第四十三話 スキンシップ
家に帰るとミッキーに旅に必要な物資を倉庫へ入れておくように指示を出す。
「分かったよ!」
異次元倉庫にぎっしりと物を入れるのは、とても幸せな事らしく、ミッキーは嬉しそうに在庫確認をしながら不足分の買い物に出かけた。
ミッキーの買い物には、普段から異次元倉庫の棚卸しを手伝ってる蜂っ子が、五人ほど一緒について行った。
全員を集めて西の鉱山都市へ行く事を伝えたいが、蜂っ子軍団は仕事で不在の奴が多いし、スライム娘も仕事でいない。
帰って来るまで待つしかないな。
ふと、今の俺って女の子に働かせて遊んでるヒモかな、と思った。いや、この宿屋だって俺の稼ぎで買ったんだし、違うよな。
部屋へ戻って飯まで寝るか。
果報は寝て待て。
俺が一番愛する言葉だ。
ボディガードとして一緒にいたサァベルは、自室に戻るかと思えば当然のように、俺の部屋に入ってくる。
ベッドに座ると、隣に座ってデカイ猫のように懐いてくる。獣耳の付け根を触ったりすると、ニコニコするので、サァベルが隣に座ると必ずやる事にしてる。
するとサァベルは長い尻尾を俺の膝の上にもってきて、ひらひらと動かす。俺が掴もうとすると尻尾は逃げてしまう。なんか、子猫を尻尾であやす母猫みたいだ。
そうだ、思い出した。
猫って、尻尾の付け根を撫でたり、軽く叩いてやると喜ばないか?
試しに軽く叩いてみたら、とても喜んでくれた。すごく気持ちが良いらしい。尻尾をピンと伸ばして俺に抱きついてくる。
抱きつく時に膝で立って抱きついてくるのだが、それは俺が尻尾の付け根を触りやすいからだろう。
でも、それは俺にとってもラッキーなんだな、これが。サァベルは巨乳なので、膝で立って抱きつかれると、豊満な胸に顔を埋める事になるんだよ。
そう、何となく思い出してやってみたが、お宝の山を発見した気分だ。これからは機会があれば必ずやる事にしよう。
サァベルは満足したのか、俺のベッドに倒れ込んでしまった。キングサイズのベッドだから、別に構わないけどな。
ドアがノックされたので、「どうぞ」と言ったら、リルが入ってきた。手にはお気に入りのブラシを持っている。
「ボクだけど、入っていい?」
「いいとも、おいで」
リルを隣に座らせると、ブラシを受け取って尻尾を梳いてやる。丁寧に綺麗にやってると、リルは満足そうに「ありがとう」と言ってきた。
うん、この笑顔を見る為にやっている。
サァベルは自分から懐いてくるけど、リルは待ってる感じなので、膝の上に乗せて抱きしめてやると、俺の胸に背中を預けて甘えてくる。
猫と犬の違いってやつ?
尻尾の付け根を触ったら、どうなるか試してみたらリルも喜んでた。犬系も触られるの好きだったとは、知らなかったな。
リルを膝に乗せてスキンシップを楽しんでると、背中から抱きつかれた。サァベルが復活したらしい。この二人のスキンシップはわかりやすいし楽しいな。
結局、全員が帰って来るまで二人と遊んで過ごしたよ。次は揉んだりしても怒らないか、試してみたいと密かに誓った。




