表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/84

第1話 プロローグ

俺の前には5mを越える巨体。その巨躯の頂には3つのおぞましい顔、そして一抱えほどもある4本の太い腕にそれぞれ武器を持つ異形はいま、傷だらけの姿で立っていた。


その異形は魔王の側近である悪魔四天王の1人、剛炎のヴァーノ。

悪魔軍2番目の実力者。

体を炎で纏い、3つの顔には死角はなく、4つの腕から振り下ろされる武器はどれもレジェンド級。

その恐怖と破壊の権化は、真正面に対峙する俺に向けて最期の力で腕を持ち上げる。


それに対する俺は、魔法の力で強烈に光を放つ強化された剣を構えると、悪魔がその手を振り下ろすよりも早く斬りつけ、剣に込められた魔法の力を一気に解き放った。


悪魔の振り上げられていた腕は、そのまま力を失い、真っ二つに切り離された上半身とともに鈍い音を立てて地に落ちた。


「勝った・・・」


安堵の息と共に溢れた呟き。

それは決して大きなものではなかったが、自分以外に誰もいないボスエリアでは、はっきりとした音となる。


その直後、勝利の効果音と戦闘結果が表示されたことで、戦いが終わったのだと実感湧き、体が震えるような感情の波が押し寄せてきた。


「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! やったぞ!

よし!よし!よし!見たか!!俺は強い!俺は強い!強い・・・んだけど脚ガクガクしてるし、まじヤベー!あひゃひゃひゃひゃ」


嬉しすぎて途中から奇声をあげて踊りだしてしまった。

躍りの後も興奮がおさまらず地面を転げ回り、次に打ち上げられた魚のようにピチピチする。


ダメージ! ダメージ! 腹に石が刺さる!

でもそんなの関係ねぇー!


俺は感情に身をゆだね、心ゆくまでピチピチすることを止めない。

そして十分ピチピチを楽しむと、動きを止めて綺麗なうつ伏せを維持したまま、ゆっくりと冷静さを取り戻していく。

原始人から魚を経て人間へと至った俺は、起き上がり時計を確認する。


「やばい、5時間もかかった…。

…もうソロの限界かも」


日付はとっくに変わっていた。

昂っていた気持ちが落ち着くと、急激な睡魔が襲ってくる。


討伐報酬とドロップアイテムを回収したらすぐに寝よう。


戦利品を回収するために倒れた悪魔に近寄ろうとしたとき、目の前に光の玉が現れた。


(ん?なんだこれ?

こんなの見たことないぞ?)


見たこともない物が出てきて困惑していると、それは爆発するかのように膨れだし辺り一面を白一色に染め上げる。


現状の変化に頭が追い付かず、戸惑うことしかできずにいると、光の玉が再度強くひかりだす。


強い光は次第に暖かみを帯びたものになり、女性の姿をかたどっていく。

そこに現れた女性は美しく、まさに神々しいという形容がぴったりだ。


やがてはっきりした形になった光の女性は、手をこちらに差し出しながら何かを呟いた。


その声は耳をくすぐるような甘い音だということは分かるのだが、水の中で聞いているような曖昧な感じで、理解できない。


何を言ったかわからなかったので聞き直そうとするが、その前にまた世界が光に包まれる。


堪らず目を閉じると・・・

そのまま俺の意識は遠のいた。




そして次に目を開けると

・・・そこは異世界だった


【幼女】タグで来てくださった方、7話のひとつだけでも見てくれれば嬉しく思います。m(_ _)m

◇◆◇◆◇

初めて物語を書いてみました。

人生でひとつくらい作品を作りたいなと思って書き始めました。

書くのって難しいですねw

思うように上手く出来ずに悩んだりしますが、楽しく書いていけたらいいなと思います。

プロローグだけでも読んでくれてありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ