第2話「目を覚ますと、金髪青眼の美女に見つめられてました」
気が付くと、金髪青眼のお姉さんが俺を見ていた。
誰だ?
こんな綺麗な人、俺は知らない。
「あーー、あーー」
おかしいな。
声がでない。
「******」
お姉さんが何か言ってるが、何語かわからん。
「あー、うーー」
さっきから思った通りにしゃべれない。
というか、ここはどこだ?
あたりを見渡すために首を動かそうとするが、思い通りに動かない。
何が起こってるんだ。
そういえば、なんで俺はここにいるんだろう。
俺はスーパーに向かう途中、車にはねられて・・・。それから・・・。
「おぎゃあああああああああああああああ」
思い出したぞ。神と名乗るくそ野郎に会ったんだ。
あいつめ。
本人の同意なしで、勝手に異世界に送りやがって。
ムカつきすぎて、つい叫んじまったじゃねーか。
ということは、転生したのだろうか。
「***! *********!」
俺に話かける美女を見る。
金髪に青い瞳。
日本人離れしたくっきりした顔立ち。
中々に美人だ。
うん。
ここが日本でないことは確定だな。
「*******」
お姉さんよ。
何言ってるか全然わかりません。
こういうときは、とりあえずスマイルだよね。
「********」
おっ、よくわからんが、お姉さん喜んだぞ。
というか。この人・・・俺の母親なんだろうな。
「あーーー」
「*********」
ふむふむ。全然わからん。
ていうか、眠くなってきた。
さっき起きたばかりなのに、もう寝たい。
体が赤ん坊のせいだろうか。
俺は睡眠欲求に逆らわず、眠りにつくことにした。
■■ ■
それからしばらく赤ん坊の生活を堪能した。
働かなくていいって楽だね。
赤ちゃんだから何もやらなくてもいい。
難点と言えば、トイレに行けずに漏らすことや、食事という名の母乳がまずいことだろう。
ちなみに母親は美人だが、乳を吸っても何も感じない。
そりゃあ、母親で欲情したらやばいだろう。
たまに父が来て高い高いするが、あれはまじで怖い。
地面に落とされたら、軽く死ねる。
ぎゃーぎゃー悲鳴を上げてるのが喜んでるように見えるのか、毎回高い高いしてくる。
本当に怖いからやめて。
歓声じゃなくて悲鳴だと気づいて。
そういえば、もう一つ難点があった。
俺が赤ん坊だと思っているのか、父と母が仲睦まじいことだ。
おいおい、弟か妹を作るのはいいが、もう少し静かにやってくれ。
ちなみに俺は妹が欲しい。
可愛い妹に「もうお兄ちゃん。しっかりしてよね」って言われたい。
そんなことを思いながら1年を過ごした。
ちなみに、その間に弟も妹もできなかった。




