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幼馴染の方が胸が大きいとかふざけているのですか?(怒)


 ………もみもみ


「どう? 優奈ちゃん、本物でしょ?」


 もみもみ、もみもみ、もみもみもみ……


「優奈ちゃん? あの、その、そろそろ」

「雄くんは黙って」

「あっ、はい」


 もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ




「ふぅ、Eといったところですね」

「優奈ちゃん。胸が痛いよ……」

「あっ、雄くんすみません。あまりの一品でしたので堪能してしまいました」

「ううぅ、心なしかつやつやしているね」


 背を向けて、「しくしく」と雄くんは泣いています。

 いやはや、素晴らしい感触でした。形、大きさ、揉み心地。すべて満足に値するレベルです。

 これでまだ成長を残しているのだから男の子は計り知れませんね。

 男子3日合わざれば括目して見よ。とはよく言ったものです。数時間見ないうちに……そう、雄くんの胸に……立派な……。


「なんでおっぱいがあるんですか!?」

「え!? あれだけ揉んで今更なの!?」

「え、えぇ……はい。この感触は……おっぱいのような、そうでないような」

「もう、見せた方が早そうだね」


 「えい」と雄くんは勢いよく制服を脱ぎ捨てます。

 そこに現れたのはまさに芸術。

 たわわに実ったその果実は老若男女を問わず、魅了し理性の壁をノックすること間違いなしです。

 加えて、身長とのバランスがよくまさにロリ巨乳。いえ、この場合は聖女の完璧なる女体と例えるべきでしょう。

 親友の雲母ちゃんに負けず劣らずの……あ、でも雲母ちゃんはさらしを巻いているからあっちの方が大きいですね。

 それでも、私よりかは――――。

 

「どう? 優奈ちゃんをおっきくない?」


 プチッとこめかみに血が上ります。

 冷静に、そう、冷静に対処するのです。

 心で男の雄くんに胸の大きさで負けたことはどうでもいいとして……いえ、まったくもってどうでもよくない事ですね。


「…………待って、雄くんが非常識なのはわかったけど理解が追い付かなくなってきました」

「大丈夫? 水でも飲む?」

「いただきます」


 一気にこのよくわからない現実を飲み込むように勢いよく渡された水を飲み切ります。

 「ふぅ」と一息をつき、少しだけ落ち着きました。


「1つ確認です。雄くんは男ですよね?」

「うん。僕は男だよ。あっ、ごめん。今は女の子だ」

「今は?」

「知り合いに頼んで学生の間は女の子に姿になるようにしてもらってるんだ。ほら、ここ女子寮だし」

「そっちに合わせましたか」


 まさか、自分の性別を変えることで都合を合わせるとは思いませんでした。

 女子寮に男が入るのはまずいから自分の性別を女にしようなんて……雄くん、馬鹿なのですか?


「一応、この飴ちゃんを食べると元に戻るから。あむ」


 雄くんは胸の間から包み紙から紫色の飴を取り出して口に放り込みました。

 というか、そこは物を入れるものではありません。どこの漫画の知識ですか。


「って! 雄くん!?」

「およっ?」


 雄くんの体がから蒸気が、もとい紫色の煙が発生しました。  

 その後、ボンッ! と爆発したかと思うと中からは……。


「ほら、元通りでしょ?」


 昨日姿の男の雄くんが現れました。

 身長が私よりも高く、先ほどまであった素晴らしい胸はたくましい胸板に。

 どことなく幼い顔をしている凛々しい顔の雄くんが微笑んでいます。

 うん。まあ、これでわかったことがあります。


「うわぁ、すごいです~~~~(棒)」


 いちいち、雄くんの行いに驚いていたら身が持ちませんね。

 そう考えついた私は、適当に拍手をしていました。

 

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