表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/47

謎の女の子

とある土曜。

何をするわけでもなくテレビを見てゲームして本を読んで…いつもの様にゴロゴロとしている。今週もそうだ。たぶん来週も同じだろう。

どこかに出掛けようと思うが…暑いのとやる気がなく結局は家にいる。行動するのが年々面倒くさくなってきた。ただただ仕事の疲れを取るために土日でゴロゴロするだけ。

洗濯物が床に転がっている。「あっ…洗濯しないと…」いや。明日やろう。

今日の天気は…晴。快晴だ。昔なら「最高のドライブ日和」なんて事を言いながら意味もなくドライブをしただろう、とソファの上で寝転がりながら考えている。

「昼寝でもするか…」

こんな生活をもう1年以上も続けている。

もう30代半ばになるというのに、結婚もしてなければ彼女すらいない。人生にはモテ期が3回あると言うが…後1回残っているはずだが、そろそろ来てもいいんじゃないか?

それに、30代半ばは人生の中で仕事もプライベートも充実していると言うが…多数派の意見に過ぎない。少数派の私には関係ない。

自慢ではないが…私は『ジョブホッパー』と呼ばれる人種。履歴書の職歴なんて全部書いたら足りないぐらい転職をしている、ダメ人間。だから、給料も少ない。今の生活で精一杯。だから、どこかに出かけようとも思わない。だって金が無いんだから。借金はたくさんあるけど。

どこで人生を間違えたのか?って自分に問いかけるが返ってくる答えは決まっている「全部」。

それを打破しようと自己啓発本等を読むが…読むのが遅い。途中でやめてしまう。

結局は何も成長しないダメ人間。

「暇だなぁ…」

窓から見える外は本当に良い天気だ。

カップルなら外でデートしてるんだろうなぁって思うだけで気分が落ちる。

よし。何かしよう。立ち上がった。

(まずは何を始めようか…)

床に置いてある衣服を洗濯機の中に入れスイッチを押し、その後近くのスーパーに行き晩飯の食材を買い行った。

「これだけあれば1週間はいけるだろう」

と独り言を言いながら、家路に着く。

すると玄関の前に女の子がいた。見た目は中学生。したかし見た事がない。

過去に子供と関わる仕事をしていたので、大きくなったから会いに来たのかと思ったが、住んでいる場所は違うので、それはありえない。

そんな事を考えていると女の子が私に気付きこちらに向いた。その子の手には紙のような物が握られていた。私の顔を見るなり、その紙をクシャッと握った。

何か覚悟を決めたようにも思えた。そして、ゆっくりとこちらに近づいてきた。

(えっ?怒らせた?見てたのがマズかったか?)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ