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紅旭の虹  作者: 宗篤
最終章 天帰の章
388/417

虜囚

 有斗は王師の行軍速度を緩め、速度を落としてソラリアへと近づいた。

 後続の輜重が潜龍坡という難所を超えねばならぬこと、教団の勢力圏下を進まねばならぬことを考え、王師を突出させることを嫌ったということもあるし、教団に冷静になって降伏を考えるだけの猶予を与えたつもりでもあった。有斗はなるべく穏便にことを収めたいという考えがあった。

 いくら相手は宗教というもので繋がった狂信的な集団だとしても、そしてそれが世界を平和にする唯一の手段だとしても、何万、あるいは何十万もの人間をこの世から抹殺するのは、有斗には精神的に耐えられそうに無かった。

 ソラリアまであともう少しというところで、有斗の思いが通じたのか、降伏を告げる使者が王師の下を訪れた。

「是非とも陛下のご寛恕を賜りたいと伏し願う次第であります」

 この間までの教団の強硬な態度とはまるで違い、王の前でしおらしく(こうべ)を垂れる使者に対して、有斗の周囲では強硬な意見を言う者が多かった。

「己の欲望を満たすために勝手に戦を吹っかけ、これほどの不幸を民にばら撒いておきながら、自らは助かりたいなどと、何と身勝手なことを申すのだ! 恥を知れ!!」

 彼らの多くは武官ではなく文官だった。

 戦場とはいえ、王である有斗のいる場所こそが朝廷でもある。戦場においても様々な案件を処理する必要もあり、本営には武官だけでなく、多くの官吏たちも参陣していた。その官吏たちからの反対が何よりも大きかったのだ。

 何故なら、武官にとっては苦戦した相手であり、多くの仲間の命を奪った憎むべき敵ではあるが、それは彼らの職分を考えるといつものことである。教団との戦いはカヒやオーギューガの時となんら変わりはない。弓矢を取るも、戦場で敵を殺すのも、武人の習い。特に咎めるようなことではなかったのである。

 だが文官たちはそう割り切って考えることはできなかった。ようやく時代の主役に躍り出た彼ら文官から、活躍の場だけでなく食や命まで奪いかねない内乱を起こした教団は、彼らは官吏から大きく憎悪されていたのである。

そんな彼らの不満を有斗は(なだ)めようとする。

「朝廷の下官が荘園でひと悶着起こしたことから全ては始まった。非は全て教団にあるというわけではない」

「・・・しかし! 教団は民を(わたくし)し、武器を積み上げ、兵糧を蓄えておりました! あのような惨事がなかったとしても、いつかは朝廷に対して反乱を起こしたは必定! ここは後顧の憂いを絶つためにも、後世への教訓とするためにも、陛下は断固たる措置を取られるべきです!」

「そうです! 未だ朝廷を軽んじている不敬な輩への警告として、彼らを根絶やしにして、朝廷には敵わぬという空気を作ることこそ、今現在アメイジアに一番求められていることかと!」

 多くの文官がそれぞれに過激な反対意見を述べるが、その全てを有斗は一つの言葉を持って封じてしまった。

「そういうことにして欲しい」

 つまりそれは有斗が朝廷の非を認め、教団の降伏を是として受け入れる意向を示したということになる。

 王の意思が穏便に事を収めることにあると悟った文官は、口を(つぐ)むほかなかった。

 彼らはもはやアメイジアをその手に握る権力者の一端ではあるが、それも全ては王あってのこと。

 朝廷の威が軽んじられている現状では、官吏の権力基盤の底にあるものは天与の人である有斗の手となり足となって働いているということにある。その権威を否定するような行為をするわけにはいかないのだ。

 それに穏便にことを収めることにも、戦費を抑え、戦後の混乱を少なく出来、朝廷の寛容さを示すことが出来るという一定の理がある以上、反対もしにくかったのである。


 朝廷側は教団と交渉するに当たって、中書侍郎(立法・次官)、刑部員外郎(司法・三等官)、御史(監察事務・三等官)、左中丞(行政事務・次官)、戸部郎中(地方行政・三等官)という高位の実務官をずらりと揃えただけでなく、最後に王師を代表してエテオクロスまで立席させることで、教団に対して誠意を見せ、詰めの協議を行った。これは現代日本に当てはめるて考えると、問題に関係する中央省庁の部長、局長クラスの人材が一同に会したということになる。

 教団の完全なる武装解除、一般信徒に対する罪の不問は双方ともに当初より異存が無く、教団の資産と荘園地の没収は、代わりに信徒に改めて屯田法に基づいて土地が下賜されることで双方が折り合う。

 一番の問題となった教団幹部の処遇の問題も、誓紙に明記しないものの、首謀者を除いてはそれなりの配慮を行うということを確約することで双方が合意し、ここに教団は完全に王の下に下ることになった。

 どちらかというと王に武装蜂起し、最後まで抵抗して完全敗北し、抵抗力をほとんど失った教団側に有利な和睦案であるとしかいいようがなかった。

 なにしろ組織としての教団は解体するものの、ソラリア教そのものの存続は認められたのだから。


 今や一柱となったアリスディアはその提案を大人しく受け入れる決断を下したことを、信徒たちに御布令を出して知らしめた。

 アリスディアのその決定に逆らう動きをする教徒は一人もいなかった。

 もっとも抵抗しようにも、教団幹部の多くは戦死し、残った数少ない者も罪に問われることを恐れ、ほとんどが逃げ去った。

 教徒を纏め上げるだけの器量を持った好戦的な人物は一人も残っていなかったし、教団そのものも各地にある荘園地との連絡を断たれ、武器も兵糧も兵もほとんど全て失ってしまっていた。


 アリスディアや残った数少ない大方、小方ら教団幹部はソラリアの門を開け放ち、王師の前に両手を(くく)った姿で現れて王旗の前で許しを請うように(ひざまず)く。

 王師の兵が近づいて彼らに木の板でできた首(かせ)と手枷が一体となったものをはめていき、一人ずつ、牢のような格子で四方を覆われた車に入れていく。

 これもセレモニーの一つ。教団が明確に敗北したことを一般信徒に分からせるために見せ付けることは必要なことだ。

 檻に入れられたアリスディアのところには幾人もの教徒たちが近づいて手を差し伸べ、別れの挨拶をしようとする。それだけでもアリスディアがどれだけ教徒たちからも慕われていたかということがよくわかる。

 だが王師の兵は彼らの間に割り入って、アリスディアに近づこうとする教徒たちを槍先を持って追い払った。

 有斗は離れたところから、その光景を見ていることしかできなかった。

 本音は今すぐにでも側に駆け寄って、アリスディアの顔を見、手を取り、いろいろ話したいことがあった。

 だけど、これだけ衆人の目があるところで、そのような行為を取る事など王には許されないことなのだ。


 有斗は教団組織の解体、行く場を失った教徒たちの事後処理のために戸部郎中を中心にした幾人かの文官と、第一軍プロイティデス隊、第七軍ベルビオ隊を残して帰還することを決意する。

 有斗は要請に応えて参集した諸侯に感謝の意を告げ、戦の終結と軍の解散を宣言する。義兵として集まった民たちには教団が戦場や各地に残した兵糧を分け与え、高額ではないがそれなりの金銭を与えて家に帰らせた。

 南部でやるべきことがなくなった有斗は軍を反転させ、王都に帰還することにする。

 その間、囚人たちは護送車に入れられ、晒し者同然の姿で同道する。有斗としてはそれを止めさせたいところであるが、教団が破れ朝廷が勝利したことを一般の民の目にも明確に分からすためにも、各地に逃げ散って息を潜めて様子を窺っている教徒たちに教団の敗北を明確に見せ付けるためにも必要だと主張されれば、その正しさは認めざるを得ない。

 それに何故彼らを衆人の目から隠したいのかと官吏たちから問われて、アリスディアをそのような目に遭わせたくないという、有斗の私的な感情の発露であると正直に答えても説得力を持つわけがない。

 かといってアリスディアに近づいてそのことを詫びることもできなかった。兵士たちの好奇の視線がある。

 もちろん何よりも沿道の民の視線がある。王師の兵は王と尚侍(ないしのかみ)の関係を知っているが、庶民はそうではない。王と反乱の首謀者が親しげに話しかけていたら、それはそれでいろんな憶測を呼んで問題になりかねない。

 民の中には囚われの教団幹部に向かって石を投げるものもいた。何より待ち望んだ平和を壊した破壊者ということで憎まれていたのである。

 首と手首を二枚の板で挟まれて固定された彼らに機敏な動きは出来ない。アリスディアにも容赦なく投げつけられ、肩にあざをつくり、額を切って流血する。

 もちろん有斗は兵士たちに命じて民衆にそのような行為を行うことを直ぐに禁じさせたが。


 街道沿いは人も少なく、なんとかそれで済んだが、王都に入るとそう簡単にはいかなかった。

 王師の凱旋と、謀反人の顔を見ようと王都中から朱雀大路に人が押し寄せ、王師は前に進むのすら苦労する中、沿道の民と同じように王都の住人も平和を乱したことに対する怒りを教団へと向ける。

 中でも王都の住人たちの怒りは他の教団幹部よりもアリスディアに集中して向けられた。

 王都の住人は後宮で一番の高位という誰もが(うらや)む恵まれた立場にいる尚侍が、王を裏切ったということが何よりも許せなかったのだ。

 飛び交う怒号、手当たり次第に物が投げつけられ、アリスディアの護送車の周りは喧騒に包まれ混乱をきたした。

 中には殺意を持って近づこうとする者も現れ、有斗は慌てて命令を出し、不測の事態を避けるために兵をアリスディアの周囲に集めなければならなかった。

 王城内に入るまで有斗はアリスディアの身の上が心配で気が気でなかった。

「ここから先は我ら羽林ではなく、霜台(そうたい)の管轄となる」

 護送車から降ろすと、枷を嵌めたままの教団幹部たちを前に、ここまで彼ら護送の担当である羽林の長としてアエネアスが彼らに告げる。

 アエネアスはアリスディアとは目も合わそうとしなかった。アリスディアと有斗、アエネアスとの仲の良さは広く知られていることである。

 アリスディアに対する処罰が温いのは王や羽林将軍などと親しかったせいだと後々、後ろ指を刺されないために、わざと厳しい態度で接しているのである。

「お前たちには犯した罪にふさわしい刑罰が下されるであろう。だが先非を悔い、率先して降伏を申し出たことは必ずや考慮して裁かれることだろう。朝廷は一度した約束は必ず守るのだからな」

 それはアリスディアたち教団幹部に言った言葉というよりは、その場にいる羽林や金吾の兵や女官、何よりも彼らの身柄を引き取りに来ていた霜台(そうたい)の官吏に聞かせた言葉という面が強かったかもしれない。

「陛下のご寛恕を賜り、感謝いたします」

「来い。お前たちをこれから引き渡す」

 アリスディアたちを連れて行こうとしたアエネアスを有斗が呼び止めた。

「待って! アエネアス!」

「なんだ!」

 せっかくの演技が台無しだと渋い顔をするアエネアスを無視して、有斗はアリスディアの側に駆け寄る。

「ひとつだけ聞かせて欲しいことがあるんだ」

「・・・なんなりと、陛下」

「君は四師の乱の時、僕をあえて南部に行かせようとした。僕を無事に南部にいけるように巡礼団に偽装して監視役をつけたりしたと言ったね、それは・・・本当のことかな?」

「はい」

「教団の他の誰かの意思でなく、君が。それは間違いない?」

「・・・はい」

「・・・ならば」

 そこまで言って有斗は口ごもる。いろんな思いが心に浮かび上がり交錯して、上手く舌を動かすことが出来なかった。

 何より真実を知るのが怖かった。もし有斗が想像した最悪の事態が真実だとしたら、有斗はこの世界全てに絶望することになりかねなかった。いや、生きていくことにすら絶望しかねない、それだけの重みを持つ問いだった。

 でも・・・それでも聞かねばならない。それは有斗が、有斗だけがアリスディアに聞くことができ、そしてセルノアの為に聞かなければならないことだ。

 ぐっと全ての感情を腹の中に押し戻し、有斗はようやく口から言葉を紡ぎ出した。

「ならセルノアを助けずに見殺しにしたのも教団の指示なのかな?」

 それは有斗の心をずっと苦しめていた疑問。心を(むしば)む悪魔のような妄想だった。

 反乱を起こした朝廷の官に対して有斗が確実に憎悪を抱くようにする為に、アリスディアがわざとセルノアを見殺しにしたということだとしたら、僕は・・・!

「陛下!」

 それまで石を投げられ流血しても、どのような屈辱的な扱いを受けても平然としていたアリスディアが有斗のその言葉にだけは大きく反応した。

「あの混乱の中、わたくしたち教団は陛下を見失いました! 巡礼団を幾組みも派遣してやっと陛下を探し終えたのです! セルノアの件はわたくしたちの与り知らぬこと! もしあの場にいたら決して見殺しになどしなかった!」

 アリスディアは澄んだ瞳で有斗に訴えかける。アリスディアは裏切り者と思われようと、大罪人と思われようと一向に平気だが、セルノアを見殺しにするような酷薄な女であるとだけは思われたくなかった。

「もうわたくしの言葉など、信じてもらえないでしょうが・・・」

 そう言って目を伏せるアリスディアを見て、有斗は全てを理解する。

 それはアリスディアが未だに有斗のことを特別な存在として認識してくれているという証であった。もし本当に教団のためだけに有斗に仕えていただけならば、全てが終わった今、有斗にどう思われようとも平気なはずなのだ。アリスディアは嘘を言ってはいない。そして心から有斗を裏切ったというわけではない。

「そうか・・・よかった。それだけが気がかりだったんだ・・・」

 有斗はアリスディアが否定してくれたこと、人間的な反応を返してくれたことがとても嬉しかった。

「よかった・・・本当によかった」

 そんな有斗に御史大夫は近づいて声をかける。

「陛下、もうよろしいでしょうか。いつまでもこのままというわけにはいけません。罪人は牢に入り、取調べを受けなければならないのです」

「う、うん」

「ヘヴェリウス殿、後は頼みます」

 アエネアスは御史大夫のヘヴェリウスに声をかけてアリスディアを引き渡そうとする。

「わかりました」

 ヘヴェリウスは力強く罪人たちを繋いだ鎖を引く。アリスディアの顔が僅かに歪んだ。

「御史大夫!」

「なんでしょうか、陛下」

 突然、有斗からきつい呼掛けがなされたことに御史大夫は驚いたのか、振り返ると背筋をピンと伸ばして立って有斗の次の言葉を待ち受ける。

「アリスディアに・・・いや教団の人々に乱暴な扱いや粗略な扱いはくれぐれもしないように。これは王命だ」

 天下を覆そうとしたと極悪人には、それに相応しい扱いがあるのではないかと法の番人たる御史大夫はその言葉を不服に思ったものの、他ならぬ王直々の命令とあらばそれに従わないわけにも行かなかった。御史大夫は何よりも秩序の番人でもあるのだから。

「・・・・・・・・・はい」


 有斗は自室に帰ると溜まった執務を片付けもせずに小一時間ほど室内を行ったり来たりとうろついた後、懐刀である中書令を呼び出した。

 どうしてもその件が気になって、それを解決しないと他のことを一切する気にならなかったのだ。

「ラヴィーニア」

「はい」

「なんとかアリスディアを助けることはできないのかな? 命だけでもいいんだ」

 この反乱の首謀者の一人としてここまで知られてしまったからには、もうアリスディアが内侍司(ないしのつかさ)に戻ることは無理であろう。

 大勢の人間がこの戦で死んだ。それも有斗の命令で大勢の兵士が死んだ。それなのにその元凶の一人である彼女を救おうとすることは理が通らないことくらいは有斗にだって分かっている。

 だけど・・・だけど、アリスディアだけは助けたい。助けたいんだ!

 有斗が王ではなく、一人の人としてそう願うのは罪なのであろうか?


 その言葉にしばらく考えこんでいたラヴィーニアだったが、ようやく口にしたその言葉は、有斗の望んでいた言葉とは大きく隔たりがあった。

「陛下のお頼みであってもそれは・・・アリスディアはこの大乱の首謀者の一人なのですよ。大逆罪はどんな国家であっても許されるものではありません。・・・それに陛下がお許しになっても、敵味方大勢の人間が死んだのです。親しい人が亡くなったのに、その元凶が生きているなどということは世間が許しません。もし陛下の命令でアリスディアの一命を救ったと世間一般の人が知ったらどうなりますか? 皆、朝廷に・・・いや、陛下そのものに不審を抱きかねません。まだ朝廷の威令が隅々まで行き渡っていないこの時に、そのようなことを行うことは王権を根底から揺るがしかねない事態なのですよ? それでも、そうするとおっしゃるのですか?」

「僕は君を助けたじゃないか! 君は四師の乱の首謀者だ! だが生きて僕に仕えている! 仕えることでこうして国家の為、民の為に役に立っているじゃないか! その時と今のアリスディアと何が違うというんだ! 何とか助けて欲しいんだ! 頼むよ・・・」

「それを言われると心苦しいものがありますが、二つの反乱は似て非なるものであると申し上げておきましょう。同じ反乱ですが、規模が違いすぎます。あくまであれは宮廷内の権力争い。それに旧法派には曲がりなりにも理がありました。彼らとて民を思う心がなかったわけではないのです。だが、教団は陛下を(しい)せんとし、平和を取り戻したアメイジアを奪い取ろうとした。教団が全てを手に入れるために、この世を再び戦乱の(ちまた)と化してもいいと考えたのです。幾人もの人間を殺戮(さつりく)しても構わないと考えたのです。この違いは大きい。それにあの頃、陛下がアメイジアを手に入れるには多くの味方が必要だった。味方を得るためには、罪を許し大度を示す必要が大いにあった。ですが、もはや陛下はアメイジアを手に入れた。これからはこの平和を確固たるものにすることが優先されるべきです。それには法の遵守(じゅんしゅ)。そう、どんな権力者であっても、どんな貧しい人であっても同じ条件で裁かれる公平さこそが安定をもたらします。法をお守り下さい、陛下。法をもって罪人を裁くのは陛下の仕事ではありません。御史大夫の職分です。彼らにお任せくださいませ」

「ラヴィーニア、僕は王だよ!? その僕が強く望んだとしても、それでも駄目なのかな!?」

 ラヴィーニアは何も言わずに有斗に向かって深く、いつまでも深く叩頭するだけだった。

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