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第九話 攻防

青柳の指先から次々と水の弾が高原に向かって発射される


「ほらほら、避けてみなよ!」


高原は傘を前にして水の弾を防いでいく だが青柳がまるでその行動を読んでいたかのようにニヤリと笑う


「やっぱそうなるよね」


青柳が片手から水の弾を発射するのをやめて片手を広げて上から下に動かす


溺死流法(できしりゅうほう) 三花(さんのはな) 死之雨(しのあめ)


攻撃を防いでいる高原の頭上からとんでもない勢いの大雨が降ってくる


「なんと!これは少々まずいかもしれませんね」


高原が傘を投げる すると傘は縦長に広がり青柳の大雨から身を守る だが大雨は止まることなく傘を突き破っていく


「この攻撃はほぼ避けるのは不可能 だから防ぐことしかできないけど防いだところで無傷のままいられるわけがない」


青柳に向かって閉じた状態の傘が次々と飛んでくる

青柳は横に飛んでかわす


「へぇ?傘は薄いから使い物にならないと思ってたけどそういう使い方をするんだね」


前で防いでいた傘を閉じて姿をあらわにする


「たしかに傘は薄く防御面に関しては使い物にならないかもしれません ですが塵も積もれば山となると一緒で重ねればそれなりに防御ができます」


高原は頭上から降ってきた大雨に対して縦長の傘を重ねていって勢いを分散させていた これにより高原は少しの切り傷ですんでおりほぼ無傷


「では私も似たようなものをお見せしますね」


高原の周りから10本の傘が浮いている それぞれの傘の先が青柳の方を向く


「いけ…とでもいいましょうかね」


高原の言葉を合図に傘の先っぽだけが青柳に向かって発射される 青柳はびっくりし体の一部を水にする


「そっちが飛ぶんだね?! だけど僕に物理攻撃は効かないよ?」


高原が青柳を見つめる


「そうだろうと思いました ですがあなた体の一部しか水にできませんよね」

「それにその姿も常時できるわけではない」


傘の先っぽが青柳の水ではない部分を狙って加速する


「そこまでわかるなんて君頭いいね だけど」


青柳は瞬時に狙われたところを水に変え攻撃をすり抜けさせて傘の先っぽは壁に突き刺さる


「僕のコントロールを舐めないでほしいね」


傘の先っぽが次々と青柳を襲う


「コントロールですか、じゃあこれならどうします?」


傘の先っぽが青柳の体に当たる直前に方向転換をして足からお腹へと軌道を変える


「僕だけがコントロール上手いってわけじゃなさそうだなぁ」


青柳は手に水を纏い傘の先っぽを受け流す


「防いでばっかじゃ面白くないし近づくとしますか!」


青柳が高原に向かって地面を蹴る 足に水を纏わせスピードを上昇させる

高原は向かってくる青柳に再び傘の先っぽを発射させる だが傘の先っぽは軌道を変えてまるで跳弾のように前とは全く別の動きで青柳に迫る


「来れるものなら来てください」


10本にとどまらず30本以上に増えて傘の先っぽが発射される


「こんな敵は初めてだ!やりがいがあるよ!」

溺死流法(できしりゅうほう) 二花(にのはな) 流水刃(ウォーターカッター) 剣型」


ウォーターカッターが剣のような形となり持ち手が生成され青柳は片手で握り迫ってくる傘の先っぽを切り刻む


「よいしょ!」


全ての傘の先っぽを切り終えて青柳は高く飛び高原の目の前で着地すると同時ウォーターカッターの剣を振り下ろす

高原は対抗しようと傘で応戦して防ぐが青柳がそのまま押し切ろうとする


「負けませんよ」


お互い力は同じのように見えるが高原の傘が青柳のウォーターカッターの剣に押される度にどんどん削られていっている


「やばいんじゃないの?悪霊さん」


「いえ、べつに」


突然青柳の足元が何かよって後ろに引き寄せられる


「うん?なんだ?!」


傘の持ち手の部分が青柳の足元を引っ掛けておりそのせいで青柳の勢いが弱まる


「クッソ、逆にこっちが押されちゃうな」


青柳が距離をとろうとバク転で傘の持ち手の部分をはがしそのまま後ろに下がる


「こりゃあちょっと手強いね ふざけてられないな」


高原がニヤリと笑う


「手強いと言っていただき光栄です 私はこれとよく合うみたいで」


「そうだね?傘の使い方が異様に発達してる」

「でも悪霊って人間を殺害する度に強くなるとかならないとか聞いたんだけど」


「ははっ、たしかに合ってるかもしれませんね まぁ正確にはその能力の理解度が上がるって感じですかね」


青柳が高原を睨む


「へぇー、ところで君何人殺したの?」


「そんな怖い顔しないでくださいよ 私は悪霊になってから一度も人を殺したことがありません」


「一度もだと?」


「はい、ですが悪霊は数え切れないほど消しましたね」


青柳が少し驚いた表情をみせる


「同じ悪霊を?」


「そんな驚くことのほどじゃないですよ 元はといえば悪霊は犯罪者なんですから犯罪者同士で都合良く仲良くなるわけないじゃないですか」


「たしかに…」


高原の周りから再び傘が浮かんでくる


「さて話はここら辺で終わりにしてこの戦いも終わりにしましょう」


青柳が構える


「そうだね」

溺死流法(できしりゅうほう) 三花(さんのはな) 死之雨(しのあめ)


高原は青柳の言葉に警戒する


「また上でしょうか?いや、これは…」


青柳が指をクイっと高原の方に向ける


「普通の雨は上から降るけど僕の雨はちょっと変わってるんだ」


大雨が上からではなく横に放出される


「特殊な雨ですね」


高原と青柳が戦っていると同時、郷田と岡田は地盤が揺れるような戦いをしている


「どんどんいくぜ!」


岡田が大型トラックを頭上から数台降らせる


「貴様も巻き添えを食らうぞ」


足から爆発を生み次々と降ってくる大型トラックを避けていく 避けた後、郷田は岡田を見つめる


「なに…?」


岡田は大型トラックが確実に当たる位置にいたはずなのに無傷で棒立ちしている


「おいおい、あんちゃん なに驚いてんだよ?」

「あんちゃんだって自分の爆発食らってないだろ?それと同じことさ」

「面白いよな、こういうこともできるんだからよ」


岡田は自分の後ろから大型トラックを走らせる 大型トラックは岡田をすり抜けて郷田に直行する


「すり抜けるとは非常に厄介だな」


大型トラックに向けて大振りに殴る 拳から爆発を生み大型トラックは後ろに吹っ飛ぶ


「だがそれだけのことだ」


郷田が足から爆発を生み一気に間合いを詰めて岡田に近づき拳を握る 岡田は横から二台大型トラックを走らせて郷田の攻撃を防ごうとする


「あんちゃん無駄だって 大型トラックは11トンはあるんだぜ?」

「二台もありゃああんちゃんの攻撃なんて屁でもない」


郷田がニヤッと笑う


「逆に言うが」


郷田が大型トラックめがけて拳をぶつける 凄まじい威力で二台ごと粉々にしさらには岡田に攻撃が届く 岡田は吹っ飛ぶが大型トラックを生成させて荷台の中に入ってなんとか止まる


「爆発を舐めてはいけないぞ」

「1トン爆弾でさえ約40m以内の範囲で被害をもたらすことができる」


大型トラックの荷台からふらふらと岡田が出てくる


「あんちゃん舐めてたわ まさかこんなにすげぇとはな 咄嗟に進体したよ」


「進体を使えるだと?貴様、相当人間を殺っているな」


進体とは体を自分の能力に反映させることで強靭な肉体や耐久性、スピード、攻撃力など体に関することを強化できる 岡田の場合、耐久性や耐衝撃性を上げることができ自分の体重を大型トラック並に重くすることもできる

岡田がケラケラ笑う


「仕方がないだろ?手を挙げて歩いてないからな」


郷田が岡田を睨みつける


「ふざけおって貴様が存在する価値は無い」


「なんとでも言いな 俺は轢くのが大好きなんだよ」

「さて、そろそろ安全運転は終わりにしてアクセル全開でいきますか!」


岡田は大型トラックを数台郷田に向かって発車させるがさっきよりスピードが明らかに上がっている


「はやい…さっきとはまるで違う」


「大型トラックって最高時速90キロだぞ?それに加えて11トン 俺が言うのもなんだが怖いよな」


郷田は爆発で上に飛びなんとか大型トラックを避ける


「おー、避けたか だけど空中は難しいんじゃないのか?」


空から大型トラックを振らせ地面にも大型トラックが待機している


「難しい?」


郷田はニヤリと口角を上げる


「そんなことなどない、なんなら得意分野だ」


郷田は前のめりな体勢になり足から爆発を生んで大型トラックを避けながら岡田に迫る


「チッ!」


岡田は郷田が目の前に来た瞬間、大型トラックを出現させ荷台に入って爆発を防ごうとする

郷田は岡田が大型トラックの荷台に入ったことを確認してなぜか攻撃をせず地面に着地して後ろに飛びながら大型トラックの下になにかを投げる


「おい、最後まで見た方がよかったな その中じゃ回避のしようがないだろう」


数秒経ったその時大型トラックが爆発する

岡田は進体を使うがあまりに近距離だったせいでかなり食らってしまう 体の一部一部が焼けただれて無くなっておりボロボロの状態


「あんちゃん…なにしたんだよ おかげでボロボロだよこっちは」


爆死乱法(ばくしらんほう) 一花(いちのはな) 手榴爆破(しゅりゅうばくは)

「ただの手榴弾さ」


岡田が上を見て大きく笑い始める


「ははっ!!やっぱおもしれぇなあんちゃん」


岡田が郷田を睨みつける


「こんなに轢きてぇやつは初めてだよ」

「もういいや、霊力を全部使ってでもあんちゃんを轢き殺す」


大型トラックが二台、少し間を開けて停止して一台ずつ縦に大型トラックが降り二台の縦の大型トラックの真ん中にもう一台長めの大型トラックが振りその長めの大型トラックの左右に一台ずつ大型トラックがくっつき長めの大型トラックの運転席部分が変形し上に向いていたのが前に向くように動く

岡田は飛んでのぼっていき1番上の運転席部分の大型トラックのドアを開けて運転席に座る

運転席にはハンドルではなくコントローラーのようなものがついている

岡田はご機嫌な斜めな様子だが少し顔色が悪い


「おめでとうあんちゃん あんちゃんが初めてだよ

この姿を見るやつは」


足を表すような二台の大型トラックにそこからつながるすねを表す縦の大型トラックが二台 二つのすねの間から長めの大型トラックに左右から腕のような大型トラックが一台ずつ 長めの大型トラックの運転席部分が変形しまるで頭の形となっており巨大なロボットを操縦しているかのような姿

郷田が鋭く岡田の姿を見つめている


「それが貴様の全力というわけか」


岡田がドアの窓を開けて半身を出す


「あぁ、そうだよ だがこの姿は維持がキツくてな もって数分だ」

「名付けて大型トラックのスペシャル…スペトラだ!」


郷田は困った表情をする


「これは予想外だ ネーミングセンスも含めて」

「こんなでかい敵は初めてだが恐怖よりワクワクが勝つな」


岡田がコントローラーを操作してスペトラの左腕を動かし郷田に向かって振り下ろす


「こりゃあひとたまりもねぇぞ!」


郷田は足から爆発を生み上に飛んで回避する スペトラの左腕は郷田を捉えられずそのまま地面を叩きつけ地面は割れて揺れている


「一発でももらったらまずいな」

爆死乱法(ばくしらんほう) 三花(さんのはな) 大爆発(だいばくはつ)


郷田は爆発で前に進みスペトラのお腹らへんを狙って拳をぶつける 拳を当てた瞬間大きな爆発が起きる

起きたあと郷田は瞬時に距離をとる


「ほう?」


スペトラの姿があらわになるがなんと無傷で立っている


「そんな攻撃痛くもかゆくもないんだわ」


岡田はまたもやコントローラーを操作しスペトラの右腕を郷田に向けてかざす


「なんだ?なにかくる…」


スペトラの右腕の正面についているタイヤがすごい勢いで回り始め郷田に発射する


「まずい、この速さは避けれない」


郷田は咄嗟に両手をかざし爆発を生む タイヤは破壊され消えていく


「ちぇっ!少々チャージがいるから厄介なんだよな まぁ今ので四個はチャージできたけどな」


郷田が一つのタイヤを防いでいる間に岡田はすでに四つのタイヤを回し始めており準備が完了している


「じゃああんちゃん次は四個な!」


郷田に向かって四つのタイヤが同時に発射される


「この速さでしかも四個…まずいがワクワクする」











































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