第五十二話 変化中
「ねえ、ボクとチューしようよ」
と、リル。
「なんだよ、いきなり」
「サァベルばかり、ズルイよ」
「あれは怯えたサァベルの治療をしたんだ」
「じゃあボクも治療してよ」
次の機会に臆病風に吹かれたら、同じ事をしてやると言って諦めさせた。可愛い女の子とキスするのは嫌いじゃない。でも、今はゴーレムとベヒモスを何とかするのが先だからな。
「フェイロン、自分の姉が目覚めそうであります」
ミスリーンに呼ばれて、オリハルコンゴーレムだった美少女の元へ行く。ミスリーンと同じ銀色の髪だ。ミスリーンが抱き起こし、目覚めるのを待つ。こうして顔立ちも似ているな。
うっすらと目を開けて、こちらを見る美女に俺は聞いた。
「俺の声が聞こえるか?」
「聞こえる」
「俺のパートナーにならないか?」
オリハルコンゴーレムは、ミスリーンを見て俺を見る。
「妹も世話になってますし、自分もお願い致します」
「うん、姉妹揃って頑張って欲しい。期待してるよ」
オリハルコンゴーレムが、無事に仲間になったので命名しよう。
命名 イオリ・ゴーレム
能力も見てみようか。
・物理防御(強)
・魔法耐性(強)
・身体再生(中)
・剛腕
姉妹揃って能力は同じだな。前衛タンクが二人になって、我が家は無敵だ。俺が一番の弱点ってのが皮肉な感じ。
さて次はベヒモスだが、まだ光ってるな。時間かかりそうだな。それなら蜂っ子と妖精に、外にいる連中に元凶を倒したと伝えてもらおう。
蜂っ子と妖精が外へ飛んでいってから、ベヒモスの光が縮小を始めた。ゴーレム二人が180センチくらいの大きさだから、2メートルくらいになるかな、と予想してみる。
ただまぁ絶対に巨乳になる。ゴーレム姉妹も凄いもんを持ってるし。でも、あまりガン見しないように注意しよう。
女の子って、そういう視線に敏感だって聞いたことあるし。本で読んだんだっけ。新入りが来ると、その辺の気配りが大事。
古参のパートナーだと。
ライム達は、わりと普通の女の子っぽいから、変な真似は出来ないと思ってる。人とスライムの共存が出来たのは、俺のおかげと感謝してる部分はあるけど、仮に性行為を強要したら受け入れはするけど、段々と俺から離れていきそう。
サァベルとリルは犬や猫みたいな感じで、あっちから体を寄せてくるし、性行為にも応じそうだけど、逆に発情期とかありそうで恐い。
ミッキーは倉庫に入れる物を増やす事しか興味なさそう。
ユーリは元が知性ある雄のユニコーンだから、男に抱かれる事に嫌悪感を持ってる。だから一番気を使う。ちなみにユーリは俺にバレてないと思ってるようだが、蜂っ子の一番発育の良い娘達、三人くらいと百合関係にある。
キーラは蜂っ子達に抱かれろと煽られてるので、一番俺を性的に意識してる。でも女王蜂の仕事だから子供を産めと強要されてるのは可哀想なので守ってやりたい。ただ、蜂っ子が言うにはキーラを抱くと、分身作成で兵隊蜂が産まれるらしいので、そこは興味がある。
蜂っ子達は小学生、中学生くらいにしか見えないのが多い。ただ最近はキーラが俺の好みを理解したのか、発育の良い子が増えていて高校生くらいに見える蜂っ子が登場している。
その高校生くらいに見える蜂っ子曰く。
「蜂っ子一同、貴方に抱かれても構わない。でも物事には順番があるので、まず女王蜂のキーラお母さまからですよ」
と、涼しい顔で言ってた。「差し支えなければ手伝いましょうか?」とまで言った。蜂社会とは、かくも厳しく恐ろしいものかと思い知った瞬間だったよ。
「ベヒモス様の変化が終わりそうです」
と、イオリに声をかけられた。古参パートナーの事を考えてボンヤリしてたらしい。ベヒモスを見ると人間サイズまで小さくなっていた。
やがて光が消えると、身長が俺より少し小さいから、165センチ前後の美少女が立っていた。茶色のセミロングで寝癖みたいに、あっちこっち髪の毛がはねてる。眠そうなタレ目が印象的だ。




