屠龍毀つ氣、士の憧憬
花岡慶一 48歳
能力は「軟体動物と友達になれる」
平凡で家庭で生まれ育ったが、野望や内に秘める欲は人の数百倍はあり、若い頃から政治家を志す。
能力で馬鹿にされることはいくらどもあった。軟体動物を「操れる」わけでもなく「話せる」わけでもない。ただ仲良くできる、それだけ。
それが上を目指す花岡にとっては苦痛だった。政治家に特異能力は関係ないが、裏では特異能力は膨大な権力となった。
政治家になった花岡は鷹匠という男を秘書につけ、最強を目指した。丁度その時期若くして異能大臣に任命されたため、世界各地を訪問し、そこで強い能力を見つけると、すぐに奪った。鷹匠はまだ20代ととても若かったため、自分の命令にはロボットのようになんでも従ってくれた。
最強になるためならなんでもやった。
数日後のお話
あの後鷹匠から「オール・タイム・ロウ」の能力を受け取ると、すぐに仲間に使った。できないと思っていたこともできるような物凄い能力だったため、死んだ仲間の周辺の時間だけを巻き戻すことができ、全員無事に生き返った。
呆気ない終わり方かもしれないが、俺にとっては十分すぎて許容範囲をオーバーするぐらいの喜びだ。
大学にも入って親にも大喜びされて咲妃とも結婚するっていう誓約付きで正式に付き合い始めた。
大学にて
「次のレポートってなんだっけ」
「特異能力が及ぼすテロの危険性とかじゃないっけ?」
「そんな簡単だったか?」
「私もあんまり覚えてないや」
「そんなんで大丈夫かよ…」
「もう7年くらい前だっけ?11.19って」
「じゅういってんいちきゅう?」
「世界的ニュースになったじゃん、ワシントンが滅亡しかけたーって」
「ふーん、それ書けばいいか」
「あっ、ずるーい」
「そういえばハントってアメリカ出身だったな。聞いてみるか」
「鷹匠も案外アメリカ訪問とか慰霊とかで行ってたりするんじゃない?」
「はぁーめんどくせぇー」
「てゆーかタイムスリップすればいいじゃない」
「それもいろいろ不安だからやめとく」
「ホント秋雄は適当ね」
「あー教科書家に忘れたから取りに行くわ」
「ちょっ、ホントそれ卑怯!………って、もういないし」
春風が体を薙ぎ、草を踏む音が年月の経過を奏でる。
忘れられない師走の出来事は、たまに淡々と頭の片隅で蘇る。たった9人の選手で行われた前代未聞の大会。しかしそれは大きすぎる戦いの序章であり、彼らはまだ気づかない巨大な野望の片鱗にすぎなかった。
こうして2051年の冬は、普通の人からは何もない、平凡な時として過ぎ去っていくのであった。
やって終わりました。
誤字・脱字・間違った文法・表現等大量にあると思いますがご容赦ください。
閲覧ありがとうございました。




