55回目 異世界人の戦争 2
戦車だけではない。
その後ろに続く者達もまた、戦場において多大な戦果をあげていく。
そのほとんどは、73式装甲車や96式自走迫撃砲などの車体を土台としたものだ。
それを元に、のせる兵器を代えて様々な種類が作られている。
既にあるものの再生品と言えばそれまでだ。
だが、新たに設計して開発するよりは安く早く出来る。
もちろん、改善するべき部分は改善して。
そうして出来上がった軍勢だが、それでも来訪者相手に善戦していく。
圧倒すると言って良いほどに。
まず、遠距離攻撃。
120ミリ迫撃砲を搭載した自走迫撃砲。
それを搭載する装甲車が、次々に火を噴いていく。
戦車の前に立ちはだかる敵を事前に刈り取るために。
その砲撃を受けて、来訪者の兵士たちが粉砕されていく。
さすがに戦車を撃破まではいかなかったが。
それでも、直撃を受ければ、その衝撃で内部の機器が破壊されたり。
近くに着弾すれば、キャタピラなどの足回りを破壊する事もある。
そうして地ならしが終わった所に戦車が突入する。
少し間隔を置いてから、装甲戦闘車と装甲兵員輸送車が続いていく。
装甲戦闘車は、車体に乗せた砲塔の機関砲と無反動砲でにらみをきかせる。
戦車に比べれば火力も装甲も劣る。
だが、追従して戦車以外の脅威を撃破するには十分だ。
生き残って反撃を仕掛けてくる来訪者兵は、これらに粉砕されていく。
装甲兵員輸送車は、そんな戦闘地域の中で兵士に安全を提供していく。
銃弾を確実に弾く装甲は、来訪者兵の攻撃をもしのぐ。
敵の攻撃の大半は、歩兵銃程度の威力である。
生身で受けたら致命傷だが、装甲車には通じない。
そうして安全に兵士を運び、適切なところで展開していく。
無傷で展開した兵士は、各地域や施設をたちどころに占領していく。
そんな軍勢の頭上に、たまに来訪者の戦闘機がやってくる。
うまく第一大陸人の戦闘機を避ける事が出来たのだろう。
それらが頭上から攻撃をしかけようとする。
だが、それらも配置される対空車両に撃破されていく。
装甲車に機関砲と簡単なレーダーをのせただけの対空車両。
そんなものでも、来訪者の戦闘機なら余裕で撃破出来る。
なにせ、来訪者の戦闘機は、せいぜい第二次世界大戦初期程度の性能。
速度はそれほどでもないので簡単にとらえる事が出来る。
しかも、攻撃のために高度を下げてるのだ。
射程に自ら入ってくるようなもの。
来訪者の戦闘機は自ら死地に赴き、次々に撃墜されていく。
第一大陸の軍勢により、各地域が次々に解放されていく。




