっちが有利になっとるがな。このままやっつけるでっ!!」
グリファがどんどん攻撃して、ルージュ達は苦戦し始めている時、眠りから覚めた秋満月が再び戦い始めた。
秋満月「"影踏み"」
秋満月はグリファの影にナイフを突き刺した。するとグリファは動かなくなってしまった。
秋満月「影踏みは相手の影を一時的に動かなくさせる技」
グリファ・スラン「なっ!?なんちゅう技やっ!!」
ルージュ「今よっ!!双炎覇弾っ!!」
ヘルブラン「"アイシクルミサイル"」
ルージュとヘルブランは火と氷属性の技を繰り出し、グリファに当てようとした。しかし、グリファは羽を使い、盾にして攻撃を防いだ。
グリファ・スラン「体は動かなくとも、翼だけは動けるわい」
秋満月「あ、翼忘れた」
ルージュ「この〜、後で覚えておきなさいっ!!」
ヘルブラン「あの〜、鳥さん飛んじゃってますけど・・・」
秋満月&ルージュ「「え?」」
どうやら影踏みの効果が消えたらしく、グリファは再び空を飛び出した。そして、また空から落雷攻撃をし始め、3人は必死に逃げ出した。グリファも低空飛行をして、槍を突き出そうとした。
グリファ・スラン「早くせんと、体貫通するで」
秋満月「貫通は嫌だけど、眠くなった」
ルージュ「この馬鹿っ!!」
ヘルブラン「う〜、これも修行、修行、修行、修行」
ルージュ「もう頭にきたっ!!これでも喰らいなさいっ!!」
頭に来たルージュが投げ出したのは、半睡状態の秋満月だった。急に投げ出された事により、秋満月は驚いて目が覚めてしまった。
秋満月「え?えぇーっ!?」
グリファ・スラン「マジかっ!?」
グリファも驚いて槍を突くのを忘れてしまった。そもそも距離が近過ぎて、槍を突く時間もなかった。グリファはそのまま秋満月とぶつかってしまい、槍を手放してしまった。その隙を見て、ルージュは秋満月とグリファの槍を奪った。その槍をヘルブランに渡すと、柄を膝でへし折り、槍先を氷漬けにした。
グリファ・スラン「あぁぁぁぁーっ!?何すんだーっ!!」
ルージュ「これでもう落雷は出来ませんわね」
グリファ・スラン「槍は壊されるわ、仲間投げるわ、お前一体何なんやっ!?」
ルージュ「これが私のノブレス・オブリージュですわ」
グリファ・スラン「舐めるなよっ!!"レイヴン・レイン"」
グリファは翼を広げ始めた。すると、翼から羽が素早く降り注いだ。威力は岩を貫通するぐらい強く、あれを喰らうと体が小さな肉片と化し、消えてしまうのは確かだ。ルージュは炎で羽を焼き、ヘルブランは氷で羽を凍らせた。しかし、連続で来る攻撃には流石に間に合わないようで、次第に腕や脚には切り傷が出来た。
ルージュ「く、流石に間に合いません」
グリファ・スラン「これなら槍がなくとも普通に倒せるじゃねぇか」
秋満月「みんな私の睡眠を邪魔して、もう怒った」
ルージュ「あなたね〜、こんな時に・・・」
ヘルブラン「待って、見てみたいわ」
ヘルブラン達が見たもの、それは秋満月の影からは謎の黒い巨人が現れた。グリファも攻撃をやめて、秋満月の方を見てしまった。すると秋満月はその黒い巨人に吸われるように入っていった。
ルージュ「な、何なんですの?」
ヘルブラン「これは・・・なんかすごいやつかも」
グリファ・スラン「ありゃー、あかん奴や。逃げた方がええか?」
グリファは翼を広げて逃げだそうとしたが、黒い巨人はグリファを掴んだ。その後、グリファを地面に叩きつけた。
グリファ・スラン「ぐ、ぐぎゃぁぁぁぁーっ!!!!!」
ルージュ「ひ、ひょえ〜・・・」
ヘルブラン「うーわ、すごっ!!」
グリファは抵抗する時間もなく、地面に叩き付けられた後、今度は地面に突き刺した。これだけやれば、やり過ぎと言えなくもない。流石に可哀想に見えてきた。生きていれば奇跡かなー。やがて、攻撃するのをやめて、グリファを地面に突き刺したまま、黒い巨人は小さくなり秋満月が現れると同時に元の影に戻った。
秋満月「"暗黒の魔人"は私の・・・切り札・・・で・・・ぐぅ〜」
ルージュ「また寝ましたわねっ!?」
ヘルブラン「でもでも、敵は倒した筈・・・」
ヘルブランが試しにグリファの方を見ると、グリファはボロボロになりながらも立ち上がっていた。体中傷だらけで血も流れていたが、何とか立てるぐらいの力は残っていた。
グリファ・スラン「も、もう負けへんで・・・ゲホッ・・・流石にきついな」
ルージュ「このままあなたを丸焼きの焼き鳥にしてあげますわっ!!」
ヘルブラン「じゃあ、私は冷凍肉にします」
グリファ・スラン「なら行くでっ!!どっちが先にくたばるか、勝負やっ!!」
グリファは翼を広げ、体ごと回転させた。その回転は勢いを増し、やがてドリルみたいになった。そして速く、鋭く、新幹線のようにこっちへ向かっている。
グリファ・スラン「これが、ウプッ・・・決まれば、オゲェェ・・・、お前、ガアァァァ・・・終わりじゃ、ドリュリュリュ・・・」
・・・ルージュとヘルブランは互いに目を合わせた。
ルージュ「・・・あー、大丈夫?」
ヘルブラン「・・・これ、私達あんまり出番無かったんじゃない?」
ルージュとヘルブランは黙って横にずれた。2人の予想通り、グリファはそのまま真っ直ぐ進み、大きな岩にぶつかった。ドーンッと大きな音を立てた後、回転は止まった。しかし、グリファは岩に顔がめり込んでいた。その後、そこからヒビが生じ、亀裂が大きくなるとそこから崩れるように落石を始め、グリファは巻き添いを喰らってしまった。岩の山は次第に大きくなり、やがて終わった頃にはグリファが何処にいるのか分からない状況であった。その後、しばらく音沙汰はなかったが中からグリファがボロボロになりながら、這い上がってきた。
グリファ・スラン「な、なかなかやるな」
ルージュ&ヘルブラン「「・・・・・・・」」
グリファ・スラン「な、何や、その目は。次は負けねえ。くら・・・」
ルージュ「双炎覇弾」
ヘルブラン「アイシクルミサイル」
グリファ・スラン「へ?グギャアァァァァーッ!!!!!!」
2人の攻撃を喰らったグリファはダメージを負った。・・・なんか呆気なかった。
グリファ「最後までいいとこなし〜っ!?立つ鳥跡を濁さずに〜っ!!!!!」
遂にグリファは爆発して死んだ。本当に呆気なかった。グリフォンだろうが、なんだろうが、鳥はやっぱり鳥だった。
ルージュ「・・・行きましょうか」
ヘルブラン「・・・あの娘は?」
ルージュ「ほっときましょ。どうせ、あそこで会うので」
そう言って2人は秋満月を置いて、行ってしまった。こうして何やかんやでグレマーズ配下、グリファ・スランは倒された。ほんと、呆気なくてすみません。
グリファ・スラン「うわぁぁぁぁーんっ!!!もっと活躍したかった〜っ!!!相手を間違えた〜っ!!!!!」
とりあえず成仏出来るといいね、とりだけに。




