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第八話 共闘

花藤が目黒の腕を見て冷や汗をかく


「おいおい、なんだよあの腕はよぉ でかくはねぇがとんでもねぇもんを感じるぞ」


玲夜が思考を巡らせる


「まずは冷静になるんだ 俺が近距離で戦闘する そして花藤は遠距離で応戦してくれ」


「お前、近距離で戦闘なんかできんのかよ?」


玲夜は自信満々の表情で答える


「あぁ、できる」


矢田が花藤に声をかける


「花藤くん!拳を見せてください!」


「お、おう?」


花藤が振り返り矢田に拳をかざす


霊療法(れいりょうほう) 一花(いちのはな) 傷痛止(しょうつうし)


矢田は霊力を使い花藤の拳の痛みと打撲を治療する


「おー、これはすげぇや」


花藤が手を握ったり離したりして拳が使えるか確認する


「よっしゃ!お前の自信気に入ったぜ いってこい!」


玲夜が目黒に向かって踏み込む 目黒が構えてカウンターを狙う


「はぁ、相手が変わったごときで何も変わらな…」


踏み込むように見えた玲夜だが突然足から水を出し急上昇して宙に浮かぶ


「今だ!花藤!」


花藤が目黒に向かって両手をかざす


「はっ、おもしれぇな 焼死葬法(しょうしそうほう) 二花(にのはな) 強炎弾(ごうえんだん)


花藤の両手から大きな炎の弾が発射される 炎の弾は目黒に直撃する


「どうだ!」


玲夜が上から目黒の様子を見つめる


「当たったが…どう…」


玲夜に向かって何かが下から上へと飛んでくる 玲夜は両腕で咄嗟にガードをし水で直撃を受け流し地面に立つ


「くっ!」


なにかが地面に着地する 地面が割れて部員たちがバランスを崩しそうになる


「マジかよ…」


なにかの姿があらわになる 炎の弾を食らったはずの目黒が無傷で何事も無かったかのように立っている


「お前らホント」


目黒が花藤に向かって地面を蹴る それと同時玲夜の頭上からメリケンサックを握った拳が落ちてくる


「ガードしねぇとまずい!」


花藤が両手をクロスしてガードの体勢に入る


「だるい」


目黒が花藤に右ストレートを直撃させる

花藤は必死にガードするが足に炎を纏い自ら後ろに飛ぶ だが目黒の攻撃の威力に耐えられず壁に当たってしまい倒れる


「ぐはっ…なんちゅう威力だ…」


玲夜は降ってくる拳に対して足の裏から水を出しステップで避けていく


「花藤の方を見てるのに正確に狙ってきてる…」


壁にぶつかる花藤を横目見る


「しかもあの威力、一発でも食らったら立つことすら厳しいかもしれない」

「直撃は避けないと!」


目黒が振り返り玲夜を睨む


「あとはお前だけだ」


目黒が再び地面を蹴り玲夜に向かって右ストレートを直撃させる


「ぐはっ!」


「はい、終わり あとは雑魚を適当に始末してっと は?」


目黒は拳に違和感を感じる


「まだ終わってなんかないぞ」


玲夜は水を使い目黒の拳を減速、威力軽減をして直撃を防いでいる そのまま右のボディーをカウンター


「おらっ!」


玲夜の右のボディーを食らった目黒だが微動だにせず玲夜を見つめている


「それで勝てると思ってるお前…だる」


目黒が玲夜と同じように右のボディーを打とうとする 玲夜はガードの構えに入ろうとする 目黒の拳が寸前で急に止まる


「ま、まじか…!」


次の瞬間、目黒の右のボディーのフェイントからの左フックが玲夜の頬をとらえる


「がはっ!」


玲夜は横に飛ぶが背中から水を放出し壁への直撃を避ける


「手応えがあまりない だる」

「頭を振って少々流したのか」


玲夜は目黒の方を見て口を開く


「そうだよ、お前の攻撃食らったら終わるからな」

「まだまだ終わってない!」


玲夜は足から水を出し目黒に向かって踏み込む 目黒がムカつきながら向かってくる玲夜の頭上に拳を振らせる


「俺はしつこい奴が1番嫌いなんだよ 1番だるいからな…!」


玲夜の正面にも無数の拳が飛んでくる


「拳何個あんだよ?!」


玲夜が足から水を出し流れるように横に大幅ステップし拳を回避


「これは対応できないだろ!」


またもや玲夜が目黒のいる方に横に大幅ステップ 目黒に近づいたと同時に左フックを放つ

左フックは目黒の頬に当たるがそれ以上いけない


「あんだけ助走つけたのになんで耐えれんだよ…」


目黒が真っ直ぐ向き玲夜を睨みつける


「だるいから終わらせるわ」


目黒の腕が怒りでさらに異質な姿になり玲夜に連打を食らわそうとする


「この距離はやばい!」


玲夜がバックステップで距離をとろうとするが後ろから拳が迫ってきている


「くっ!」


玲夜が足から水を出し真上に飛んで回避する


「それ、だるいから読んでる」


目黒も真上に飛び玲夜に向かって連打を食らわせる

玲夜は体全体を水で包むが貫通して拳がめり込む


「空中なら避けれないよな」


「ぐはっ!がはっ!」


連打を食らった玲夜は地面に落下して倒れる

目黒は地面に着地して玲夜を見つめている


「だるいから諦めてくんない?」


玲夜が立ち上がる


「それは無理だな…俺の唯一の特技が消えちゃうからな」


目黒が一気に間合いを詰めて玲夜に大振りな左フックを叩き込もうとする 玲夜は立つのも限界な様子


「死ね、だるいやつ」


玲夜が突然全力でしゃがみ目黒の左フックを回避する

目黒は空振り体勢が崩れる


「お前…ホントにだる…」


目黒が玲夜の方を向く 玲夜はいつの間にか後ろに下がって距離をとっている


「今だ!花藤!」


玲夜の後ろに花藤が立っている


「あぁ!時間稼ぎサンキューな!」

焼死葬法(しょうしそうほう) 二花(にのはな) 強炎弾(ごうえんだん) 十連撃(じゅうれんげき)!」


花藤の周りから10個の大きな炎の弾が浮かび上がり目黒に向かって放たれる


「だる…」


大きな炎の弾は全弾目黒に直撃する 花藤は霊力が尽きその場に倒れる 倒れる花藤に矢田が駆け寄る


「花藤くん!今すぐ治療を!」


炎が消えて目黒の姿が玲夜の視界に映る 目黒の姿はところどころただれて溶けており明らかにダメージを負っている


「さすがに効いてるみたいだなっ!」


玲夜は目黒が再生する前に距離を詰めて右ストレートを打ち込む 顔面に拳が打ち込まれたまま目黒が口を開く


「おい、それで俺を倒せると思ってるのか?」


目黒は視界が拳で隠れているのにも関わらず右のボディーを玲夜に当てる


「なんで当てれるんだよ…!」


そのまま流れるように左のフックが玲夜の頬をとらえる 玲夜は倒れそうになるがギリギリのところで踏ん張る


「これはやべぇかも…マジで倒れる」


矢田が玲夜の様子を見て心配する


「皆本くん、あのままだったら殺されちゃういますよ!」


松田がトランシーバーのようなものを出現させる


「これはもう青柳副隊長に連絡しないと…!」


目黒の腕が隆起し右のストレートを決めようとする


「じゃあな、だるいやつ」


玲夜の顔面に当たる直前玲夜が口を開く


「スイッチ」


玲夜が足を組み換え構えが変わる そして目黒の右のストレートを外に避ける

目黒が玲夜の行動を見て目を見開く


「お前まさか」


玲夜が拳に最小限の圧縮した炎を纏い目黒に向かって左のストレートを放つ


「ぐはっ!なんだこの威力…?さっきの倍は違う それに炎を使っていなかったか?」

「お前、サウスポーだったのか」


「へへっ、これからが本番だ!」


数時間前の精神霊界1日目にて…

服部が玲夜に疑問をかける


「玲夜?聞きたいことがあるんだが」


「聞きたいこと?」


「さっきの時もそうだがお前っていつも左で箸を持つよな」


玲夜は困惑した表情で問いかける


「うん?それがどうかしたの?」


「もしかしてお前左利きか?」


「うん、そうだよ」


服部が全てを理解する


「マジかよ、だからか」


「え?なにが?」


「玲夜、一からやり直すぞ!」


それから玲夜は精神霊界で服部に一から左利きのサウスポーを教えてもらうことになった

玲夜がさっきとは全く違うリズムで目黒に連打する


「右フックからの左ボディー ワンツー 左ストレートからの左ボディー」


「さっきとまるで動きが違う、対応がしにくい!」

「右と左がこんがらがってだるいしさっきのやつの弾が蓄積されてる しかもこいつの打撃の威力がどんどん上がってやがる」


玲夜が水を放出しさらに打撃の威力と速さを上げる


「決める!」


玲夜が目黒の顔面に左のストレートを放ちさらに右のフックを繰り出す


「クソが!」


繰り出した後を狙って目黒が反撃しようと右のボディーを狙う その時目黒の顔に水がかかる


「なっ…!」


「ただの水でも目潰しになるんだよ!お前も元人間だからな!」


「だる…」


玲夜が目黒に向かって右のボディーを放つ 玲夜の拳が目黒の体にめり込みえぐれる


「まだだ…」


目黒が自分の体がえぐれてもなお反撃しようと右のフックを玲夜の頭に打とうとする だが玲夜がバックステップで大きく距離をとる


「誰がボクシングだけって言ったんだよ」


目黒は距離を詰めようとするが多くの打撃で足に効いて動けない

玲夜が霊力を全部使う勢いで水を両手から放出する


「俺は青柳副隊長みたいに器用じゃない だけど止まってる敵を当てれないほど不器用じゃねぇ!」


勢い良く放たれた流水は目黒の腹を突き破る

玲夜の霊力がわずかとなり玲夜は膝から崩れ落ちる


「はぁはぁ、もう動けねぇ…」


目黒が霧のように消えていく


「あのガキ…最後の最後までだるかったなぁ 俺の妹みたいに」

「はぁ、死後も結局生前と一緒でだるかった まみ…お前はお兄ちゃんみたいじゃなくて楽しく生きろよ…」


目黒の過去は至って普通だった ある真実を知るまでは

目黒が妹に心配そうに話しかける


「おい、まみ どうかしたのか?」


妹が無理やり笑顔を作る


「いや、なんでもないよお兄ちゃん」

「学校先に行っておくね!」


「お、おう」


目黒は授業中ずっと頭の中が妹のことでいっぱいだった


「まみのやつ、最近明らかに元気がない どうしたんだろ」


その後、妹はどんどん元気が無くなり早退が増えついには部屋に引きこもるようになってしまった

母親がまみを心配している


「あの子本当にどうしたのかしら 私がもっと早く気づいておけば…」


目黒が母親に声を荒げる


「やめるんだ、母さん 自分を責めないでくれ!」


「ごめんなさいね…」


妹が引きこもって数日後に目黒の家にピンポンが鳴る

目黒が扉を開けると知らない妹と同じぐらいの女性が立っている


「はい、どちらさまで?」


「あ、まみの友達なんですけど ちょっと話したいことがあって…」


「じゃあうちに上がって」


女性が慌てる


「いや!お兄さんだけに聞いてほしいんです!」


「俺だけに?」


女性が恐る恐る喋り始める


「はい、まみが引きこもりになった理由です…あれは2週間ぐらい前の出来事です」

「私がたまたま休憩時間に誰も使わない部屋の扉がなぜか開いてて好奇心で覗いてみたんです」


女性の顔が恐怖に染まる


「そしたら…山田先生がまみの膝を触りながらまみちゃんは俺のものだよ?このことを話したら許さないからねって脅してたんです」


目黒が驚く


「うそだろ…じゃあまみは山田先生に脅迫されてたってことか?」


「そうみたいです、あの後他の先生に相談したんですけど誰も聞かなくて…あとあと知ったのが山田先生は校長先生の孫とか」


目黒が今までにない怒りを覚える


「だる…マジでだるい」

「話してくれてありがとう、あとは俺が解決するよ」


「えっ…?」


目黒は扉を閉めてすぐさまパソコンを開きネットショップでメリケンサックを調べて購入ボタンをクリックする

数日後、メリケンサックが届き目黒は制服のポケットに納めそのまま学校に行き山田の授業を待つ

山田の授業になり授業中目黒がメリケンサックをつけながら立ち上がり山田のところまで歩く

山田が目黒に向かって怒鳴る


「おい、授業中になにやってるんだ!」


目黒は無言で山田の顔面に右ストレートを放つ 山田は耐えきれず倒れる 倒れた瞬間目黒が山田に馬乗りになり殴り続ける 周りの人は他の先生を急いで呼び他の先生は目黒を必死に止める

この一件で目黒は傷害罪で少年院に 山田は当たり所が悪く脳に障害を負う形となった

目黒は出所してから妹に一度も会わず早死するような生活を送り死んでからは罪償監獄に送り込まれるのであった


藤田が最後の一体の悪霊を倒し玲夜の方を向く


「皆本くん…やったのか!」

「にしても皆本くんの拳から炎が見えたような…気のせいかな?」


花藤の治療を済ませ矢田と松田が玲夜に近づく


「皆本くん!大丈夫ですか!」


「あいつを倒すなんてすごいよ!ホントに!」


玲夜が倒れている花藤の方を向く


「俺一人のおかげじゃないですよ」


矢田が微笑む


「そうですね、花藤くんにも感謝です!」


玲夜、花藤と目黒の戦いは幕を閉じるのであった

この戦いの最中郷田と青柳は壮絶な戦いを繰り広げていた

青柳と高原がお互いを見つめ合っている


「いやぁ、下も上もかなりやってるみたいだし僕も本気でやっちゃおうかな」


高原がニヤリと笑う


「では私も出し惜しみはないよう心がけます」


青柳が両手を銃のような形にしてまるで二丁拳銃の構えを見せる


「それじゃあ、これ避けれるかな?」










































































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