51回目 役割分担
異世界人向けの兵器生産は、第一大陸で進められていく。
少なくとも、第一大陸で生産可能なものは任せていく。
そのかわりに、日本では高度なものを作る。
それぞれが出来る事を分担する形だ。
そうして出来上がっていく兵器は、日本からすれば一世代も二世代も前のもの。
だが、この世界においては、圧倒的に優れた能力を持つものになる。
それでも異世界では強力な軍勢が作られていく。
戦車や装甲車、戦闘機に軍艦。
この世界になかった兵器が次々に生産されていく。
それらを受け取った軍勢は、早速訓練に入っていく。
少しでも早く使いこなせるようになるために。
その訓練に日本の軍隊経験者が動員されていく。
現役だけでなく、退役した者達すらも用いていく。
そうしなければならないほど、手が足りない。
いずれ第二大陸に攻め込むために。
その為に必要な戦力を早急にととえねばならない。
その訓練に数年の時間がかかる。
もちろん、そんなに余裕があるわけもない。
やむなく、訓練も最低限必要な事が出来るように。
熟練者を作るのではなく、初歩がこなせる程度の者を量産していく。
とにかく、まずは数を揃えなくてはならない。
質は二の次にするしかなかった。
そんな時間を稼ぐためにも、第二大陸での破壊活動を続けていく。
日本艦隊による航路妨害もしていく。
一秒でも長く時間を稼ぎ、戦力の拡充にあてていく。
そして、異世界転移から14年。
第一大陸での終戦から7年。
ようやく最低限の兵力が揃った。
日本と第一大陸の軍勢は第二大陸へと向かう。




