第八十七話 土台を作ろう
人手不足を解消する為に、キーラの姉妹を女王蜂にしようと思った。そうすれば分身作製で蜂っ子を産み出す速度が上がる。
ただ、それをやると、唯一女王蜂だったキーラの立場が無くなってしまう。
それは如何なものかと思うので、新しくキーラの姉妹から三人ほど女王蜂に昇格させて、キーラをその上の女帝にしてはと思うのだ。
「キーラは今後は、キーラ・エンプレスと名乗ればいい」
「分かったわ」
「女王蜂を三人も配下にして大変だと思うけど、キーラしか出来ないから頼むよ」
「任せてよ」
キーラは笑顔で頷く。
新しい女王蜂はNo00〜02の三人だ。
サーラ・クインビー
シーラ・クインビー
セーラ・クインビー
と、命名した。
「キーラと一緒に俺を助けて欲しい。楽しく暮らせる場所を一緒に作ろうじゃないか」
「「「はい!」」」
小学生のような見た目だった無邪気な蜂っ子の面影はもう無いが、今は妖精のような美しい美少女に成長している。
バストも立派になって、まぁ。
俺は嬉しいよ。
こうして、一日に兵隊蜂っ子一人、働き蜂っ子三人の割合で誕生していくのだった。
「ぬうぅぅん! ベヒモスカッター!!」
ザンッ!!
と音がして、頂上から三キロ地点の位置で、全長10キロもある岩塊がスパッと切れた。技の名前は正直言ってダサいと思ったが。
威力はマジで凄い、名前はマジでダサいが。
「どうじゃ!?」
「完璧です先生!!」
「そうじゃろ!?」
「ベティ、プリンを用意してあるから食べてくれ」
「気がきくのぅ」
翌日は山を作ってもらった。場所は一番前方となる所で標高1000メートルだ。頂上には宝珠を設置して、ここから水を流す予定だ。
「山の形は、これでどうじゃ?」
「パーフェクトです、先生!」
「そうじゃろ!?」
「今日は、各種おせんべいを用意してます」
「醤油味は?」
「勿論、ありますとも」
「うむ!!」
その次の日は山の麓に、縦横が二キロ、深さは100メートルほどの湖となる予定の穴を掘ってもらった。
「湖の形は、こんなもんかの?」
「大変結構です」
「浅瀬も必要じゃろ?」
「御配慮ありがとうございます」
「うむ、気になったのでな」
「今日はホットケーキを用意しました」
「ほほぅ?」
「メープルシロップ、バター、蜂蜜などを用意しておりますので、お好みのままにどうぞ」
「楽しみじゃな」
その翌日は湖から、川となる予定の溝を作ってもらった。川は二本の予定なので、溝も二つ作った。これらの川から水を引いて畑を作るのだ。
「こんな感じで、どうじゃな?」
「素晴らしい!!」
「こんなふうに川の流れがあれば、たくさん畑が作れるじゃろ」
「収穫が今から楽しみです。ところで本日はケーキを御用意してあります」
「ひ、一つでは足りぬぞ!?」
「御安心下さい。四つ用意してあります」
「な、なんと!?」
ベティに気持ち良く働いてもらう為に、毎日菓子を用意するのは大変だったが、それに見合う結果を出してくれたと思う。




