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第六十三話 精神寄生体?

 ユーリの身体から何かが抜けて、空中で消滅したような気がしたけど何だったんだ?


 「妙だなぁと思ってたんですよね」

 「何が?」


 ユーリが変じゃないかとキーラが思ったのは、ベヒモスの時だったそうだ。


 「あれだけ強いサァベルさんが、あれほど怯えていたんですよ?」


 キーラ達は元昆虫、リルは異世界から来た魔獣だし、ライム達は元スライムだったから、ベヒモスの恐さがピンと来なかったんだな。


 しかしユーリはサァベルと同じ、この世界の動物のはずなのに、怯えもしないで涼しい顔してた。この世界の獣の王みたいなベヒモス相手に。


 そういや、そうだ。


 じゃあ、それほどの胆力があるかって言えば、無いんだよな。あれば結界の中に隠れたりしないで草原で平気な顔して種付けしてたはずだし。


 「やっぱり変だと思ったのは、ベヒモス様がパートナーになってからです」

 「と言うと?」

 「ベヒモス様は元々は雄だったらしいですよ」


 マジで!?


 「マジです。何の抵抗も無く、女の子になってます。それなのに、ユーリさんは?」

 「いつかは精神が女性化すると思うけど、その時は俺に抱かれたいって思うと言ってたが」


 キーラは人差し指を立てて、小さく左右に振りながら首を振った。なんか、ターミネーターに登場する液体金属のT-1000を連想した。


 「それはすぐに抱かれない為の、時間稼ぎだと思うのです。ユーリさんには精神の二重構造があって、片方はベヒモス様を恐れない。異質な精神体がいて、心に寄生してるとしか思えない」


 時間稼ぎか。

 

 「ユニコーンに寄生して、数多の牝馬に種付けして楽しんでたのに、女の子にされてしまった。する側から、される側ですよ」


 確かに俺だったら嫌だな。


 「本来の存在を根底から覆すなんて、有り得ませんよ。フェイロンの能力はデタラメです」


 すまんな。

 人間にしちゃって。


 「いえ、そこは感謝してます。

 ユーリに寄生してた者は私達のある種の

 感情を糧にしてたと思うのです」


 ある種の行為で女性が発散する感情を糧にか。


 「はい。でも有り得ない事が起きました。

 宿主の身体と精神の女性化です。

 宿主の変質により、寄生体は宿主から

 離れられない状態になったのでは

 ないでしょうか?」


 何故、そう思う?


 「この時点で逃げなきゃ変ですよ。

 宿主が抱かれたら

 感情という糧を発散しますが

 この時に寄生体までエネルギーを

 発散させられます」


 自分が同類の糧になる訳だな。


 「宿主が抱かれないように

 牽制して、女の子を抱く事で

 糧を得る。

 そうして何とかしてきましたが

 私達に気づかれました」


 それで、快楽を与え続けて

 弱体化させた挙句に

 俺がトドメを刺したと言う訳だな。


 これでユーリは普通の女の子か。


 「さぁ?」


 さあって言われても。

 

 「それよりも、私達と楽しみませんか?」

 

 キーラに誘われたので、外に待機してたサァベルとリルを中に入れて全員で楽しんだ。途中で目が覚めたユーリは、設計チームの四人に可愛がられていたな。


 すっかり立場が逆転していたよ。


 リルとサァベルも、たくさんの蜂っ子と百合っぽい事をしてたけど、美少女同士って何だか興奮する。


 その興奮は全てキーラに受け止めてもらった。


 翌朝、身嗜みを整えると、俺達は工事現場に戻った。あんな淫らな事をしてたなんて、誰も想像出来ないだろう。全員がキビキビと働いている。


 おかげで二週間で内装も完成した。


 その間、キーラには兵隊蜂っ子12人の増強をお願いしておいた。空飛ぶ家の防衛と攻撃に一部隊を使いたいからだ。

 第二部隊の兵隊蜂っ子達の名前も考えておいた。兵隊蜂っ子達の名前も数字にしとけば良かったと後悔したが仕方ない。


 第一のメンバーは戦闘機から名前をもらったので、戦車からもらう事にする。


 シャーマン・キラービー

 チャーフィー・キラービー

 パーシング・キラービー

 スコーピオン・キラービー

 シェリダン・キラービー

 スティングレイ・キラービー

 エイブラムス・キラービー

 マチルダ・キラービー

 ヴァリアント・キラービー

 コメット・キラービー

 エクセルシア・キラービー

 ティーガー・キラービー


 この12名が第二部隊として、活躍してくれるだろう。

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